
え~、「ウェブ2.0」。最近はもう止まらないっスね。われながら (^_^;) 。雑誌「東洋経済」が「35歳以上のためのウェブ2.0 」なる特集を組んでくれたんで、そらもう「ぼくのためにどうもありがとう」って感じで駅のスタンドで買うしかないでしょう (^_^;) 。
このところWeb2.0特集が続いてる。最初が週刊 ダイヤモンド 5/20号の「やさしいウェブ講座」という特集。内容的には完璧にWeb2.0特集だった。次がエコノミスト 6/6号でズバリ「ウェブ2.0ビジネス革命」という特集。読み応えという点ではこれがよかったかな。感動した。
今回の東洋経済の特集でよかったのはグーグル日本法人の村上社長がヤフーとグーグルの違いを語っている記事。両社の違いがわかりやすい。2.0の世界ではなぜグーグルがヤフーより強いのか そのあたりの理由がよくわかる。
大好きなサイト「フォートラベル」の津田社長がCGM(コンシューマー・ジェネレーテッド・メディア)について語っている記事もいい。アルファベッド3文字の略語をならべるとIT業界以外の人からは嫌われるんだけど、このCGMは重要なキーワードだし、どういうことなのか正しく理解しておいた方がいい。
珍しいところではプロ棋士の羽生王将(王位・王座)のインタビュー記事もいい。あの名著「ウェブ進化論」でも登場しているけど 確かに羽生王将はただ将棋が強いだけではなくて、物事の本質が見えていて、それを言葉にする能力が優れた人なのだと思う。
「ネットの普及によって将棋の世界は変化しましたか」の問いに「要するに、公平になったということなんです」とズバリ答えている。これってすべての業界にあてはまる真理だ。「将棋が強くなるための高速道路が通った。でもその先に大渋滞が起きていて、そこを抜け出すには インターネットとかそういうものとは違うアプローチの仕方をしないといけない」。多くの人たちが今、インターネットのメリットをつかまえようとしているときに、完全にその先を行っている。どの世界でも真の超一流ってそういうものなのだと思う。この「高速道路の先の大渋滞」という現象もどの業界にも現れると思う。
最後に早稲田大学院教授の野口悠紀雄さんのコメント記事から引用。
GMとフォードは潰れかかっているがトヨタはすごい、だから日本は強くてアメリカは弱いと言う人がいる。それは間違いだと思います。アメリカはもはや自動車産業を必要としていない。過去に繊維を捨て、鉄鋼を捨て、テレビを捨てたように、今度は自動車を捨てようとしているだけです。一方で、アメリカにはグーグルが登場してきた。自動車産業の衰退は、むしろアメリカの産業構造が大きく変化していることの象徴です。そして、日本はまるで変わっていないということなのです。
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