東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




まずこういう平和なGWが過ごせていることに感謝。今日は散髪に出かけたり、読書したり、
近場においしいものを食べに出かけたりして、のんびり過ごしておりました。GWに入る前、
腰を患いましたが、おかげ様でだいぶ癒えました。

今回の大震災については、発生後に自分が経営する会社としてのメッセージをサイトに掲載し、
それに則って自分たちにできることを行ってきましたが、基本的な考え方は今でも
変わっていません。GWに入ってからは、やはり休日モードの生活になってしまい、テレビ
のニュースなどで避難生活を送られている方々のことが伝えられると申し訳ない気持ちに
なってしまうのですが、被災を免れている自分たちが外食をしたりすることもささやかでは
ありますが、経済を回すためには必要なことと、すべてを前向きに考えるようにさせていた
だいております。

首相はじめ閣僚の皆さんは、一部のゴシップネタを扱う新聞や週刊誌などでは、本当に心ない
表現で罵倒されるような状況ですが、休日返上で懸命に働いてくれていると自分は思っています。
ゴシップ紙では「やめろ」などと叫んでいますが、もし本当に「やめる」と言えば、それこそ
今度は「無責任」の大合唱になることは見えています。どうしたって罵倒するばかりのゴシップ紙
こそ、無責任の極致、結局は人々を煽ることで、紙の売上を増やしたいだけのように思えます。

今回の震災が「想定以上」という言葉だけで済まされるとはもちろん考えておりませんが、
原子力行政・運営はこれまでの政権も含めて、脈々と行われてきたことであり、ここは与野党
共同責任ということで、一致協力して対処してほしいと思っています。現政権によって決めら
れた避難区域や被爆基準には自分も疑問に思っていて、その点はできるだけ迅速に再議論して、
修正告知していただきたいと思っています。

電力会社の皆さん、特に最前線の危険な業務についている皆さんには敬意をもっています。
私たちは、これまで電気をふんだんに使ってきたことは忘れてはいけないと思います。
電力の安定供給は日本の繁栄に大きく貢献してきたし、その中核を担ったのが原子力発電
だと思います。

ただ、今回の震災で原子力発電がここまで危険をはらんでいることも明らかになりました。
「これから」を考えていく上では、これまでの暫定路線が見直されることになるのはいたし
かたないことだと思います。まずは起きてしまったことへの保証を最大限に行っていく
こと(具体的に考えていくと気が遠くなりますが・・)と、稼働中の原発の安全性をより高める
ことと、さらに、ここは原発に代わる代替エネルギー源とその現実性、移行への道筋を
示していくことが求められていると思います。もちろん原子力発電における安全性を飛躍的に
改善させてしまう新しい技術が開発されることも期待していますが、たとえば原発を新設する
ようなことは、もう理解が得られないように思えます。

大震災発生からもうじき2か月。復興に向けて精一杯働こうという気持ちを新たに、ネットや
テレビや新聞から得られる限られた情報の中で生活しながら、今の考えを書いてみました。




コメント ( 5 ) | Trackback ( )



« 地元で過ごす... Facebo... »
 
コメント
 
 
 
原発とわたくし (田辺義明)
2011-05-05 12:49:21
父方の祖父は、発電所の所長でした。
その関係で父の兄弟は5人電力会社にいました。
みな「原子力発電はぜったいに安心だ」と思っていました。

しかし我々の母校の立教大学理学部は、原子炉(実験用)を持っていながら、反原発の側だったのは賢明だったと思います。

理論は現実を越えられないのです。
いまから言っても遅いですが、とりあえず浜岡の保安体制の強化がいま重要でしょう。
 
 
 
訂正 (田辺義明)
2011-05-05 12:52:45
誤り:
理論は現実を越えられないのです。

正しくは:
現実は理論を越えられないのです。

ご迷惑をお掛けしました。
 
 
 
既存の原発の保安体制 (としたか)
2011-05-05 14:42:02
田辺先輩
ぼくも既存の原発の保安体制を強化するべきだと思っています。
具体的なことまでは言えませんが、原子炉への電力供給が
止まると今回のようになってしまうので、そこも含めて
強化してほしいですね。

そのあとは「次へのステップ」でしょうか。やはり原発に代わる
新しいエネルギーとそれにふさわしいライフスタイルが
示されるべきなのでしょうね。
 
 
 
Unknown (acb)
2011-05-05 17:20:21
 としたかさん こんにちは
今回の原発事故を通じて見えてきたのは 日本での原発が「絶対安全」でなければならなくて それが隠蔽体質に繋がったこと。
本来 改良に改良を重ねてより安全にしていかなければ技術なんて進歩しないし 原子力を避けっぱなしで人類が持続的に発展していくことには無理があるって感じます。
24時間 安定して発電する・・・となると 波力発電くらいになっちゃうんでしょうか?
バイオにしてもインドやアフリカの成長を担保するだけのエネルギー源になるとは思えないし・・・

今ある流れを使う少水力発電は可能性があるかもしれないから 水利権を早急に切り離して 自由な建設を担保していって・・・

その間にヤッパリ原発の研究を安全性を含めて再度構築しなおしていくことが大事だと・・・日本だけの問題ではありませんから 
現実も大事かなって まだ考えています。
 
 
 
その間にヤッパリ原発 (としたか)
2011-05-05 21:30:23
acbさん こんにちは
ぼくも「その間にヤッパリ原発」って思っているのですが、
「その間」っていうのがどのくらいになるのかわからなくて。。。
多分、日本国内で原発を「新設」とか「増設」ってなると
もう理解が得られないように思うのです。今ある原発さえも
停止に追い込まれかねない状況かと思っています。福井県では
今、停止中の原子炉の再稼働は認めないと知事がコメント
したりしていますし、今回のような規模の地震と津波がきたら
どうするのか、と問われるとその解答を誰も持ち合わせて
いませんものね。

この1か月半くらいの間に「原発の代替えは?」と考える
ようになってしまいましたが、まだ現実的ではないのでしょうか。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。