ひとつひとつのニュースに対する重要度は その人の「立ち位置」によって違って
くるけど、今の自分の個人的な視点による「2007年 IT業界の10大ニュース」とそれに対して自分たちが実践してきたこと、今後の対策・考え方などを書いてみます。あくまでも自分の「個人的な視点」です (^^;) 。
1位 ASP、SaaS型のソフト流通が拡大
ソフトウェアは買うものから借りるものに移行しています。その方が効率がいいのですね。
サンロフトでは これまでは 自社社内サーバでお客様のサイト等のデータを管理してきましたが、保管・配信が専門のデータセンターへのデータ移管を進めています。専門のデータセンターは24時間監視体制、自家発電装置も完備しています。来年の1月中にはすべての顧客データの移管が完了する予定で、ASP、SaaS型でのソフトウェア提供環境は大幅に強化され、安全性も増すことになります。
一方で、情報漏洩リスクから、明らかに自社で運営した方がいい販売管理システムや園児管理システムなどは、ASP、SaaS型にはせず、引き続きクライアント・サーバ型システムとして提供していきます。
2位 ソフトバンク携帯、ホワイトプランで大躍進
ソフトバンク携帯は純増契約者数で7ヶ月連続TOPに立ち、ホワイトプランの契約数も1、000万件を突破しています。ヤフーBBのときもそうだったけど 今回の携帯での躍進も 今後のコンテンツやシステムに関するビジネスを大きく変えてしまうだけのインパクトがありますね。これは社会性が高いニュースだと思います。
サンロフトのビジネスプラットホームは「PC → インターネット → 携帯」と広がっており、それぞれが拡大しています。そしてこの中で今後、爆発的に広がっていくのが携帯。
サンロフトではすでに携帯からの利用が多いnanoty、Timelogといった個人向けWebサービスを提供しており、ロットマスターの在庫照会機能やnanoty BPの日報記入・照会機能、ほっぺぱんのニュース機能等業務系アプリの携帯対応も進めてきました。
来年はいよいよ法人向け携帯販売が本格化するので、物流や介護や教育などさまざまな分野で 携帯向けの本格的な業務アプリケーションがリリースされてくると思われます。
3位 YouTube、ニコニコ動画、躍進
「ついにきた!」という感じ。一昨年はブログ、去年はSNS、今年は動画。これまで発表・発言の場をもたなかった「一般の人たち」の発表・表現の場がどんどん広がっていますね。今は「画面も小さいし、画質も悪い。あんなの遊びだ」と言っている人も多いかもしれないけど、そんな問題はアッと言う間にクリアし、「過去の話」になるでしょう。そのときに「動画インターネット」、「動画携帯」を活用できないで、あわてることがないようにしたい。
自分もブログに動画を貼ってみたり、サンロフトでも動画コンテンツを制作してサイトで発信してみたり、いろいろな実験を繰り返してきたけど、そんな中で来年の構想とパートナー提携が固まった年だった。
自分たちは本来の本業である、「サイト制作」と「サイトでの動画活用提案」に特化して、「動画コンテンツ制作」と「動画配信エンジン(サーバと回線)」はパートナーに委託する。来年以降 この提携が相乗効果をだせるようにしていきたい。
4位 オープンソースの潮流広がる
5位 グーグルが携帯用OS「アンドロイド」を発表
6位 グーグル、「オープン・ソーシャル」を発表
オープンソースはもはや社会現象で、この流れは止められない。グーグルの「アンドロイド」や「オープン・ソーシャル」はオープンソースとは違うけど、いずれにしてもタダで携帯OSを配布したり、規格を公開して、世界中の企業や技術者を巻き込んでいくようなダイナミックな動きには注目したい。
この分野はサンロフトがもっとも遅れている分野。SNS関連分野で来年早々に始まる活動があり、こちらが来年4月くらいにはリリース発表できるくらいまで順調にいけるといいと思っています。
7位 電子マネーの普及
8位 年金システム機能せず。超放漫運営
9位 マイクロソフト、SNS大手フェースブックに出資
10位 Wii・DS 快進撃
年金は厚生労働省や社会保険庁の放漫運営が問題になっているが、システム制作を担当し、オペレーションをきちんと指導してこなかったソフト会社の責任も大きい。多分馴れ合いだったのだろう。いずれにしても今年の役所とソフトハウスの最大にして最悪の事例だろう。
「Wii・DSの快進撃」はもっと上位でもいいと思うけど、とりあえず自分には直接的な関係が薄かったのでこの順位になった。
番外 アリババ・ドット・コム 香港市場に上場
ソフトバンクが巨大な含み益を得たことが大きいと思っている。これでさらに携帯事業への投資が進むと思う。
番外 アップルがiPhone発売
来年は日本上陸か。日本の閉鎖的な携帯流通が大きく変わる可能性を秘めている。
番外 セカンドライフに大手企業が出店
これは「かけ声倒れ」。ネットサービスは本来「草の根的」に広がるものだけど、日本においては某大手広告代理店主導っぽい雰囲気が見え隠れしていて、感じが悪い。少なくとも大多数の中小企業のビジネスにおいては来年も関係ない世界だと思われる。
以上が自分の個人的な視点でふり返った今年のIT業界 10大ニュースでした。
時代の流れを適格につかみ、お客様に「テクノロジーを親しみやすく」提供できますように努力してまいります。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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新年早々,早朝営業中(深夜ではありませんっ!w)のはな*です。(っていうか,午前3時症候群まっしぐら!という感じですねwww)
昨年は,大変お世話になりありがとうございました!
今年も,どうぞよろしくお願いします。
パステルラインのお話,今度,ぜひぜひ聞かせてください!!お願いします。
ところで。
この記事(IT業界10大ニュース),おもしろかったです!とても。
ちょっと視点はずれますが,Googleって,すごいですよね。
今,私が注目しているのは,Google Scholarです。
今はまだBATA版で,情報量・質など(かなり)イマイチですが,今後,私の分野では,大活躍するのではないかと,考えています。
それにしても,ITな場所も,どんどん変化していきますね~
YahooJapan検索キーワードランキングをみても,
2006年は,1位 mixi 2位 2ちゃんねる 3位 Google
2007年は,1位 mixi 2位 YouTube 3位 2ちゃんねる 4位 Google
だそうです~~~
mixiと2ちゃん,やるなーと思う反面,ブックマークされないサイトなのかもね,なーんて思ったりもします。私も2ちゃんには,時々アクセスするのですが,ブックマークせず,アクセスするときに検索かけてますもんw
それにしても,Googleが上位って,なんか変なかんじですね。YahooでGoogleを検索して,Googleで目的の情報にたどり着くってこと???w
おもしろいですねっ。
新年早々,おしゃべりが長くなりました。
また,飲み会などさそってくださーい。
いや~、いきなりいい時間のコメント、どうもありがとうございます。
そうそう、昨年の暮れはたいへんだったみたいで。
もう落ち着かれましたか?ぜひまたお話しましょう。
8日(火)と9日(水)の夕方とか19日(土)の日中でしたら東京で時間が取れますよ。
またメール、下さいね~。
今年もどうぞよろしくお願いします。