
スコラ・コンサルトさんの「経営者オフサイトミーティング」に参加してきました。全5回のセミナー、今日がその4回目です。直接利害関係の絡まない会社の社長や幹部の人たちが集まる「気楽でまじめな話し合いの場」。こういう場ってありそうでなかなかないんです。抱えている悩みをかなりホンネで、じっくり話し合えるところがいいですね。参加者の体験談を聞くだけでも参考になるけど、自分のやってきたことを話して、そのことに対する意見をいただけるのもとてもありがたいです。
会社の風土改革を進めようとするとき、社長と若手はノリ気なんだけど、部門長クラスが反対だったりするケースが多いらしい。部門長は現場の「数字」の責任者だから、「風土改革のような抽象的なことをやって数字は伸びるのか」という風に思ってしまうらしい。でも、この風土改革ができてる会社とそうでない会社では その後の仕事のやりやすさはずいぶん変わってくる。なにより風土改革ができた会社は社員にとって居心地のいい場所になっているはずだ。人生のかなりの時間を過ごす会社が居心地がいいか悪いかでは、その人の人生にとってもえらい違いになるし、最終的には仕事の効率もよくなるだろう。いろいろな意味で風土改革にはやはり取り組んでいきたいと思った。
だからといって表面的なイベントをやるだけでは風土は何も変わってこない。風土改革ができていないと「社員旅行」や「社内イベント」だけをやっても社員の間に「やらされ感」がでてしまってうまくいかない。これは反省させられたなぁ (^ ^;) 。自分もイベント好きだし、気をつけないと。
イベントっていうのは氷山の一角で、表面的にみえているところはごく一部。下に大きな根っこの部分があり、そこが変わらないとただイベントだけをやっても上滑りしてしまうのだ。
風土改革がうまくいって素晴らしい社風を築き上げている会社の社長さんは「(社内旅行などのイベントは)あえてずっとやらなかった」とおっしゃり、「去年、そろそろいい」と判断して社員旅行を行い、今年は大きな社内イベントを開催され、たいへん盛り上がり、社員・家族に喜ばれたとのこと。自分もそういうことがやれる会社にしていきたいんだけど、その「そろそろいい」というラインはどこをもって判断されているのか知りたかったけど、そういう部分ってほとんど意識されていなくて、「ま、なんとなくいいかな」ということで判断されているようなのだ。
いずれにしてもスコラ・コンサルトさんというのは不思議な経営コンサルタントで「具体的なノウハウ」みたいなものとかは、ほとんど教えてくれない (^ ^;) 。気楽にまじめな話しをしていく中で、「そうなんだっ!」って気づくことばかり。それが面白いんだよね。次回はいよいよ最終回、楽しみですね。
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私が最後に言ったことで松田さんを
混乱させてしまったのではないかと
ひそかに危惧しておりました。
松田さんの発言には自分にとても近いものを
いつも感じているだけに、よけいなことを
言っちゃったかな?とも思いましたが・・・。
アフターにも初めて参加できてよかったです。
次回も宜しくお願い致します。
ぼくも本物大好きさんの控えめな物腰や静かな微笑みにとても共感しておりました。お互い「指されないと発言しない」というタイプで (^ ^;) 、「もう少し積極的に発言できるようにしよう」と思っているところも多分共通ですよね。お互い努力していきましょう。
オフサイトミーティングで話すと性格や考え方がわかっておもしろいですよね。いつも皆さんの画期的な意見に感心したり、混乱したり(笑)しているので、今回も大丈夫です。
また次回もどうぞよろしくお願いいたします。
> 「ま、なんとなくいいかな」ということで判断
> されているようなのだ。
決してそうではありません。
もちろんものすごくしっかり判断しています。
ただその判断の基準が何かと聞かれると、なかなか
うまく表現できないんです。
その中で、具体的にいくつか例を挙げると:
・ブログへの社員のコメント内容
・朝礼で私が話をする時の、社員の聞き方、目線
・社内での社員との何気ない言葉掛けへのリアクション
などです。
それをどう判断するかというところは、これはもう
感覚としか言いようがありあせん。
またたいへんわかりやすく教示していただきありがとうございます。
>・ブログへの社員のコメント内容
>
>・朝礼で私が話をする時の、社員の聞き方、目線
>
>・社内での社員との何気ない言葉掛けへのリアクション
>
>などです。
>
>それをどう判断するかというところは、これはもう
>感覚としか言いようがありあせん。
すっごくよくわかりました。
日常仕事をしているときに、日々判断を積み重ねているのですね。でも確かにそれをどう判断しているのかというところは、表現しようがありませんよね。
上記3点では自分は自社内の反応にものたりないものを感じていて、それを改善したくてイベント系に走っていたような気がします。
そういった取り組みの浅さがわかっただけでも、先日のオフサイトはとても有意義でした。また今回のコメント、本当にどうもありがとうございます。