講師が登壇する前の講演会場の様子。すっごい人でした。人気ありますね。
日本生命静岡支社主催のニッセイ新春セミナーに招待していただき、行ってきました。18:30から。場所はセンチュリーホテル静岡。講演者は元中日ドラゴンズ監督 落合博満さんです。講演テーマは「采配 勝てる組織の育て方 勝てる組織の作り方」。自分は現役の選手時代から監督時代まで、ずっと落合さんのファンだったし、40万部売れベストセラーとなった「采配」も出版されるとすぐに読んでいました。生でお話しが聞けるとあってワクワクで参加しました。
プロフィールを少し書きますと
選手としては通算打率.311 510本塁打 1541打点。通算3回三冠王、3年連続首位打者など、空前の記録を打ち立てている。特に注目したいのは落合選手は右打者であること。野球は明らかに左打者の方が有利だけど、落合選手は右打者。しかも独特の打ち方で、身体を開きながらライトスタンドにホームランする、いわゆる広角打法は芸術的だった。
監督としては8年間、中日ドラゴンズの監督をつとめてセ・リーグ優勝4回。チームとしては53年ぶりとなる日本一にも輝く。Aクラス入りを逃したことは1度もない。よく「名選手、名監督になれず」と言われるが、そのジンクスも見事に打ち破った。監督として注目したいのは読売(一般的には巨人と呼ばれている)ように、巨大な資金を投じてスター選手を買い集めるような、そういう球団ではなかったこと。特に就任に当たっては「大型補強は必要ない。今の選手で勝てる」と豪語して、見事就任1年目にセ・リーグ優勝を果たした。
講演の内容ですが、素晴らしかったです。あっと言う間の1時間半でした。一言でいうと「さすがプロっ!」って感じです。こういう人のことをプロと呼ぶのでしょうね。ぼくらの会社の行動指針は「プロになれ」ですが、これは厳しい言葉です。
自分が印象に残った言葉を3つだけ書いておきます。
「ほめて育てる」とよく言われるが、それは子どもにとって有効なこと。プロ野球選手に対して、できてもいないのにほめたりしたら、それがどれだけ選手の成長を遅らせることになると思っているのか。
今年還暦になるし、8年間も監督をやったけど、未だに人間関係が一番難しい。今の若い選手が何を考えているかなんて、未だにまったくわからない。
使う側はどうしても過度な期待をしてしまう。「これくらいはやってくれるだろう」と。それがダメ。自分本位でモノを考えるな。
落合監督は講演の原稿は作ったことがないそうです。だから当然、まっすぐ向いて話すし、下を向いて原稿に目を落とすということもないです。堂々としていて、とても頼もしくみえました。名選手であり、名監督の落合さんは「伝える」ということに細心の注意を払っており、コミュニケーションの達人でもあったのだと思いました。貴重なお話しをどうもありがとうございます。
ニッセイの寺谷部長、栗林さん、とても素晴らしい講演会をどうもありがとうございました。
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落合監督のファンとは意外でした。楽しんで頂けてとても嬉しいです。他の方も「講演までプロだった」と、落合氏の多彩な才能に感心されていました。これからもご参加をお待ちしております。
落合さん、講演もプロでしたね。才能ある方なんですね。感動しました。
間近でお会いさせていただきましたが、オーラがすごいです。圧倒されました。
これからの講演会も楽しみにしています。