食べ物の日記ばかりだけど、スマホからささっと。
そもそもお茶とスイーツを楽しみに生きている。
東博の常設から東京都美術館へ。
待ち時間がなければ常設のあとで運慶展へとも目論んでいたけれど、平日にもかかわらず長蛇の列。運慶はまた後日に。
常設をたっぷり見てヘトヘトになったところで、法隆寺宝物館のガーデンテラスへ。
谷口吉生設計
柳にフジイフランソワを、濃密な南天に若冲を想う。
壁に映る木の葉の影とそれを映す水面と
雑念を鎮め静かな気持ちに整えてくれるための渡り廊下のような通路。
あちらの世界と建物内のこちらの世界は、明らかに違う
ガーデンテラスで遅いランチ
運慶×奈良県産メニューにとりあえず飛びつく
「蘇」は、日本史の教科書にも載っていた奈良時代の発酵食
思っていたより発酵臭がない。マイルドでおいしい
チーズにクラッカーを混ぜたようなシャリシャリ感もあるのは、古代のひとが気長に壺で発酵させてたことを彷彿としたりする。
これを再現した奈良の西井牧場さんのHPにでている、その経緯のお話がいい。
牧場に、やかんを持って牛乳をもらいにやってくる学者さん(猪熊兼勝先生)。ついには牛乳カンごとあげちゃう笑。
猪熊先生のお話を転記。
おそらく、中央アジアの草原のパオの中で生まれた美味な固形物であった蘇は、
はるかシルクロードの道を通り、飛鳥の都へ伝わって来たのです。
当時飛鳥には多くの異国人が住んでおり、彼等が、その製法を伝えたのでありましょう。
さらにフレンチトーストをオーダー。
(ガーデンテラスの運営をしている)オークラホテルの24時間卵液に漬け込むというので知られたフレンチトースト。ホテルよりリーズナブルにいただけます。
前にホテルでいただいたより少し厚めになったような気がする。
外カリっ中ふわとろ。甘さ控えめなので、アイスクリームやメイプルシロップと共に。いつも3分くらい浸して強引に焼き始めている私のとはやはり違う。
外に出ると、僧衣の尼さんたちが休んでいる。
中国語を話していた。
飛鳥時代には大陸や朝鮮半島から多くの僧が渡ってきたのだったな。尼さんも渡ってきたのだろうか。
東博の庭に、かりんがたわわに下がっていた。
甘酸っぱい香りが辺りに漂っていて、たくさん吸い込んできました。