量子力学は、超時空独立量子集団の振る舞いを説明する理論です。
この超時空独立量子集団とは、時間や空間を超えた互いに独立な粒子からなる集団のことです。
以下にその理由を示します。
いま、同じ二重スリット実験装置を多数用意します。
(1)一つの装置を使って繰り返し実験すると通常の干渉縞ができます。
(2)この装置を使って1年後、2年後、等々繰り返して実験しても(1)と同じ干渉縞ができます。
(3)多数の装置を別々の宇宙において1回づつ実験した結果を集計しても(1)と同じ干渉縞ができます。
これらのことは、二重スリット実験装置による干渉縞が時間や空間を超えた概念であることを意味します。
(1)~(3)における粒子は互いに独立しています。
これらの粒子からなる集団のことを”超時空独立量子集団”と名付けます。
「波動関数は確率分布に収束する」というブログで証明するようにシュレーディンガーの波動関数には確率的性格があります。
従って、シュレーディンガーの波動関数は1つの電子の振る舞いを記述するものではなく、超時空独立量子集団の振る舞いを記述するものとして理解すべきものなのです。
この超時空独立量子集団という概念は古典力学における分子の統計集団などとは本質的に違ったものであり、実に奇妙極まりないものです。