8月9日
11時2分。
職場のラジオから・・・鐘の音。長崎原爆の日。
追悼の鐘。清らかな、平和を願う音でした。心に、耳に、深く、刻まれ、
共に祈りを捧げました。
9日未明、レスリング女子48Kg級 と 63Kg級。
ともに、苦しみその末につかんだ栄光。
48Kg級 小原日登美選手(31)、金メダル。
63Kg級 伊調 馨選手(28)、 金メダル。 史上初 三連覇。
◆小原選手は本来51Kg級の選手。
無敵の女王。
しかし、その階級はオリンピックにはない。
55Kg級か48Kg級に移行するしかない。
48Kg級には実の妹が。 妹とは戦えない・・・・・。
55Kg級には、吉田選手が。
2002年、後輩の吉田選手に開始25秒で足も手も出ず、敗北。
自殺まで考え、うつ病に。
周りの声も届かず、ただ、苦しみの中に。
その時、お父さんの 「 人生は何度でもやり直せる。 」
の言葉が届くようになった。
妹は引退。 「 私の代わりに頑張って 」
オリンピックの夢は、妹から姉へ。
そして、幼馴染のご主人と二人三脚
「 俺がいないとあいつはだめ。俺もあいつがいないとだめ 」
支え合い掴み取った絶望からの涙涙の金メダルを獲得した。
◆伊調 馨選手は、姉と20余年。 ともに歩んで来た。
姉は北京オリンピック銀メダルを最後に引退。
「姉妹で金」の目標がなくなった。
「 千春がやらないなら私もやらない。 」
姉千春は、教師の道へ。
馨選手は、「自分のレスリングを見つける」という道へ。
東京での一人での孤独な日々。練習場所も定まらず、
男子選手を相手に練習を重ね、慣れない生活も。
でも、遠く青森にいる姉から聞く教師という
新しい環境の話が癒してくれた。
「千春と一緒に目指しているんだ」
そして、ロンドンに入った4日練習の時、
左足首の靭帯の3本の内の1本半が切れた。
痛み止めを打ち試合に臨んでいた。
その厳しい状況の中、日本人女子史上初の三連覇を達成し、
笑顔の金メダルを獲得。
遠く離れて一層強くなった姉との絆に金メダルが輝やいていた。
そして、今、吉田沙保里選手が戦っています。
3カ月前、連勝を止められたロシアのワレリア・ジョロボワ選手に勝利!
3連覇に向け GO 。
ガンバレ、にっぽん!!! 吉田選手!
<今日の花ことば>
ユウスゲ ・・・・・ 麗しい姿。
【 NHKラジオ深夜便誕生日の花より 】
今日も見に来てくださって、最後まで見てくださってありがとうございます