日曜日、母に会いに特養へ。
茶色になってた菜の花畑でしたが、少しづつ黄緑色した新しい葉っぱが増えて、ちょっとばかり気の早い菜の花が咲き始めていました。
あと一ヶ月もしたら、また一面に黄色の菜の花畑になっていくのでしょうねぇ。
着実に・・当たり前に・・春はそこまで来ているようです。
母も元気でおりました。
一週間ぶりの母の昼ご飯介助でしたが、しっかり完食してくれて、お風呂上りだったので、ちょっと疲れているようでしたが、いつものように爪切りをして、顔や手に乳液をたっぷり付けて帰ってきました。
本当は日曜日まで面会禁止とのことでしたが、少し早めの金曜日から面会が出来るようになっていました。
相談員さんから連絡が来ないから・・解けたことを知らなかったんですけどねぇ~~
土曜日は父のディの日なんですが、母に会えないならキャンセルすると言い・・一応念の為聞いたところ、面会禁止が解けていた・・と言うわけでした。
早めに解けたなら、連絡くれたら良いのになぁ~とも思いますが、まぁ利用者さんは大勢いるので、仕方ないですね。
会えるとわかって、父はディへ行き、母にもゆっくり会えました。
ほんと・・早めに面会禁止が解けて良かったです。
金曜日に解けてなかったら、土曜日に母と父は会えませんでした。
多分、またしばらく会えそうもないので・・ほんと、神様の粋な計らいってやつでしたね。
と言うのも・・父、今日は救急車に乗りました。
当然、私も付き添いで乗りました。
ちょっと遅めの朝、路地を救急車がサイレン鳴らして入ってくるから、近所の人がビックリして出てきました~~~
「大丈夫ですぅ~ちょっと怪我しちゃって~」と言ったものの、ちょっとなら救急車ってのも変ですよね。
ちゃんとコートまで着込んで、救急車を玄関で待ってた父・・って、うぅ~~~タクシーで行ったほうが良かったのかなぁ・・でもでも、凄い流血だったんですよぉ。
朝8時少し前に起きた父・・ベットから降りた後によろめいたのか、転倒したようなのです。
気が付いたらどこかにぶつかって、耳の付け根あたりを切っていたと。
父自身が、全く覚えていないようなのです。
モニターは付いていましたが、台所にいた私には、父がコケた音に全く気が付きませんでした。
私のいる台所は二階で、父の部屋は一階にあります。
モニターから父が慌てた声で「早く来てくれ~~」と叫んでいるので、ビックリして下に降りると・・床のあちこちに血がポタポタ落ちており、父が耳のあたりを押さえているティッシュはマッカッカでありました。
血がタラタラ垂れて、もうビックリ仰天大騒ぎでありました。
父自体はしっかりしておりましたが、とにかく病院へ行かなくては・・。
しかしながら、まだ病院は開いている時間ではありませんし。
前にも書きましたが、父はワーファリン、血液をサラサラにする薬を飲んでいるので、ちょっとやそっとでは出血は止まりません。
父の手をよけて傷を見ると、さほど大きな傷ではなかったのですが、そこから血が湧き水のような感じで、出てくるんですよね~これが。どんどん溢れてくるのですよぉ~~
旦那はとうに出勤し、長女もまもなく出勤。
私一人でどうしたもんか。
もう、救急車を呼ぶしかない!
きっと、これだけ出血しているのだから、呼んでもいいよぉ~~~ね。
ということで、救急車を呼びました。
そんなバタバタの中でも、父は洋服を選び・・ホントにどこまでもキッチリしている人です。
私なんて、髪の毛逆立てて・・凄い格好でしたよ。
出来れば大学病院へとお願いしたのですが、心臓関係ならともかく、怪我となると・・大学病院は三次救急病院なので受け入れてくれるかどうか。
救急隊の方が交渉してくださいましたが、やはり一般の救急車での受け入れは難しかったです。
いつも通っている整形外科が救急病院なので、そちらで一旦受け入れてもらい、そこで治まらなければ大学病院へ移送しますと言うことでした。
幸いにも、不整脈も出ず、血圧も一時180近くまで上がりましたが落ち着いていたので大学病院へ行くほどでもありませんでした。
傷口にホチキスを三箇所止めし・・固定テープで耳が見えないくらいにがっちり止めてもらって、これで大丈夫でしょうと、タクシーで帰宅しました。
念の為、CTも撮って頂きましたが、頭の方には異常はありませんでした。
が・・しかし~~~玄関に着いた時には固定テープの隙間から血が溢れて流れだしておりました。
大げさではなく、ホントに溢れてきてるって感じ。
タオルは見る見る赤くなり~~たかが一センチちょっとの傷なのに・・ビックリです。
朝食を取らずに救急車に乗ったので、朝の薬も飲めてないし、ともかく流れ出さないようにと考えたのがナプキン!そう・・女性ならではの発想ですな。
それを父の頬に当て、固定テープで止めてタオルを当てて朝食と薬を流し込み・・
再び整形外科へ電話をし、今度はタクシーで行きました。
午後の診察まで30分、持って行ったタオルは赤くなり、血が耳に入らないように濡れティッシュを詰め込み・・まわりの患者さんも、ちょっと引いていました。
前もって電話をしていたのと、午前中に受診していたこともあってか、番号札は一番を先にいただけました。
そして幸運?にも、午前中に診て頂いた医師はおらず、別の若い先生が診てくださいました。
その医師は、以前、父が膝を切って血が止まらなくて大変だったことも覚えてくださっており、念入りに処置をしてくださいました。
処置をされている父は、痛みで一瞬意識が飛んだようで、終わった後に声を掛けてもボーっとしていました。
昭和一桁生まれの父「痛い」と言ったら先生が力を入れないんじゃないかと、必死にこらえていたようで・・あっぱれです。
やれやれこれで大丈夫と、会計を待っている最中・・「なんか耳に血が流れ込んでるみたいだ・・」と父。
うわぁ~~~ホントに耳の入り口の窪みに父が・・じゃない、血が流れ込んでる。
またまた再び診察室へ・・・
先生も、これじゃ駄目だと言うことで、ホチキスとホチキスの間を細かく縫うことになりました。
最初から縫ってくれてたら良かったんですよねぇ~~~とも言えませんが、午前中の医師じゃなくて別の医師で良かったぁ~と内心思ってしまった私でした。
三箇所止めたホチキスの留め穴からも、血が滲んでいるとのことで、もっともっと念入りに止血をしていただきました。
父はまたしても、相当痛みを我慢したようです。可哀相な父です。
ようやく家に着いたのが三時半。
急いで昼ごはんと、昼の薬を流し込み・・・やっとホントに大丈夫になりました。
一日に三回、診察室で処置をしないといけない流血。
父がボソっと「腹を切ったらどんなことになるやら・・ま、その為に一週間前に点滴入院するわけだしな・・」と、鼠径ヘルニアの手術のこと考えているようでした。
ホント・・これは益々心配。
でも、突然のことでは大変だからこそ、そうならないでしっかりフォローすることが大事なのだから、計画的に手術をした方がいいんでしょうね。
「記念撮影ねぇ~」って携帯のカメラからパチリ。
父も「ハイよ」って横向いてくれました。
メガネがちゃんとかけられないし、白髪が耳の上だけ赤く染まってヤンキーみたいだねって。
まったくもって、笑えて良かったです。
今はしっかり止血されているようで、本当にやれやれでした。
父も元気にしています。
沢山血を流したし、朝昼ご飯は適当だったので、夕飯はしっかり栄養のあるものを作りました。
クタクタだったけど、鰤の照り焼きと小松菜と油揚げの御浸し、大根と水菜とキュウリのサラダ。おまけに柔らか食のレトルトの酢豚!完璧でしょ。
母への電話も、今日は夜だけ一回。
モニターから聞こえる父の声「早く家に連れて帰って」とか言われていたようで、何やら必死に説得していました。
怪我をしたことは、やっぱり言えないようです。
「俺も頑張るから、お前も頑張れ!」と言っていました。
しばらくはディにも行けないだろうから、母にも会えないですね。
鳥取に行くまでには、もう少し良くなっているといいのですが。
寒い時期、やはり要介護者には朝の置き掛けも危険ですね。
これからは、しっかりと見張らなきゃ・・じゃない、気を付けてあげなきゃです。
いや~~ホントに疲れた一日でした。
「俺は本当についてない・・なんのバチが当たったんだ?」と言う父でしたが「これで済んだんだから、ラッキーだよ!打ち所悪かったら、帰ってこれなかったんだから。神様の思し召しだぁ~~」って、なんて前向きな私。
やっぱり今回も、ギリギリな感じではありましたが、なんとか納まったのですもの。
だから、だから、きっと我が家は大丈夫!
・・・・・・かな。ハハハ