昨日病院に到着したら、バーちんはSTさんと、どうやら認知の判断検査中のようだった。
私はバーちんの見えない左側から、そっとバーちんの後ろに立って気が散らないように見ていた。バーちんは気づいてない。
知ってる方は多いと思うけど・・質疑応答こんな感じだった。
(途中で入ったので、もう少し質問は沢山あったのかもしれない)
STさん「住んでいる県を教えてください。」
バーちん「神奈川県S市です。」
STさん「ここはどこですか?」
ばーちん「○○大学病院?・・・○○リハビリセンター病院です。」
STさん「おしいぃ・・○○リハビリテーション病院です。」
「ココは、何階ですか?」
バーちん「4階です。」
STさん「この病院は3階建てなんですよ・・なので、ここは2階です。」
「自宅や病院がある場所を、地方で言うと何でしょうか?」
バーちん「・・関東地方」
STさん「そうです。大正解!」
STさん「これから、私の言う言葉を覚えておいてください。後でもう一度聞きますからね。ねこ・でんしゃ・えんぴつ」
STさん「少し計算をします。100から7を引いてください。」
バーちん「93」
STさん「それからまた7を引いてください。」
バーちん「・・・87?・・」
STさん「さっき言った言葉を三つ思い出してください」
ばーちん「ねこ・でんしゃ・??」
STさん「字を書くものです」
ばーちん「・・・。鉛筆?」
STさん「(目を閉じてください)という字を見せて・・ココに書いてある事をしてください。」
ばーちん「多分閉じてる」
STさん「はい。そうですねぇ」
STさん「では、野菜の名前を沢山言ってください」(ストップウオッチを用意)
ばーちん「だいこん、にんじん、じゃがいも・・・・」
STさん「あと一つ。赤くて・・トがつくやつ・・すっぱくて・・」
ばーちん「??・・・トマト。」
STさん「では、簡単な文章を書いてみてください」
ばーちん・・一生懸命書いてる様子。
STさん「窓の外は強い雨と風が吹いています・・ですね。それは今ですか?今日は外はとてもよい天気ですけど」
バーちん「前のことです」
STさん「では、この文章の続きは?どうなりますか?書いてみてください。」
ばーちん・・再度書いてる様子。
STさん「早く、晴れるといいと思います・・ですね。そうですね。」
てな・・感じだった。
病院の名前・・惜しい!
でもさ・・実際、わかりにく病院名じゃん。
何度言っても伯父なんて~ちゃんと覚えてないんだよぉ。
こんな微妙な間違え、どうでもいい気もする。
三つの言葉・・実は私も・・ひとつが出てこなかった・・ヤバイ??
引き算・・これは、急性期の大学病院の時も結構何度も聞かれたなぁ。
以前は出来てたような気がしてた。バーちん、練習したりしてたよん。
バーちんの作った文章が切なかった。
バーちんの心の中には雨風が激しく吹き荒れてるんだろうなぁ。
そして・・いつか晴れるといいなぁ~って、思ってるんだね。
私が太陽になる!
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(久美ちゃんカッコいい!!ペケポン
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)
これで認知の判断するのかぁ・・。って、感じだった。
いったいこれで何がわかるんだろう。
私だって間違える・・わかんなくなっちゃう答え。私だけ?
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どういう結果が出るかはわかんないけど・・文章を作るなんてことが出来て、それも心境を語ってるような文章だ・・療法士にも読める字を書いたバーちん。
大丈夫!!きっと。
帰ってから、父に認定検査の話をしたら・・関係ない!って言い捨てた。
私も・・そう思う。
ありのままのバーちん・・それを受け止めるだけなのだから。
だってさ・・しっかりしてる時だって沢山あるもんさ。
でも・・検査の結果・・今現在の状態が判断されて・・例えば接し方にしても・・プロは変わってしまうものなのだろうか・・。
まさか、そんなことはないと願いたい。
STさんが、今、娘さんが来てますよ!わかりますか?
って言ったのがちょっと
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わかんないようにしてたんだもん。そんな聞き方ないじゃない
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左側がわかんないんだからさ・・。バーちん、悲しそうに私を探す。
バーちんの側に寄って行った。
本当に、近くに行かないと・・左側に立ってもわからない。ってもう、良くわかったから
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療法士さんも・・しつこいねぇ
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そんなことするんじゃなくて・・左側を意識するようになるリハしてください
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・・と、実はキツイことを思ってしまってた私でした。失礼な私
今日のSTリハはそれで終了。
次のOTリハまで少し横になりたいと言ったバーちん。お疲れちゃん!
で・・おっとその前にね。
「バーちん、疲れてるとこ悪いんだけどさ、私ねトイレの介助の練習をしたいんだけど、ちょっと付き合ってくれないかなぁ・・出ないかもしれないけどさ~トイレ一緒に行ってくれない?」
バーちんはもちろん「わかった
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」
で・・妊婦さんの担当看護士さんを呼んで、早速実技。
あらよ
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やっぱり今日は少し疲れてるみたいで・・重い。
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でも・・バーちんも必死なのがよくわかる。
でね・・出たんだねぇこれが
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いい色のおしっこちゃん。
「バーちん、出たねぇ~良かったね~これから協力し合ってやってこうね!」
車椅子のボードも、結構トイレに行ってしてるじゃん。失禁も少ない。
大丈夫じゃないか
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何故に・・昼間のトイレを中止するみたいなこと言ったんだろう。
怪我防止?本当にそうなの?
最近ね・・私の中の天邪鬼がささやくの。
「もう・・本来の回復期は過ぎてるから(発症して7ヶ月だから)ここはバーちんのいる病院ではないのだよぉ・・って、看護士さん達思ってない?」
でもって・・「療法士さん達・・若いのに・・熱い想いはないのかい??」
4月から変わった自立支援のあり方のゴタク・・なんか、これって違うでしょ?
自立を支援しましょうって・・改定したんでないのかい?
リハビリやめることによって・・どう自立支援につながるんだぁ?
やっぱ・・変な法律だ。ぜったい障害者の為になってない。
頑張ってる本人、家族の痛みを知らない人達に何がわかるんだろか?
話しがズレちゃったけど、トイレに行くことを勧めるならわかる・・怪我を心配してるってことでトイレに行くのを止めたほうがバーちんの為とは・・なんだかよくわかんない。マニュアル通りの病院の考え方なら・・辞めて行ったソーシャルワーカーさんが、入院の下見に行った時に聞いた熱い想いはどこにあるんだろうか。
それでも、私の気持ちを尊重してくれて、ちゃんとトイレに連れて行ってくれてるんだから今更、何も言わないけどね~。
OTは結局またもやシャットアウト。上手くやる自信、あったんだけどなぁ。
仕事の途中だけど・・って、叔父も来てくれてた。いい弟なんだよねぇ・・。
看護士さんと、その他の介護実践の話をして・・ベットに戻る練習もした。
バーちんは、やっぱり沢山・・不思議な話をしてたけど、新しい部屋のカーテンの色や家具の話。大工さんのお茶菓子の出し方も教えてくれた。
ディサービスで入浴することも、ちゃんと納得してたんだぁ。
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早く部屋が出来上がることを祈りつつ