アンモナイトの製作記事でも書きましたが、展示物を壊す人が必ずいます。
コレが故意の人とそうでない人といるのですが、今回アップするのは「事故」?と言えるのかどうかは分かりませんが、何度も修理しています。
修理の物はコレですが、
鳥取県の米子空港(鬼太郎空港)の、荷物を受け取るベルトコンベアの場所に、写真の目玉親父のスーツケースが流れています。
この目玉親父の右手の小指がもう4回くらい折れて修理しました。
それに、色んなところが傷だらけで、
スーツケースからはみ出ているから、色んな所でぶつかるのかも知れませんが、グラスファイバー強化樹脂(FRP)で出来ている非常に頑丈な物なのに、何度も壊れます。
しかも、こんなところに何で傷が入る?と言うことも有りました。
この目玉親父は、私が作ったものでは無いのですが、修理の依頼だけ来ました。
ここ山陰の米子市にはこのFRP の加工や修理のできる業者がいないので、こう言う面倒な仕事がよく来ます。
この時は折れた指が残っていたので良かったのですが、折れて無くなってしまった事も有りました。
その時は小指をエポキシ樹脂で整形して指を再生しました。
指が残っていた時は8ミリのボルトを曲げて中に差し込んでエポキシ樹脂で固めて補強し、外観をエポキシパテで整形し直しました。
樹脂を盛って継ぎ目を消して、磨き上げました。
多少の傷はサンドペーパーで磨き、深い傷はエポキシパテで埋めました。
右手は修復しました。
次は足です。
欠けていた部分をエポキシパテで埋めて磨きました。
それを板金塗装に出して、低温焼き付けの塗料で塗装し直してもらいました。
毎回スーツケースから外して単体にし、塗装の際、少しでも塗装屋さんの手間を省くため、塗装のいらない顔部分はマスキングしてカバーしています。
指や足だけ塗装というわけにはならないので、体全体を肌色に板金塗装してもらいました。
こうして何度も修理しています。
多分、この目玉親父の近くに置かれたスーツケースを取る時に行き良いよく引っ張った時に目玉親父の指にぶつけたりしたのだと思います。
お客さんだけが壊したのでは無いと思いますが、壊れやすい物と言う意識がない様で、容赦がない様です。
ま〜仕事としてお金をもらえるので修理しますが、イタズラで悪意を持って壊された物を無料で修理しなければならないと思う時は腹も立ちます。
知り合いに、境港市の「お魚ロード」で、スズ合金で魚のオブジェを作っている方がいますが、何度も壊されたり盗まれたりした物を修理されています。
以前から境港市の水木しげるロードの路上に設置されている妖怪ブロンズフィギュアも、何度も壊されたり盗まれたりしています。
コレを人知れず修理したり、再度製作して補修している人たちがいるんです。
たいした予算も無く、ほとんどボランティアで修復しています。
壊した人たちを見つけ出して、その人らに修理をさせるのが良いのでしょうけどね。
修理がどんだけ面倒な難しい物かわかって欲しい物です。
壊した奴らを怒鳴り散らしながら修理させてみたい物です。