自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

建築模型を作る パート01

2024-11-21 07:14:59 | 仕事

このブログでフィギュアやプラモの製作記事をアップしていますが、本業は「建築模型」とか、博物館等で展示する「造形物」の製作で、あまり公表できないものが多いのでアップしてませんでした。

ただ、もう、一般に展示されている物ならアップしても良いと思うので、今回から「建築模型」の製作をアップします。

プラモのやフィギュアの製作は他のブログでもたくさん見ることができると思いますが、建築模型は、「機密保持」のような事があるので製作等公表できない場合が多いのです。

今回アップする「建築模型」は、境港市の「おさかなパーク」全体の模型です。

建築模型としては一番大きな模型でした。

スケールは1/400だったと思います。

建物の規模が大きいので縮尺を小さくしないと大きくなりすぎるので、かなり縮小した状態です。

メインの建物はこんな形です。

「おさかなパーク」の「市場」の部分は左の部分で、後にここの部分だけ別に製作することになりました。

その製作記事は以前にこのブログでアップしています。

この模型です。

市場のセリの様子を再現した模型です。

この建物の全体を製作した時の工程をこれからアップして行きます。

他の方の建築模型は作り方が違うのかも知れませんが、私なりの製作方法で進めて行きます。

続く!


おっさんのフィギュアですが。

2024-11-12 12:27:57 | 仕事

昨日は「目玉親父」の記事をアップしましたが、今日も「おっさん」のフィギュアの製作です。

おっさんはおっさんでも「オッサンショウオ」です。

コレですが、

このキャラクターは、鳥取県の日南町のマスコットキャラクターです。

「おっさん」と、「サンショウオ」の合体キャラです。

あるところから、コレを作ってくれと依頼を受けて製作しました。

製作過程の写真を撮っていなかったので、いきなりこの状態ですが、製作材料は、いつものスタイロフォームにエポキシパテです。

スタイロフォームを大まかに削り、形にしたら、エポキシパテを薄く塗り付け形状を整えます。

細部のパーツも作り、取り付けました。

大きさは、10センチ程度の高さの小さな物です。

コレを磨き上げて、下地のサーフェーサーを吹き、水性アクリル塗料で塗装しました。

コレです。

ベースはホームセンターで買ってきた木製の板です。

このサングラス外せます。

サングラスの裏面にピアノ線を差し込んであり、顔の目の部分に差し込んでサングラスをかけさせることが出来ます。

サングラスがある時と無い時のギャップが面白いですね。

このフィギュアは地元の印刷会社からの発注でした。

日南町と取引があるから、何かのイベントで使用するのでしょう。

どう言う目的で製作依頼が来たかは分かりませんが、こんなキャラクターフィギュアも製作できます。

今まで、大手の会社のキャラクターフィギュアも80体くらい製作してきました。

今でもそのフィギュアの修理とかしていますが、相変わらず雑に扱っているんだなと分かる壊れ方で修理依頼が来ます。

明らかに、硬い地面に落としただろう!と言う物がほとんど。

エポキシの表面がひび割れてへこんでいました。

硬いアクリルも割れていたり、両足が根本から折れていたり、もう散々な壊れ方していましたが、コレも一つ一つ修理しています。

多少のお金をもらっての修理ですが、やりたくは無いですね。

取り扱いにもう少し気をつけて欲しい物です。

それと、運送屋さんですが、明らかに落としただろう!とか、重い物を上に乗せて箱を潰しただろう!

と言う様なことも何度か有りました。

こんな事が起きるたびに地道に修理しています。

こんな仕事が無くなれば良いのにといつも思っています。

 

 

 

 


受難の目玉親父

2024-11-11 07:15:51 | 仕事

アンモナイトの製作記事でも書きましたが、展示物を壊す人が必ずいます。

コレが故意の人とそうでない人といるのですが、今回アップするのは「事故」?と言えるのかどうかは分かりませんが、何度も修理しています。

修理の物はコレですが、

鳥取県の米子空港(鬼太郎空港)の、荷物を受け取るベルトコンベアの場所に、写真の目玉親父のスーツケースが流れています。

この目玉親父の右手の小指がもう4回くらい折れて修理しました。

それに、色んなところが傷だらけで、

スーツケースからはみ出ているから、色んな所でぶつかるのかも知れませんが、グラスファイバー強化樹脂(FRP)で出来ている非常に頑丈な物なのに、何度も壊れます。

しかも、こんなところに何で傷が入る?と言うことも有りました。

この目玉親父は、私が作ったものでは無いのですが、修理の依頼だけ来ました。

ここ山陰の米子市にはこのFRP の加工や修理のできる業者がいないので、こう言う面倒な仕事がよく来ます。

この時は折れた指が残っていたので良かったのですが、折れて無くなってしまった事も有りました。

その時は小指をエポキシ樹脂で整形して指を再生しました。

指が残っていた時は8ミリのボルトを曲げて中に差し込んでエポキシ樹脂で固めて補強し、外観をエポキシパテで整形し直しました。

樹脂を盛って継ぎ目を消して、磨き上げました。

多少の傷はサンドペーパーで磨き、深い傷はエポキシパテで埋めました。

右手は修復しました。

次は足です。

欠けていた部分をエポキシパテで埋めて磨きました。

それを板金塗装に出して、低温焼き付けの塗料で塗装し直してもらいました。

毎回スーツケースから外して単体にし、塗装の際、少しでも塗装屋さんの手間を省くため、塗装のいらない顔部分はマスキングしてカバーしています。

指や足だけ塗装というわけにはならないので、体全体を肌色に板金塗装してもらいました。

こうして何度も修理しています。

多分、この目玉親父の近くに置かれたスーツケースを取る時に行き良いよく引っ張った時に目玉親父の指にぶつけたりしたのだと思います。

お客さんだけが壊したのでは無いと思いますが、壊れやすい物と言う意識がない様で、容赦がない様です。

ま〜仕事としてお金をもらえるので修理しますが、イタズラで悪意を持って壊された物を無料で修理しなければならないと思う時は腹も立ちます。

知り合いに、境港市の「お魚ロード」で、スズ合金で魚のオブジェを作っている方がいますが、何度も壊されたり盗まれたりした物を修理されています。

以前から境港市の水木しげるロードの路上に設置されている妖怪ブロンズフィギュアも、何度も壊されたり盗まれたりしています。

コレを人知れず修理したり、再度製作して補修している人たちがいるんです。

たいした予算も無く、ほとんどボランティアで修復しています。

壊した人たちを見つけ出して、その人らに修理をさせるのが良いのでしょうけどね。

修理がどんだけ面倒な難しい物かわかって欲しい物です。

壊した奴らを怒鳴り散らしながら修理させてみたい物です。

 

 

 


アンモナイトを作る パート07

2024-11-10 08:06:45 | 仕事

アンモナイトもいよいよ完成です。

アンモナイトの内部構造を作ったものは完成してますが、生身のアンモナイトの模型は、後、もう一手間加えます。

ここまで筆塗りでイカっぽい模様を書き込みましたが、生っぽさが足りないので、クリアーを上に塗ります。

こんな感じに成りました。

やはりヌメリが入ると一気に生物っぽくなります。

エイリアンでもスパイダーヘッドでもこのヌメリが入ると生き物っぽさが増します。

コレで完成です。

コレを「三瓶自然館サヒメル」に納品しましたが、今はもう展示されていないかもしれません。

もう何年も前の事なので。

展示中に何度か足を折られる事件も有り、修理しに行ったことも有ります。

とにかく、こう言うものを展示すると、壊してやろうとする輩が必ずいるんですね。

石で作っても、グラスファイバー強化樹脂FRPでも壊されます。

サヒメルの展示で、FRPで作ったものも有りましたが、一部破損していて、修理すればいいのにと思った物も有りました。

「ねずみ男」のフィギュアを作った時もですが、悪意を持って壊す人がいるんですね。

それも、大人だけでなく子供がわざと壊すそうです。

手を触れないで!と書いてあっても無駄なんですね。

やはり、そばに人が立っていて、触ろうとする時に注意するのが一番良い様です。

美術館では「壊すと大変な修理代を請求される」と言うのが分かるのか、壊されることはないのですが、他の展示では大抵どこか壊されますね。

コレは今後も無くならないと思います。

その度に修理に行かされるんですね。

何とかなりませんかね?

 

 


アンモナイトを作る パート06

2024-11-09 13:35:53 | 仕事

アンモナイトの製作もいよいよ大詰めです。

いよいよ塗装に入ります。

なにぶん、色が全く分からない。

なので、一番似ている「オウム貝」の色合いや模様を参考にして、水性塗料で塗装しました。

水性で塗ったのは、機械的な塗装ではなく、手塗りの塗りむらが出た様な、生物的不安定さを表現したかったので、エアーブラシは使わず、手塗りで模様等書き込みました。

貝殻部分はオフホワイトを全体に吹き付け、手書きで茶色の模様を書き込みました。

模様は「オウム貝」の模様を参考にしています。

いきなり濃い色で書き込むのではなく、薄い状態で重ね塗りして、だんだん濃くして塗りました。

生身の体部分も、薄く塗り重ねて色を塗ってあります。

色合いは「イカ」を参考にしました。

足の吸盤部分は白で、クチバシの部分は黒で塗ってあります。

色を少しずつ重ねて塗って行きます。

だいぶ「イカ」っぽくなりました。

もう一つのアンモナイトですが、

このアンモナイトは構造模型なので、リアルな塗装はせず、グレー一色の仕上げにしてあります。

てっぺんのカバーを外すと、

この様な隔壁が見えます。

隔壁はかなり複雑な形状に出来ています。

構造模型はコレで完成です。

もう一つのアンモナイトもほとんど完成ですが、あと一工夫します。

それはどんな事か?

それは次回に。

続く!