自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

アンモナイトを作る パート05

2024-11-08 11:25:35 | 仕事

今日は久々に良い天気になりました。

気温も18度まで上がる様で、1日に10度も気温が変わるのが大変です。

体調がおかしくなりそうですが、今日も「アンモナイト」の製作記事です。

内部構造を見せるアンモナイトですが、展示台を作りました。

取引先の木型屋に頼んで、メラミン化粧板の木製台を作ってもらいました。

突き出ている棒はアクリル製です。

この様に展示できる様にしました。

もう一つのアンモナイトですが、

表面の仕上げをして行きます。

イカや、オウム貝の写真を参考に目の形状や肌の質感を調整します。

足の中心の「カラストンビ」もこの様な形にしました。

貝殻部分も粘土を塗り、木工パテを水で溶いて、ハケで足や体の部分に塗り込みます。

皮膚の細かいシワを再現するためです。

写真ではよく分からないと思いますが、細かい筋が沢山入っています。

コレでアンモナイトの形状はほぼ完成です。

コレをどう塗装するか?

模様等全く分からないので、オウム貝の色合いで殻を塗り、イカの質感で体を仕上げます。

内部構造を見せるアンモナイトは、構造模型なので下手に着色せず、グレーで仕上げました。

次回から仕上げ塗装の段階に入ります。

続く!

 

 

 


アンモナイトを作る パート04

2024-11-07 12:08:05 | 仕事

アンモナイトの製作ですが、二種類のアンモナイトを製作していました。

一つは生身の体のある奴。

もう一つは、アンモナイトの殻の構造が分かる物です。

アンモナイトの殻は、外観からは分からない複雑な構造になっています。

殻の中には複雑な形状の隔壁が有り、ここに空気を出し入れして浮き沈みしていたそうです。

その隔壁を見られる模型として製作しました。

写真を見てもどう言う構造かよく分からないと思います。

このグニャグニャした物が隔壁で、

フリルの様なギザギザがある様です。

隔壁の隙間が狭く指が入らず、ヘラを差し込んでの製作です。

黄色くなっているには木工パテを塗ってあるからです。

この部分はカバーをかけられる様にフタを作りました。

フタをすると、

こんなふうに貝殻の完全な形になります。

貝殻を筋入れしていっそうアンモナイト感が出たと思います。

さらに全体に粘土を塗り、

この様な仕上げにしました。

コレにサーフェーサーを吹き、塗装仕上げしますが、このまま寝転んだ形だと面白くないので、展示台を作ります。

どんな台かはまた次のアップで。

続く!

 


アンモナイトを作る パート03

2024-11-06 08:53:05 | 仕事

アンモナイトの制作ですが、生きた状態の実物を見た事がないので、参考資料として「イカ」を買ってきてみました。

この口の部分ですが、「カラストンビ」と言うらしいです。

吸盤も大きさが微妙に違う物が並んでいます。

肌の部分も色を変化させる点々が沢山並んだ状態です。

コレを再現はかなり難しい。

それに、アンモナイトがこんな色合いだったかどうかも分かりません。

誰も見た事がないのなら、自分のイメージで、勝手に作ってもわからないか?

と言う事で、散々悩んだ挙句、適当に作ろうとと思いました。

目玉は、

生き物の様な透明感を出したかったので、アクリルのレンズを埋め込みました。

ガラスの様な透明感が有ります。

反対側も。

足の加工ですが、

足の中心にアルミの針金を埋め込み、補強しました。

それに、

「ウッディー粘土」を薄く塗り、粘土を指先で丸めて押し付けます。

さらに、その丸い粘土に、丸い棒を押し当てて吸盤のへこみを再現します。

この方法なら大きさを微調整でき、簡単に作れます。

と言っても、吸盤の数が膨大ですが。

足の中心の「口」ですが、

別に作ってビス止めしました。

次に足を胴体に接着してから粘土を塗り付けます。

そして、アンモナイトの殻も、形を整えます。

180番位の荒いサンドペーパーを筒状に丸めて、貝殻の窪みを削り出します。

あらかじめ線を引いていた部分をガイドにして削ります。

だいぶアンモナイトらしい形になりました。

イカやオウム貝の形状を参考に形にして見ました。

頭のひさしの様な物は、有ったとか、無かったとか、諸説ある様ですが、イメージ的に有る方が、よりアンモナイトっぽかったので、あえて作って見ました。

専門家の方から見たら、こんなの違うと言われそうですが、分からないのでこのまま製作を続けます。

アンモナイト自体はほぼ形に成りましたが、表面のディティールや色をどうするか?
コレも分からないので、イカの肌を参考にしました。

この模型がどんどん変わります。

続く!

 

 

 

 

 


アンモナイトを作る パート02

2024-11-05 13:18:28 | 仕事

三瓶自然館サヒメルからの発注で、アンモナイトの復元模型を製作することになりました。

模型の素材として、スタイロフォームを使用しました。

この様な形なのですが、このままでは展示できないので、専用のスタンドを作りました。

素材は鉄製で、柱はネジで高さを変えられる様にしました。

この様に、空中に浮いた感じになります。

スタイロフォームですが、加工するのに「ヒートカッター」を使用しています。

コレですが、

ペン先の曲がった針金の様な部分が高温になり、

この様にスタイロフォームを溶かして切る事ができます。

先端のヒーターは色んな形状の物があり、

カットする形に合わせて交換できます。

まっすぐな線を掘る時は直線のヒーターで、

この様な線を掘る事ができます。

この道具で加工して行きます。

もう一つのアンモナイトですが、

コレは、アンモナイトの殻の中の隔壁です。

こんな複雑な形をしています。

コレが何枚も連なっています。

大体こんな感じです。

大きな部分の接着は、発泡ウレタンスプレーを使いました。

接着と隙間埋めの同時作業ができます。

こちらのアンモナイトと同時進行で製作します。

ここからが大変面倒な作業になります。

アンモナイトは、タコやイカの先祖と言われているので、イカの形状を参考にしました。

実際にイカを買ってきて、足の形状や、肌の質感を調べました。

コレが非常に細かい。

吸盤など、とても沢山付いているので、コレをどう再現するか?

試行錯誤の連続です。

続く!

 

 


アンモナイトを作る パート01

2024-11-04 09:05:55 | 仕事

もうだいぶ以前の事ですが、島根の産業技術センターから電話がありました。

その内容は、「三瓶自然館サヒメルから、アンモナイトの模型を作ってもらえないか」という問い合わせがあったという事でした。

産業技術センターの方では、そういう立体造形物の製作は出来ないので、出来る人を紹介します。

という事で、私の所に連絡が来ました。

早速連絡を取り、サヒメルの方に実物の化石があるとの事で、その寸法で製作して欲しいとの事で実測と写真を撮りに行きました。

実物の写真が見つからなかったので、掲載できませんが、かなり大型のアンモナイトでした。

それに合わせてスタイロフォームを切り出しました。

50ミリのスタイロフォームを4枚積層して20センチほどほどの厚みにし、削り出します。

大型のカッターでザクザク削ります。

アンモナイトは2個製作で、一つは図鑑に載っている様なイカの様な生身の体が貝殻から飛び出している様な物、もう一つは、アンモナイトの内部構造が見られる形状の物、という二種類のアンモナイトを製作です。

生身のアンモナイトですが、自分なりに色々調べて形状を決めましたが、専門家から見たら「間違っている」と言われそうです。

でも、実物を見た事がないし、色もわからないので、今現在のオーム貝や、タコ、イカの色合いやディティールを参考にしました。

水を噴き出す「ロート」とか、足の付け根には「カラストンビ」と呼ばれるクチバシも再現します。

内部構造の物と同時進行で製作します。

ここから大変な作業が続きます。

続く!