北海道の短い夏が、夏合宿というカレンダーに染まろうとしています。
網走、北見、津別、中標津、美幌など。ハードな練習と試合は
今年も数々の伝説を生むことでしょう。写真展の準備をしながら、思い出すのは網走の夏。
行かなくなって9年目です。4年間行き続けた網走がある時から苦痛になってしまいました。
重たい機材を持ち歩く体力と、たくさんの好奇心の視線をはね返す精神力が必要とされる撮影。
誰に守られているわけでもなく自分で安全を守りながらの、ボランティアを超えた慈善撮影。
言葉と態度の嵐に耐え切れず、許可をいただいて取り組んだチームから離れました。
(厳密に言うと秋の写真展終了時までは許せたのですが。)
「ぼく何年生?お父さんと見に来ているの?」と少年に話すチーム関係者の
中年男性が、私には「昨日夜選手の部屋にいたのに、女の子遊びに来ない。
北海道の女性はシャイなのかな?」との発言。驚きでした。
「関係者として練習見にきている方が・・・。冗談にもほどがある。」
気味が悪いと心の中で思うしか出来ませんでした。幼稚な言動の数々は
きりがなく「そのカメラ、質に入れたらいくら?」と笑われたり、
芝生に落ちていた汚れたチョコレートを「あげる。」とまじめ顔でくれた選手も
いました。年齢、電話番号、宿泊先も聞かれましたね。大勢の中の不良因子たち。
20代の男の子ですから教育実習の先生をからかいたいような気持ち、
注目されたい一心だったのでしょう。楽しかったこと、感動したこと。たくさんあったはずなのに
なぜか毎年思い出すのは、悲しかったことのみ。今は写真展の準備で気持ちをいっぱいにして
網走関係の記事には眼をふせます。
北海道選手権PTSDに続き「網走PTSD」です(笑)。
今だったらそんな関係者や選手はいないでしょう。
イベントなどで外部の方と接する機会が増えて質が変わったように感じます。
私の時代はオープン化したばかりの時代。人間関係の基本は会社。
自分が有益になる組織や個人の方にだけ良い人間であればよかったのでしょう。
網走では別人でよかったのかも。
PTSDを克服するには心から感動できるチームや試合にめぐり合い
幸せな気持ちになるしかないですね。全国各地のグラウンドでは
たくさんの良いチームにめぐり合って幸せになっていますので、
北海道の夏に記憶の上書きをできるハッピーにめぐり合いたいです。
来年になるのでしょうか。頑張ります。皆さんは楽しい合宿見学をどうぞ。
網走の「かに」はおいしいですよ。
長袖も忘れずにお持ち下さい。日中の気温が13度位になる寒い日もあります。