処分を予定していた3枚のパネル。袋から出して見ました。
二科会写真部北海道支部時代の入賞・入選作。
風景・動物写真全盛の北海道で、出し続けたラグビーの作品です。
会場展示のためパネル張りした作品は、写真よりマットの汚れと
痛みがひどく、保存の年月を物語っているようでした。
北海道支部札幌展の受付をした時、「あなたの作品はあるの?」
質問され「はい。私の作品はラグビーなんです。」「えーっ!?」
驚きの声が多くあって・・・。
当時の自分を思い出してしまいそうな3枚です。
93年、入賞。北海道招待、早稲田大学VS明治大学「パスの瞬間」。
キャノンF-1、NewFD300ミリF4Lに1.4倍のエクステンダーをつけて
スタンドから撮った作品。F-1の少し引っ掛かり気味、クセがある巻上げを
手巻きで、NewFDレンズの重たいピントリングをぐるぐる回して撮りました。
96年、入選。月寒で行なわれた東日本社会人リーグ、「突進」。
東芝府中対リコー戦、レフリーは斉藤直樹さんです。
北海道協会さんから認められ、競技場内で撮影できました。
98年、入選。夏合宿で撮った「大事なボール」。
東芝府中のアンドリュー・マコーミックさんが中心の作品。
トップリーグからラグビーファンになった方には、おそろいの練習着を
着ていない事が不思議かもしれないけれど、そういう時代でした。
アマチュアリズム撤廃、オープン化。
企業チームが模索状態だった時代です。
この時カメラはEOS1N・RS。95年ヨドバシカメラ札幌店が開店して
オープン記念に置いてあった3台のうちの1台を
購入してから撮ったものです。年上のおじ様しかいない売り場で
「今日現金で買うから電池入れて動かして見せてください。」と
お願いすると、一瞬周囲の視線を浴びて恥ずかしかったです。
でも正直言うしかありませんでした(笑)。
収納袋の中にはオールブラックス・カレンダーも入っていました。
弟からのもらいものを、すっかり忘れていましたね。
スポーツメーカーMIZUNOさんが製作したステキなカレンダーです。
自分でも色々作って楽しむけれど、このカレンダーにはかないません。
増えすぎた作品を「処分、処分」と思いつつ、選択に悩んできました。
特に「パスの瞬間」。気持ちが揺らいでいます。
めぐりくる春の早明戦にむけて、企画を立てるなら
あったほうが良いはず・・・。来年のお正月、おみくじを引いて決めます。