思い出のノーサイド

カメラがつなぐパス ラグビーを撮り続けて

10/14写真展を鑑賞して戻りました

2024-10-14 03:09:07 | ラグビー・思い出話

いざ 写真展へ


芳名帳の上に


校章の文鎮


行き先は東京・フジフイルムスクエアです。
10/13日帰りで二つの写真展を鑑賞しました。

私がアマチュア時代から交流いただいているJPS名誉会員、中谷吉隆先生の個展です。
過去から未来につながるドキュメンタリー企画写真展ですが
同じサロン内の会場を2か所に分け、別々の内容で開催されました。

会場はスペース2がカラー作品「125年の絆ー日本で活躍する中南米の日系人の今日ー」
スペース3が白黒作品「蒼氓60年ー南米の日本人ー」です。

蒼氓の文字は「そうぼう」と読みます。
1963年27歳で単身渡航して取材した力作です。

この言葉は第一回芥川賞受賞の石川達三さんが、ブラジルに移住した移民を題材に
出版した著書名のタイトルであり、「民」「人民」を意味するそうです。
写真展のイメージに重なるとひらめいた中谷先生が
石川達三さんご本人に使用許可をお願いしたと話されていました。

展示作品は60年前、移転前の富士フイルムフォトサロン時代に開催した写真展の際
ご自身で焼き付けしたプリントをマットで額装して保存したものでした。
とても状態が良かったです。

チリ、ペルー、ボリビア、ブラジル、ドミニカ在住の日本人の姿は
荒地を農地に変える逞ましさ、厳しさ、努力の末に成功を収めた人々の明るさなど
細やかな視点で描写されていました。

取材時のエピソードもあり、ペルーからボリビアに飛行機で移動した際には
ボリビアの空港が標高4000メートルの場所にあり、到着後すぐ酸欠で倒れたそうです。
ちなみにボリビアの高級住宅街は、酸素が濃い土地にあったそうです。
命懸けでしたね。

カラー作品「125年の絆」はさらにそこから60年過ぎて
国内・海外で活躍する日系人の方々を2年にわたり取材したもので
被写体になられたご家族のご来場もありました。
スピーチ、演奏、歌を披露して頂き、ご来場者の方々に好評でした。

写真展は10月17日まで開催されます。時間は10時から19時まで
最終日は16時まで、入館は終了10分前となっています。
あべちゃんイチオシです。お近くの方はぜひお出かけください。

先生は次回10/31から11/6までポートレートギャラリーでも写真展を開催します。

タイトルは「ザ・レクイエムー時代を彩った男達の残像ー」です。
益々のご活躍をお祈りしています。ありがとうございました。



「蒼氓60年」ギャラリートーク 中谷吉隆先生


「125年の絆」樋口 晃さん ビルヒニアさん夫妻 日系3世ファミリー
ご主人は農業経営 奥様はスペイン語講師 娘さんは大学生
自作の唐辛子を解説してくださりました


「125年の絆」渕上ラファエル広志さん 満梨さん ご夫妻 日系3世ファミリー
ご主人は尺八奏者 奥様は日本民謡専門
長持歌を演奏して歌ってくださりました


皆さんどうぞお出かけ下さい