もの創り アドリブ工房日誌

工房アドリブでの作業と作品 
反省と発見
試行錯誤と整理整頓
満身創痍と創意工夫

懐中時計2

2009年06月16日 | 日記
直径5㌢、厚さ(Dialを付けて)1㌢の、70年以上前に作られた機械だと思います。
Dialはホウロウ仕上で、穴は開け難いです。
このままだと面白くないので絵を描こうと思っています。

つづく

戦前の懐中時計

2009年06月15日 | 日記
私の父が持っていた時計の中の一つです。
父が若い頃、服部時計店ー今のセイコーに戦前迄、勤務してました。
戦後、梅田に時計店を持っていました。
その頃に預かった修理品だと思います。
時計のケースが無く、部品箱が代用されています。
戦時中に、お国のために、と言って、
貴金属や金属類を国に供出したために、
古い時計店にはケースの無い機械が沢山有ります。

つづく

フラッグ機能の追加

2009年06月10日 | 日記
アンクルの往復運動をダイアル面上に表示することを、
フラッグ機能と、勝手に名付けることにします。
この懐中時計はDialをスケルトンにしただけでした。
この懐中時計にフラッグ機能を付け様と思います。
ちなみに、若い人にかいちゅう時計と言うと
ダイバーウオッチのことと思っているようです。

腕時計の直し方8

2009年06月08日 | 日記
機械のダイアル側のことを裏廻りと言います。
針廻しと時間表示の為の歯車がセットされています。
注油し、ダイアルセットし、針を付け、ケーシングして、オバーホールは完了です。
この時計の場合はDialに穴を開けたので、
手の様に見える、ROLEXのマークを付けてみました。
一説では、王冠のマークは技術者の手を象徴していると言われています。

完。

腕時計の直し方7

2009年06月07日 | 日記
糸鋸とヤスリでダイアルに穴を開けました。
輪列を組み込み、注油しゼンマイを巻き、輪列を回転させることをザラ廻しチェックと言う。
この工程をザラ組と言う。輪列の回転音と歯車の振れがないかをチェックし、振り付け工程に入ります。
輪列の回転運動を往復運動に替えるアンクルを取り付け注油し、
天府を取り付け注油し、時間検定機にかけて調整します。
必要な工具は二重疵見、振れ見、ヒゲ用ピンセット、オイラーなど。
ちなみに、現在の技術者の工具は会社が支給してくれる様です。
私の修行時代は全て自分の給料で買い揃えたものです。
工具が増えていく程、足を洗えなくなる世界なのです。

つづく

腕時計の直し方6

2009年06月06日 | 日記
全ての部品を洗浄しますが、不良部品の交換や輪列のシェイクの調整や加工は洗浄前済ませます。この時計もダイアル側から、天府の動きが見える様に、地板に穴を開けましたので、ダイアルにも穴を開けます。組み立てでの注意点はゼンマイの入っている車=香箱ぐらいです。手巻き時計の場合はゼンマイと香箱真にグリスを付けます。自働巻き時計はゼンマイが全巻きになったら、スリップする様に設計されているので、スリップ面に、オートマチック用のモリブデン入りの特殊オイルを塗る必要があるので、香箱からゼンマイを取り出して、洗浄しておきます。ちなみに、モリブデンが不足のために、三年ぐらい前から入手困難になっています。つづく