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事件の記憶-改ざんされた事故報道

先日、知人から123便事件に関する資料の提供を受けました。資料と言っても知人の親戚の家に36年間大切に保存されていた当時の新聞です。

あの事件の衝撃があまりにも強かったため、捨てるに捨てられず、押し入れの奥にしまったままになっていたものであるということです。

当時の新聞は図書館で、縮刷版やマイクロフィルムなどで閲覧することは可能ですが、やはり新聞紙そのものから伝わってくる当時の緊張感は、同じ内容だと分かっていても迫力が違います。

ブログ掲載の写真でその感覚がどこまで伝わるかは分かりませんが、下にその写真を掲載します。なお、この新聞は東海圏においてメジャーな中日新聞であり、基本的な内容は読売・朝日などの全国紙と変わらないものの、やはり、地方紙らしい捉え方も含まれているので、忘れかけてしまった当時の雰囲気を思い出す上で、単なる資料以上の価値が見いだせるのです。


画像1:中日新聞8月13日朝夕刊(左:朝刊、右:夕刊)


画像2:中日新聞8月14日朝刊から123便関連記事


本ブログを長くご愛読の読者様ならご存知の通り、私は、123便事件に関するメディア報道はその後大きく改竄されたと捉えていますが、事件直後の1週間程度、政府による情報統制が十分に行き渡る前の報道の中には、統制の網に掛からなかった真実に近いものが多く含まれていることを経験的に知っています。

実は画像1については一目でその後の報道とは大きく異なる情報が残されています。例えば次の画像です。


画像3:左:8月13日中日新聞朝刊、右:事故調査報告書

中日新聞に掲載された左の飛行ルート図は当然の当局発表の情報に基づいているのですが、その当局が後に出した飛行ルートは右図のように当初のものと大きく異なるのです。

「当時は混乱していたのだろう・・・」というのが言い訳にならないことは明らかです。何故なら、飛行ルートは航空交通管制によってリアルタイムに追跡されているからです。それができなくてどうして混雑する航空機の離発着管制や、外国籍敵機に向けた国土防衛などできるのでしょう。レーダに捉えにくい山岳部上空ならまだしも、海上ルートがここまで大きく変わるのは明らかに変です。

私の調査では、駿河湾上空での目撃はほぼ間違いないので、実際の飛行ルートは事故調査報告書の方がまだ近いのですが、こちらも大きく間違っていることは、過去記事「折れなかった垂直尾翼(1)」でも説明済です。

要するに、両飛行ルートも正しいとは言えないのですが、問題なのは改竄された飛行ルートに統一性がないことなのです。これは、8月13日発表の捏造飛行ルートとは、その後出てくる地上からの目撃証言や生存者の証言が含まれていないための暫定バージョンであり、それらを整合させて後に作り上げたのが調査報告書の飛行ルートと考えれば辻褄が合います。

事件直後、運輸省(当時)が本当に飛行ルートが分らなかったなら、「飛行ルート不明」と答えれば良かっただけなのですが、そうなるとさすがに管制能力自体が疑われかねないので、敢えて当時の少ない情報で(偽装)暫定ルートを発表せざるを得なかったのでしょう。

当時の報道写真が語る奇妙な点は他にも見られます。


画像4:夜間の現場写真(8月13日中日新聞報道朝刊)

この写真には次の様なキャプションが付けられています

炎上する日航ジャンボ機。左端の炎が機首と見られる
-自衛隊百里基地の救難機が撮影-

このキャプションが明らかにおかしいのは、山の稜線に炎の灯りが反射して、稜線の輪郭が波状にはっきりと映し出されていることから分かるのです。

すなわち、上写真で赤丸で2つ囲んだ炎が上がった場所は、稜線の数で4から5離れた場所、つまりかなり離れた場所で上がっていることになるのです。

だいたい機首に燃料など積まれていませんから、機首部が激しく燃え上がると想定すること自体が論理的に正しくありません。この写真が示すのは

 かなり離れた2箇所で機体が炎上している

という事実なのです。

(神)ブログメルマガでは、既にこの2箇所目の炎上がどの場所を指しているのか調査情報を開示していますが、本ブログ読者の皆様にもそろそろ、この重大な事実を知って頂こうと準備をしています。

あまりにも一般解釈を逸脱しているため長い間躊躇していましたが、当時の新聞と再び出会えたことが、そろそろこの情報を出す時であると告げてくれたように感じるのです。

もしも、この事件の背後に隠された2箇所目の現場が存在していたとするなら、当日二転三転した遭難現場の特定や自衛隊の不可解な動き、また、救難拠点に最適な長野県側を避け、わざわざ地形の険しい上野村に対策本部を置いた理由すら見えてくるのです。

日本国政府にとって、この2箇所目の遭難現場の存在は国民に絶対に知られてはならなかったのです。


参考:
 ・黒霧123便関連記事ガイド
 ・(新)ブログ全記事リスト
 ・123便搭乗者検索


VOX DOMINI DIVIDENS FLAMMAS IGNIS
主の御声は炎を裂いて走らせる。
(詩編 第29編7節)


キリストの御国にて記す
管理人 日月土
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