ハレ替え本舗だより

広島県福山市の(株)渡邊畳店の三代目です
主に仕事に関係したいろいろな出来事や思いを書いています。

落日燃ゆ

2009-08-09 09:15:44 | 日記

城山三郎氏の代表的な著書の一つです。
最近読みました。
内容は戦時中、外相 首相を務めた広田弘毅の物語です。
話の内容はさておき、畳屋さんのブログということで興味のあった内容を書きます。
9ページより抜粋
6畳一間の暮らしから出発しただけに、最初の中(うち)、石屋「広徳」の生活は苦しかった。
広田も小学生低学年のころには、学用品を買う金をつくるために、藺草(いぐさ)を抱えて、「藺草やァ、藺草やァ」と売り歩いたり、焚きつけ用の松葉を集めて売り歩いた。

畳表ではなくて、藺草の束を抱えて売り歩くとは驚きました。
買った人はその藺草で畳表を織るのでしょうか?
でも1枚織るだけでも相当の量が必要です。
他に使い道があったのかも知れませんね。