画像は現在制作中の義母漫画のワンシーンです。
長年使ってきたガラスの水槽がとうとうダメになりました。
オールガラス水槽は10年以内に買い換えないとダメだと聞いていたのに、ついつい引退時期を引っ張ってなんと18年も使い倒してしまいました。
よくそこまで水槽は頑張ってくれました。
この崩壊事故はまったくもって僕の自己責任です。
明け方まで漫画を描いていて、部屋の中でなんとなく床に水が流れ落ちるような音がしました。
何だろうと思って水槽を見に行くと、水槽のガラスのシリコンの継ぎ目からピューっと水が出てるじゃありませんか。
とうとうシリコンが逝ったと思ってバケツや排水ホースを取りに行こうと思った瞬間、劣化したシリコンの裂け目が水圧に負けて一気に広がり、水が滝のように吹き出しました。
思わず声を上げて、とにかくそれ以上裂けないようにガラスの2面を腕の力で閉じました。
劣化したといえどシリコンの気密性のおかげで、手で押さえている限りは水の吹き出しはピタっと止まります。
とにかく一刻も早く床を拭きたいのですが、手を離すと滝が盛大に再開してしまう。
何かいい考えが浮かぶまで手でガラスを押さえ続けるしかないと踏ん張り続けます。
本当は嫁さんが起きてくるまでに何事もなくすべてをクリアーしておきたいのですが、もうそうもいかない。
状況を隠さずに、とにかく手を借りるしかないとガラスを押さえ続けました。
それでふと時計を見ると、嫁さんが起きてくるまであと1時間はゆうにあります。
それまで腕力やら胸筋やらが持つのだろうか。
水槽は45センチキューブ水槽で、総水量は90リットル以上あります。
そんなこんなで、かれこれ15分ほど経過しました。
想像より早く腕がしびれてきました。
中腰も相当つらいし、床が濡れているのがとにかくものすごい不快感です。
これは1時間なんて到底持たないぞ…と弱気になってきました。
早く嫁さん起きてきてくれぇ!と叫びたいとこですが隣近所を気にしてただ念じるしかないわけです。
すると、突然僕の背後のドアが開きました。
嫁「なにしてるの!?」
僕「ついに水槽が裂けた!水が出ないように押さえてるの」
嫁「うわぁ…びしょびしょ!でも寝る前で良かったね」
なんと嫁さんはいつもより40分以上も早く起きてきました。
僕は自分の発するSOSが念力で嫁さんに届いたんだ!などと思ったくらいです。
水槽の水を抜き、中の生体と水草を避難させ、床もふき取ってなんとかリカバリーできました。
嫁さんになんでこんな早起きしたのか訊いてみました。
もちろん、僕の念のようなものが届いたよ的な答えを期待しています。
嫁「昔子供の頃飼っていたうさぎのピー太が窓から道路に飛び出し、車に跳ねられる夢を見てビックリして起きた」
僕が会ったこともないピー太とかいう気の利くうさぎさん、どうもありがとうです。