current topics(256):ハリス米太平洋軍司令官の真意
5月7日、米海軍の原子力空母ロナルド・レーガンは米海軍横須賀基地を出航し、日本周辺の海域には原子力空母カール・ビンソンとの2隻体制となり、共同訓練が開始されました。さらに、6月1日には原子力空母ニミッツが米海軍基地を出航予定となっています。
また、5月24日に行われた「航行の自由作戦」で、米海軍の駆逐艦デューイは南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島20キロ内の海域を航行しました。
この一連の動きの全体指揮を取っているのが、米海軍史上初めての日系人司令官のハリス大将です。
ハリス氏は5月中旬に来日して、安倍総理と会談し、改めて日米同盟の強固な絆を示しました。その後、異例なことに、自衛隊の南西防衛の最前線である沖縄県・与那国島を視察しています。また、小池都知事に表敬訪問をした際、ハリス氏は「あなたとの共通点がある。母が芦屋出身なんですよ。オノフミコです」と表明するなど日本に対する親近感を強く持っています。
ハリス氏に警戒感を抱く中国
4月の米中首脳会談では、習近平氏がハリス米太平洋軍司令官の更迭を直接求めるなど、中国側がいかにハリス氏を嫌っているか伺い知れます。
当然トランプ氏はその要求をはねつけました。また、これをリークした共同通信の記事に対し中国側は記者会見を開いてまで否定しなければならないほど慌てました。
ハリス氏の本心
ハリス氏は中国の覇権主義が太平洋に及ばないよう封じ込めています。
米国の軍事問題に詳しい方は次のように語っています。
実は、彼のこうした行動は、単に米軍の地域戦略の枠の中での行動ではありません。
彼は太平洋軍司令官としての権限を最大限に発揮して日本を守ろうとしているのです。
母親の母国である日本を中国の横暴から守り切るという強い決意を持っています。
その思いが空母二隻を同時に日本海に展開するという大胆な行動につながっているのです。
ハリス氏の勇気と行動に心より敬意を表したいと思います。
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