コラム(339):日本学術会議への提言
日本学術会議が国民の税金で運営されている組織である以上、透明性と公益性の二つの要件が求められます。
まず、学術会議委員は任命と組織運営の透明性が求められます。
委員は投票で選ばれるわけではなく、あくまでも恣意的に選任されます。決して公平な手続きで委員になっているわけではありません。つまり、学術会議のメンバーは民主的な方法で選ばれているわけでもないし、ましてや国民が選挙で選任したわけでもありません。この時点で信頼性はまったくありません。
恣意的に選ばれた委員が、組織運営をして政府に意見を述べるわけですから、その内容は極めて主観的であり公平性を欠いています。したがって、日本学術会議は委員の選考と組織運営にあたり、国民に理解されるよう透明性の確保をすべきです。
次に求められるのは公益性です。国民の税金が使われていることを念頭に置き、自らの知的営為を世の中のために還元することが日本学術会議委員の責務であれば、国家や国民に有益な情報の提言をすべきです。その自覚のないものはそもそも委員になる資格はありません。
さらに付言すれば、学術委員自身が思っているほど国民の評価は高くないという事実を自覚すべきです。日常的に「先生」と呼ばれる過程で自己評価を過剰に高くしているため、人として謙虚な心になることを忘れていることは事実です。これを契機に、考え方を根本的に改めていただきたいと思います。
なお、当ブログ宛に、日本学術会議に対する下記のご提言をいただきましたので、ブログに掲載し、併せて官邸宛メール並びに日本学術会議宛にFAXいたします。
日本学術会議の起死回生方法
日本学術会議の会員任命について、いわゆる学者たちがその手続き方法などについて異議を唱えているようです。
しかし学術会議の本質的な目的や社会での役割についてはあまり触れてはいないように見えます。果たして日本学術会議の存在は本当に国家の発展や国民の生活の向上にどれほど貢献しているのでしょうか?
そのあたりが曖昧のままでは「学術会議」や「学者」と言われる方々に対する国民の信頼はますます低下してしまいます。
また、すでに失墜してしまった彼らの知識人としての権威の回復は今後可能なのでしょうか?
彼らを救済するために提案するとしたら何があるのかを考えてみました。
日本が抱えている様々な問題がありますが、例えば福島原発の汚染水処理、あるいは廃炉となった原発の処理方法など、早急に研究し解決すべき問題があります。
学術会議の優秀な学者たちはこうした問題にあらゆる知恵を集め研究し、有効な解決策を生み出していただきたいと思います。原発事故から何年もたっているのに学術会議のメンバーはこうした問題をテーマに分野を超えた知識を集結して議論を重ねたことがあるのでしょうか。
また、毎年台風シーズンに起きる河川の氾濫などによる家屋の浸水や倒壊が生じています。地質学者や気象学者、ダム建設にかかわる研究者、社会学者、心理学者などが集結して台風発生と被害のメカニズムなどを真剣に議論し被災者を一人も出さない方策を研究すべきです。
さらに言えば、日本は世界の経済大国だと言っている割には、いつまでたっても自分の家一軒持てない人が大勢います。無理に家を買っても庭もない粗末な家ばかりです。また、子供の養育や教育に多額の金がかかり結婚を躊躇する人さえいます。これが経済大国の平均な国民の姿でいいのでしょうか?
日本学術会議はこうした問題について、人々の根本的な豊かさの研究を含め経済システム、政治の在り方、税金の在り方など総合的に研究し国民の豊かな生活に寄与すべきです。
数え上げればきりがありませんが、日本学術会議はこうした諸々の問題にメンバー全員が力を合わせ研究し、議論した結果を政府や国民に提示すべきです。毎月、毎週のように次々と提言をしてこそ学術会議の存在意味があるのではないでしょうか。
こうした行動をなしてこそ国民から尊敬され、有用で価値ある存在として認められることになります。
その時に初めて先生と呼ばれる人になるのです。
この機会に「先生と言われるほどの馬鹿でなし」という汚名を返上し、是非とも起死回生を図っていただきたいと思います。
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