夜行列車に乗って

2009-05-21 15:48:25 | 旅行
23時27分、大阪駅10番ホームを出発する急行「きたぐに」に乗って本格的な旅の出発です。

列車は10両編成、自由席4両、グリーン車1両、B寝台4両、A寝台1両。

その中の自由席の一画に座りました。

座席はボックスシート(横二人掛けで向かい合わせのやつ)で、座席の方向転換は不可。というわけで、ふつうなら横になれません。

客は少なくて、一区画(4人が座れるワンボックス)に一人座っているかどうか。まあ、5月の平日ならこんなもんですか。寝台、グリーン車はもっと少なくて、客がいるかどうかわからないくらい。

夜なんで、外の景色見ようとしても全然わからないです。というよりも、車内の明かりが窓に反射して余計に見にくいです。しかも自由席なんで、減光など一切なし。帽子を持ってきてよかった。

日が変わる頃に京都に到着。ここでも少しの乗車。向かい側の区画に乗った女性二人(お母さんと娘さん?)は、二人掛けの席をひとつずつ使って、通路側に頭を、窓側に脚を向けて寝転がりました(長さがないので、脚は曲げた状態でした)。要するに、体育座りしながら後ろに転んだような状態です。

これだ!と思って、僕も実際にしてみました。さすがに手すりに頭が来ていたいので、タオルを敷いてなんとか痛みを和らげました。

まあ、これでなんとか寝れる…とおもっても、さすがに姿勢が苦しいのか、なかなか寝付けないです。それに妙にテンションが高いのもあると思うのですが。電車は東海道を北上していて、「こんな駅もあったか」とか一人で思ってました。

深夜一時前、米原に到着。結構時間がかかるもんですね。さすがにここら辺になると眠たくなってきました。




そして気がついたら、どうも金沢らへんを走っているみたいです。途中長浜、敦賀、武生、福井と止まったらしいんですが、全く記憶にありませんでした。そりゃ、深夜一時にもなると寝てしまいますよね。

といっても、金沢に着いたのが午前三時。全然時間が経ってないです。というか、やっぱりテンション高くてそんなに寝れない。一度ホームに降りてみましたが、外も全然明るくないし、店もやってるはずがないし、まあ退屈ですね。

ちょっとうとうとしながらも、発車するまでは起きていました。


それから倶利伽羅峠を過ぎて、富山県に入りました、というのもあまり覚えてなくて、高岡に止まったあたりで外が白み始めているのに気づいたのです。

次の富山を過ぎると、窓に日本海と立山連峰が見え始めて、山の頂には雪がつもっています。そして山の間がすこしずつ赤色になっていきます。

それにびっくりしたのは、富山あたりは午前4時代なのに、仕事の人とかが乗り込んできていたことで、こんな早くからたいへんやなぁ、と他人事のように見ていました。

入善を過ぎると、左手に日本海がより間近に見られるようになり、右手には北アルプスの北端の山々が見られます。



そして午前5時前、ついに朝日が見れました。なんでも地図を見ていると、このあたりの山には「朝日岳」というのがあるらしくて、朝日が見れるのにあやかっているんでしょうね。

そしていよいよ新潟県へ。

このあたりの県境は、親不知といって、日本海が文字通り目の前に見れるところで、結構有名なスポットです。大阪を正午過ぎに出発する札幌行きの「トワイライトエクスプレス」にのると、ちょうどこのあたりで日本海に沈む夕日を眺めることができる…という演出が待っています。


ああ、なんてロマンチック…


そんなこんなで糸魚川、直江津と停車していきます。

直江津では20分くらい止まりました。このあたりは大河ドラマ「天地人」の場所らしくて、いろいろポスターとかが貼ってあり、地元の意気込みの大きさが感じられました。まだ6時代なのにすでに太陽がのぼってきて、だいぶ明るいです。しかも学生もちらほらいて、「ああ、今日は学校やねんな」としみじみと思いました。

ここからは自身で打撃を受けた柏崎、上野への路線が分かれる長岡、見附、東三条、加茂、新津、終点新潟と、こまめに止まって客を拾います。途中から乗る人も多く、もはや夜行列車というよりは、朝一のビジネス列車という印象が強いです。

途中、一面に広がる水田が印象的でした。そういえばここは「新潟コシヒカリ」の特産地ですもんね。


最後の区間は快速列車になって、特別料金不要で乗れるので、多くの学生が乗り込んで急に賑やかになりました。

8時29分、新潟着。


ここでは終わりません。さらに北を目指します。


(簡潔に書こうと思ってもなかなかうまくいかないもんですね)

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