北欧は、スカンジナビア三国とデンマークを回りました。
滞在期間は、合計2週間程度で、デンマークに至っては実質二日だけでした。
訪問した街も偏りがあると思いますが、その中で自分が学んだこと、失敗したことなどをまとめることによって、これからヨーロッパを訪れる人の一助となれば幸いです。
それでは、訪問した国順に、簡単にまとめていきます。
①フィンランド
訪問都市:ヘルシンキ(首都)、ロバニエミ(北極圏への入り口)、サーリセルカ(オーロラ観測)
<鉄道>
フィンランド国鉄がほぼ国内全域をカバーしています。
僕の場合、ヘルシンキからロバニエミまで、約12時間を寝台車で移動しました。
寝台車は、二人個室で、室内に洗面所があり、共用シャワールーム、食堂車も完備。
二階建ての寝台車で、乗り心地も快適でした。
寝台車の利用で、2月頭で約107ユーロしましたが、座席車を利用すると、もっと安く抑えられるでしょう。
フィンランド国鉄は、国際学生証などによる割り引きがきかないため、正規運賃での利用しかできませんが、暖房完備、室内も広く、財布をはたいてでも一度は利用する価値があると思います。
なお、僕が利用した時は、途中で機関車が故障し、6時間ほど遅れて目的地に到着しました。
ロバニエミの駅で払い戻しができないかを聞くと、「乗車券に書いてある予約番号、列車番号を該当ページで入力すると、対応する」ということだったので、帰国後申請をしました。
日本の銀行口座への送金(海外送金)という手段で、30ユーロ分くらい戻ってきました。
ちなみに、払い戻しの有効期間は、列車の利用日から一年。
日本の鉄道だと、おそらく駅の窓口にいかないと払い戻しができませんし、もっと制約がきつかった気がします。
フィンランドという国の先進性?を痛感した体験でした。
<バス>
ロバニエミからサーリセルカまで、Eskelisen Lapin Linjatというバス会社を利用しました。
この会社は、ヘルシンキからロバニエミまでもバスを出しているので、こちらも利用の価値があると思いますが、時間が鉄道よりかかるので、お金を取るか時間を取るかの二択で、選んで下さい。
ちなみにこの会社のバスは、サーリセルカから更に北、空港のあるイヴァロや国境を越えたカラショーク(ノルウェー
)まで、運行されています。
このバス会社に限らず、ヨーロッパでバスを利用する時は、国際学生証を利用されることをお勧めします。
国際学生証については、こちら→
北欧だと、割引率がすごく高く、ロバニエミからサーリセルカまで、通常43ユーロのところが、なんと21ユーロに割引されました。
しかも、バス乗車時に学生証を見せるだけでいいんです。
これを作るのに、1500円くらいかかってしまうんですが、バス一回の利用で、もとがとれました。
(※ちなみに、この学生証はIDの代わりになるので、ホステルやクラブで身分証の提示を受けた時に、パスポートは嫌だ、と言う人は、こちらで済ましましょう。)
補足しておきますと、国際学生証を使うことで、博物館や美術館、交通機関などでも割引が適用されるので、多いに利用されるのがいいかと思います(詳しくは上記HPを参照ください)
なお、ここからは僕の失敗になるのですが、
サーリセルカから国境を越えるバスを使ったとき、一日一本のバスに乗りそびれる、ということがありました。
(しかも出発時刻が15時30分)
これは、バスが大幅に遅れており、しかもマイナス30度の世界でバスを待ち、地元の人がバスを諦めてバス停から離れたのを見て、勝手に「今日は運休か?」と勘違いしたためでした。
近くのホテルのロビーで暖を取っていると、バスが爆走して通過していきました…
もともと利用客が少ない路線です(国境を越えたとき、乗客は僕の他に、地元のノルウェー人一人だけでした)し、地元の人も英語が通じない、さらにバス停に「あと○分でバスがきます」なんて表示があるはずもないので、不運が重なったアクシデントでした。
特にオーロラシーズンのときは、日中マイナス20度前後というのもざらですので、
・暖かい服装をして
・少々バスが遅れても、必ずくるから、じっと待つ
という、言わずもがなの基本原則を徹底されることをお勧めします。
<オーロラ観測>
サーリセルカのHP
オーロラはじめ、犬ぞり体験やスノージェットなど、真冬のアトラクションが満喫できる街です。
(もちろん半年違うと、白夜が見れます)
そして、この街はオーロラ目当ての日本人が集まる街でもあり、宿でも日本人どうして集まってましたし、日本人専用ツアー(!!)もある始末です。
(60ユーロでバスにのり、3~4時間ほどハンティング)
この街は本当に小さく、半径500mに全てが集まっています。
街を一歩抜けると、文字通り白銀の世界、何もありません。
ですが、この街で生活している人もいますし、スーパーもあります。
オーロラツアーも幾つかあり、夕食込みで90ユーロくらいの別ツアーもありました。
宿も少なく、出費はどうしてもかさんでしまいますが、それでも滞在する価値はあると思います。
(ただ、オーロラに関しては運次第なので、見れない時は本当に見れないそうです)
僕も二晩目のツアーで見れましたが、日によって出る時間帯も違っており、「絶対に見れる条件」というのも保証できません。
ですが、オーロラを見ると本当に言葉に表せないくらい感動するのも事実ですので、時間とお金に余裕のある人はもちろん、そうでない人も、是非一生のうちに一度は、訪れて欲しいと思います。
(オーロラのシーズンは、実は9月頃~3月頃と、期間が長いです。しかし、なるべく日照時間の短い期間、11月~2月頃までが、より見やすい時期と言えるでしょう。ただし、この期間内でも、日によって確率は全くことなります)
なお、オーロラを見る時間帯は、当然のごとく極寒ですので、くれぐれも寒さ対策を忘れないようにして下さい。
気をつけることは、
・耳をおおう帽子を着用する
・とにかく厚着。顔以外は全て服の中に隠す
の二点でしょうか。
特に、最初の「耳を覆う」というのが重要。
これをしないと、凍傷になる可能性大です。
実際、サーリセルカで出会った日本人の方が、犬ぞりに参加した時に耳を中途半端に覆ってしまって、耳たぶ周辺が凍傷に近い症状になったとのことでした。
なるべく、傷を負うリスクは避けた方が無難です。
(サーリセルカでは、10ユーロでスキーウェアをレンタルできました)
<宿>
宿に関しては今回、CouchSurfingという宿泊SNSを、全般的に利用しました。
これは、「私は今この地域を旅しています。どなたか、一緒にお茶、もしくは観光案内していただけませんか?もしくは泊めて頂けませんか?」というやりとりをできるSNSです。
つまり、宿泊場所や情報を無償で提供できるようになっています。
生憎、実際に泊めて頂いたのはヘルシンキ、ナルヴィク(ノルウェー)、シフィノウィシチェ(ポーランド)、ブラチスラバ(スロバキア)の計4都市、4泊だけでしたが、一緒に食事をし、お互いの趣味や仕事に関して話すことができ、より文化を身近に感じることもできます。
最低限の英語ができるのが条件とは思いますが、今までのツアー旅行や旅行誌だけでは訪れることのできない場所、体験できないことが実現できます。
幸いにも、僕は大きなトラブルに巻き込まれることなく、多くの好意を受け取って宿泊することができました。
中には、特に一人で旅をされている女性にとっては、危険が全くないわけではありませんし、CouchSurfingを使うかどうかは、人によって全くことなります。
これに関しては、個々の危機管理意識と、どこで線引きをするかの問題になってくるので、最後は個人の判断に任せざるをえません。しかし、物価の高い北欧では、宿泊費も一泊2500円~3500円(相部屋)ほどかかり、負担も馬鹿にならないので、何度か使ってみるのも、多いにありなのではないでしょうか。
ヨーロッパを回るなら「ユーレイルパス」


クレジットカードを持っていると、付帯の海外旅行保険もあって便利です。


海外でどこでもWiFiを繋げるようにするなら。


格安航空券を買うなら。


滞在期間は、合計2週間程度で、デンマークに至っては実質二日だけでした。
訪問した街も偏りがあると思いますが、その中で自分が学んだこと、失敗したことなどをまとめることによって、これからヨーロッパを訪れる人の一助となれば幸いです。
それでは、訪問した国順に、簡単にまとめていきます。
①フィンランド
訪問都市:ヘルシンキ(首都)、ロバニエミ(北極圏への入り口)、サーリセルカ(オーロラ観測)
<鉄道>
フィンランド国鉄がほぼ国内全域をカバーしています。
僕の場合、ヘルシンキからロバニエミまで、約12時間を寝台車で移動しました。
寝台車は、二人個室で、室内に洗面所があり、共用シャワールーム、食堂車も完備。
二階建ての寝台車で、乗り心地も快適でした。
寝台車の利用で、2月頭で約107ユーロしましたが、座席車を利用すると、もっと安く抑えられるでしょう。
フィンランド国鉄は、国際学生証などによる割り引きがきかないため、正規運賃での利用しかできませんが、暖房完備、室内も広く、財布をはたいてでも一度は利用する価値があると思います。
なお、僕が利用した時は、途中で機関車が故障し、6時間ほど遅れて目的地に到着しました。
ロバニエミの駅で払い戻しができないかを聞くと、「乗車券に書いてある予約番号、列車番号を該当ページで入力すると、対応する」ということだったので、帰国後申請をしました。
日本の銀行口座への送金(海外送金)という手段で、30ユーロ分くらい戻ってきました。
ちなみに、払い戻しの有効期間は、列車の利用日から一年。
日本の鉄道だと、おそらく駅の窓口にいかないと払い戻しができませんし、もっと制約がきつかった気がします。
フィンランドという国の先進性?を痛感した体験でした。
<バス>
ロバニエミからサーリセルカまで、Eskelisen Lapin Linjatというバス会社を利用しました。
この会社は、ヘルシンキからロバニエミまでもバスを出しているので、こちらも利用の価値があると思いますが、時間が鉄道よりかかるので、お金を取るか時間を取るかの二択で、選んで下さい。
ちなみにこの会社のバスは、サーリセルカから更に北、空港のあるイヴァロや国境を越えたカラショーク(ノルウェー
)まで、運行されています。
このバス会社に限らず、ヨーロッパでバスを利用する時は、国際学生証を利用されることをお勧めします。
国際学生証については、こちら→
北欧だと、割引率がすごく高く、ロバニエミからサーリセルカまで、通常43ユーロのところが、なんと21ユーロに割引されました。
しかも、バス乗車時に学生証を見せるだけでいいんです。
これを作るのに、1500円くらいかかってしまうんですが、バス一回の利用で、もとがとれました。
(※ちなみに、この学生証はIDの代わりになるので、ホステルやクラブで身分証の提示を受けた時に、パスポートは嫌だ、と言う人は、こちらで済ましましょう。)
補足しておきますと、国際学生証を使うことで、博物館や美術館、交通機関などでも割引が適用されるので、多いに利用されるのがいいかと思います(詳しくは上記HPを参照ください)
なお、ここからは僕の失敗になるのですが、
サーリセルカから国境を越えるバスを使ったとき、一日一本のバスに乗りそびれる、ということがありました。
(しかも出発時刻が15時30分)
これは、バスが大幅に遅れており、しかもマイナス30度の世界でバスを待ち、地元の人がバスを諦めてバス停から離れたのを見て、勝手に「今日は運休か?」と勘違いしたためでした。
近くのホテルのロビーで暖を取っていると、バスが爆走して通過していきました…
もともと利用客が少ない路線です(国境を越えたとき、乗客は僕の他に、地元のノルウェー人一人だけでした)し、地元の人も英語が通じない、さらにバス停に「あと○分でバスがきます」なんて表示があるはずもないので、不運が重なったアクシデントでした。
特にオーロラシーズンのときは、日中マイナス20度前後というのもざらですので、
・暖かい服装をして
・少々バスが遅れても、必ずくるから、じっと待つ
という、言わずもがなの基本原則を徹底されることをお勧めします。
<オーロラ観測>
サーリセルカのHP
オーロラはじめ、犬ぞり体験やスノージェットなど、真冬のアトラクションが満喫できる街です。
(もちろん半年違うと、白夜が見れます)
そして、この街はオーロラ目当ての日本人が集まる街でもあり、宿でも日本人どうして集まってましたし、日本人専用ツアー(!!)もある始末です。
(60ユーロでバスにのり、3~4時間ほどハンティング)
この街は本当に小さく、半径500mに全てが集まっています。
街を一歩抜けると、文字通り白銀の世界、何もありません。
ですが、この街で生活している人もいますし、スーパーもあります。
オーロラツアーも幾つかあり、夕食込みで90ユーロくらいの別ツアーもありました。
宿も少なく、出費はどうしてもかさんでしまいますが、それでも滞在する価値はあると思います。
(ただ、オーロラに関しては運次第なので、見れない時は本当に見れないそうです)
僕も二晩目のツアーで見れましたが、日によって出る時間帯も違っており、「絶対に見れる条件」というのも保証できません。
ですが、オーロラを見ると本当に言葉に表せないくらい感動するのも事実ですので、時間とお金に余裕のある人はもちろん、そうでない人も、是非一生のうちに一度は、訪れて欲しいと思います。
(オーロラのシーズンは、実は9月頃~3月頃と、期間が長いです。しかし、なるべく日照時間の短い期間、11月~2月頃までが、より見やすい時期と言えるでしょう。ただし、この期間内でも、日によって確率は全くことなります)
なお、オーロラを見る時間帯は、当然のごとく極寒ですので、くれぐれも寒さ対策を忘れないようにして下さい。
気をつけることは、
・耳をおおう帽子を着用する
・とにかく厚着。顔以外は全て服の中に隠す
の二点でしょうか。
特に、最初の「耳を覆う」というのが重要。
これをしないと、凍傷になる可能性大です。
実際、サーリセルカで出会った日本人の方が、犬ぞりに参加した時に耳を中途半端に覆ってしまって、耳たぶ周辺が凍傷に近い症状になったとのことでした。
なるべく、傷を負うリスクは避けた方が無難です。
(サーリセルカでは、10ユーロでスキーウェアをレンタルできました)
<宿>
宿に関しては今回、CouchSurfingという宿泊SNSを、全般的に利用しました。
これは、「私は今この地域を旅しています。どなたか、一緒にお茶、もしくは観光案内していただけませんか?もしくは泊めて頂けませんか?」というやりとりをできるSNSです。
つまり、宿泊場所や情報を無償で提供できるようになっています。
生憎、実際に泊めて頂いたのはヘルシンキ、ナルヴィク(ノルウェー)、シフィノウィシチェ(ポーランド)、ブラチスラバ(スロバキア)の計4都市、4泊だけでしたが、一緒に食事をし、お互いの趣味や仕事に関して話すことができ、より文化を身近に感じることもできます。
最低限の英語ができるのが条件とは思いますが、今までのツアー旅行や旅行誌だけでは訪れることのできない場所、体験できないことが実現できます。
幸いにも、僕は大きなトラブルに巻き込まれることなく、多くの好意を受け取って宿泊することができました。
中には、特に一人で旅をされている女性にとっては、危険が全くないわけではありませんし、CouchSurfingを使うかどうかは、人によって全くことなります。
これに関しては、個々の危機管理意識と、どこで線引きをするかの問題になってくるので、最後は個人の判断に任せざるをえません。しかし、物価の高い北欧では、宿泊費も一泊2500円~3500円(相部屋)ほどかかり、負担も馬鹿にならないので、何度か使ってみるのも、多いにありなのではないでしょうか。
ヨーロッパを回るなら「ユーレイルパス」

クレジットカードを持っていると、付帯の海外旅行保険もあって便利です。

海外でどこでもWiFiを繋げるようにするなら。

格安航空券を買うなら。
