三連休の前2日を利用して、飛騨高山に行ってきました。
ヨーロッパ以来、久しく遠出していない、というのもあって、
前から会いたかった人がいて、地域観光についていろいろ考える機会にもしたい、と思って、飛騨高山を選びました。
実は、この地域は既に何度も行っていて、小学生の時から、家族旅行で朝市、高山ラーメン、平湯温泉、上高地、白川郷と、だいたいの有名どころは行ったことがありました。
なので、今回はもうちょっと渋め?の場所を行くことに。
ヨーロッパを無計画で回って以来、訪問場所は現地の観光事務所で地図を手にしてからというスタンスにこだわっているので、今回も高山駅前の案内所で地図を手にしてから、どこに行こうか考えました(笑)
幸いにも、現地で観光事業に携わっている知人(説明すると長くなるけど、いわゆるソーシャル友達)と会うことができ、土曜日はずっと、案内してもらいました。
高山陣屋
高山城址
あと、付近のお寺も。
昼食から夕食にかけて、高山ラーメン、高山団子、飛騨牛串焼き、特製カレー(弱尊)、大吟醸の氷室と、久々にグルメで散在しました。
宿泊場所も、知人に紹介してもらったゲストハウスとまるにて。
二日目の日曜日は、隣の飛騨古川(飛騨市)に行って、株式会社美ら地球(ちゅらぼし)さんが実施している飛騨里山サイクリングに参加。
飛騨古川の町は、今まで行ったことがなかったんですが、時刻表見ても特急列車が止まるし、興味を持っていました。
サイクリングでは、マウンテンバイクに乗って、地元に住んでおられるガイドさんならではの話を楽しみながら、あっという間の2時間半を過ごしました。
(詳しい内容はここでは触れませんので、是非一度参加してみて下さい。一風変わった地域観光を体験するととができます)
あと、この日の昼には、飛騨豚の豚丼を食べたんですが、よくよく考えたら、おそらく完全な地産地消の食事でした。
豚、お米(ひだほまれ)、だし醤油、味噌(この二つは、飛騨でもよく作られている)、漬け物(かぶら漬け?が特産)、野菜…
飛騨市は、なんと食料自給率が約75%ということで、実際にそんな場所で、完全な地産地消の食事を口にすることができたのは、貴重な経験になりました。(もちろん、人生初です)
昼食後も、古川の町をいろいろと回りたかったのですが、バスの時間もあって、そんなに長居はできませんでしたが、とても濃密な時間を過ごすことができました。
(ちなみに今回、腕時計を持っていかずに、基本的に時間を気にしなかったので、あくせくすることもありませんでした)
今まで、国内もいろいろ旅してきたけど、なぜか飛騨高山は何回来ても飽きない。
なんでやろう。
今回は、観光を楽しむのが一番の目的でしたが、僕自身、地域活性とか着地型観光に興味を持っているのもあり、今後自分が取り組んでいきたい内容を考える上で、多いにヒントになることが沢山ありました。
(ちなみに、僕は将来的に故郷の奈良で、同じような切り口からの取り組みを行いたいと思っており、今もいろんな人に力を貸して頂いている状態です)
ここからは、僕が勝手に考えたことなんですが、
なぜ、飛騨高山という町がこれだけ魅力的なんだろう、ということについて、まとめてみます。
まずは、「町がある程度コンパクトにまとまっている」ということ。
もちろん、白川郷や平湯温泉に行くには、何らかの交通機関を使わないといけませんが、
朝市や歴史的町並み、城址や陣屋などがある地区は、どれも町の中心部からの徒歩圏です。
古川の町も、高山から20分くらいかけて移動しないといけないけど、駅のすぐ近くに、町並みは固まっていますし、見て歩くには、ちょうどいい具合にまとまっています。
これが、タクシーやバスを使って移動しないといけないとなると、結構しんどいもんですからね…。
次に思ったのは、グルメの質が高い。
これは、単に奈良と比較しての話なんですが、「美味しいもの」が飛騨高山には沢山あります。
飛騨牛しかり、朴葉みそしかり、ラーメンしかり、日本酒しかり。
グルメを食べた回るだけでも、この町を訪れる価値は十分にあります。
そして最後に、ありのままの良さ(自然など)を利用しているということ。
サイクリングで回ったところは、本当に「日本の原風景」といえるような場所でした。
特に目立った史跡があるわけでもなく、
でも、緑がきれいで、空気の美味しいところを爽快に走ります。
ガイドさんも、地元の人でしか知らないようなスポットやいわれ、生活のなわらしなど、「おっ!」と思えるような発見を沢山伝えてくれます。
もちろん、人によって旅行に求めるものは違うでしょうし、これはあくまで僕の意見・好みなのですが、
特に三番目のありのままを伝えるっていうのは、僕がもっているコンセプトと同じ。
奈良って、大仏とかお寺とか有名やけど、もっともっと、みんなが知らないスポットとかお店、料理ってあるはずやし、そういうのを上手に伝えていきたい、と思っています。
飛騨高山には、そんな僕にいろんなヒントを与えてくれます。
あ、あともう一つ発見があったとすれば、「昔の人の生活がわかる」ということ。
陣屋に行った時に、いろんな部屋があって、当時の年貢はどういう風に納められた、だとか、歴史の解説、この部屋はどんな風に使われた、っていうのを見て回ることができた。
これって案外、珍しいことなんじゃないかな。
というのも、奈良でいろんな寺社仏閣を回るけど、当時の人がどんな生活していたとか、まるで分からない。
お寺とか神社っていう場所は、どうしても宗教の場所だから、宗教行事や祀っている神様の説明がメインになってしまうけど、
なぜ、当時それだけ宗教が流行ったのか、とか、当時の人がどんな生活をしていたのか、っていうのが分かる場所に、自分行ったことがないな、と、ふと気づいたのです。
(もちろん、そういう場所は必ずあるはずですし、単に僕が行けていないだけなのだとは思いますが…)
もっともっと、自分の故郷のことしりたいな、と思った二日間でした。
また、これは付け足しになるんですが、飛騨高山は、しっかりと住んでみたい場所の一つです。
この二日間、ゆっくり、ぼんやり考えたんですが、僕のキーワードは「生活」、「食」、「土」みたいなところだなー、と、改めて感じたんですね。
まず生活ありき、というのか。
「この町が好きだから、住みたい」っていう選び方があっても、いいと思うんですよ。
仕事を選んで、配属先が決まって引っ越す、っていうのが今は圧倒的に多いんでしょうが、
僕の場合は、まず「場所」ありきで、その後にどうやって生きていくかを考えるのも、多いにありだなー、と。
これは去年の秋口くらいから考えていて、今回再認識できました。
やっぱり「生活」だわ、大事なのって。
「助け合い」というのか、集落の人どうして穫れた作物持ち寄って交換する、とか、「物々交換」っていうのも、飛騨のほうでは普通にあるみたいやし。
(というか、それが本来の姿であって、何でもかんでもお金が介在する仕組みは、やっぱり違うと思う。違和感というのかな)
いろいろ考えた二日間でした。
また定期的に、こういうところに行きたいね。
ヨーロッパ以来、久しく遠出していない、というのもあって、
前から会いたかった人がいて、地域観光についていろいろ考える機会にもしたい、と思って、飛騨高山を選びました。
実は、この地域は既に何度も行っていて、小学生の時から、家族旅行で朝市、高山ラーメン、平湯温泉、上高地、白川郷と、だいたいの有名どころは行ったことがありました。
なので、今回はもうちょっと渋め?の場所を行くことに。
ヨーロッパを無計画で回って以来、訪問場所は現地の観光事務所で地図を手にしてからというスタンスにこだわっているので、今回も高山駅前の案内所で地図を手にしてから、どこに行こうか考えました(笑)
幸いにも、現地で観光事業に携わっている知人(説明すると長くなるけど、いわゆるソーシャル友達)と会うことができ、土曜日はずっと、案内してもらいました。
高山陣屋
高山城址
あと、付近のお寺も。
昼食から夕食にかけて、高山ラーメン、高山団子、飛騨牛串焼き、特製カレー(弱尊)、大吟醸の氷室と、久々にグルメで散在しました。
宿泊場所も、知人に紹介してもらったゲストハウスとまるにて。
二日目の日曜日は、隣の飛騨古川(飛騨市)に行って、株式会社美ら地球(ちゅらぼし)さんが実施している飛騨里山サイクリングに参加。
飛騨古川の町は、今まで行ったことがなかったんですが、時刻表見ても特急列車が止まるし、興味を持っていました。
サイクリングでは、マウンテンバイクに乗って、地元に住んでおられるガイドさんならではの話を楽しみながら、あっという間の2時間半を過ごしました。
(詳しい内容はここでは触れませんので、是非一度参加してみて下さい。一風変わった地域観光を体験するととができます)
あと、この日の昼には、飛騨豚の豚丼を食べたんですが、よくよく考えたら、おそらく完全な地産地消の食事でした。
豚、お米(ひだほまれ)、だし醤油、味噌(この二つは、飛騨でもよく作られている)、漬け物(かぶら漬け?が特産)、野菜…
飛騨市は、なんと食料自給率が約75%ということで、実際にそんな場所で、完全な地産地消の食事を口にすることができたのは、貴重な経験になりました。(もちろん、人生初です)
昼食後も、古川の町をいろいろと回りたかったのですが、バスの時間もあって、そんなに長居はできませんでしたが、とても濃密な時間を過ごすことができました。
(ちなみに今回、腕時計を持っていかずに、基本的に時間を気にしなかったので、あくせくすることもありませんでした)
今まで、国内もいろいろ旅してきたけど、なぜか飛騨高山は何回来ても飽きない。
なんでやろう。
今回は、観光を楽しむのが一番の目的でしたが、僕自身、地域活性とか着地型観光に興味を持っているのもあり、今後自分が取り組んでいきたい内容を考える上で、多いにヒントになることが沢山ありました。
(ちなみに、僕は将来的に故郷の奈良で、同じような切り口からの取り組みを行いたいと思っており、今もいろんな人に力を貸して頂いている状態です)
ここからは、僕が勝手に考えたことなんですが、
なぜ、飛騨高山という町がこれだけ魅力的なんだろう、ということについて、まとめてみます。
まずは、「町がある程度コンパクトにまとまっている」ということ。
もちろん、白川郷や平湯温泉に行くには、何らかの交通機関を使わないといけませんが、
朝市や歴史的町並み、城址や陣屋などがある地区は、どれも町の中心部からの徒歩圏です。
古川の町も、高山から20分くらいかけて移動しないといけないけど、駅のすぐ近くに、町並みは固まっていますし、見て歩くには、ちょうどいい具合にまとまっています。
これが、タクシーやバスを使って移動しないといけないとなると、結構しんどいもんですからね…。
次に思ったのは、グルメの質が高い。
これは、単に奈良と比較しての話なんですが、「美味しいもの」が飛騨高山には沢山あります。
飛騨牛しかり、朴葉みそしかり、ラーメンしかり、日本酒しかり。
グルメを食べた回るだけでも、この町を訪れる価値は十分にあります。
そして最後に、ありのままの良さ(自然など)を利用しているということ。
サイクリングで回ったところは、本当に「日本の原風景」といえるような場所でした。
特に目立った史跡があるわけでもなく、
でも、緑がきれいで、空気の美味しいところを爽快に走ります。
ガイドさんも、地元の人でしか知らないようなスポットやいわれ、生活のなわらしなど、「おっ!」と思えるような発見を沢山伝えてくれます。
もちろん、人によって旅行に求めるものは違うでしょうし、これはあくまで僕の意見・好みなのですが、
特に三番目のありのままを伝えるっていうのは、僕がもっているコンセプトと同じ。
奈良って、大仏とかお寺とか有名やけど、もっともっと、みんなが知らないスポットとかお店、料理ってあるはずやし、そういうのを上手に伝えていきたい、と思っています。
飛騨高山には、そんな僕にいろんなヒントを与えてくれます。
あ、あともう一つ発見があったとすれば、「昔の人の生活がわかる」ということ。
陣屋に行った時に、いろんな部屋があって、当時の年貢はどういう風に納められた、だとか、歴史の解説、この部屋はどんな風に使われた、っていうのを見て回ることができた。
これって案外、珍しいことなんじゃないかな。
というのも、奈良でいろんな寺社仏閣を回るけど、当時の人がどんな生活していたとか、まるで分からない。
お寺とか神社っていう場所は、どうしても宗教の場所だから、宗教行事や祀っている神様の説明がメインになってしまうけど、
なぜ、当時それだけ宗教が流行ったのか、とか、当時の人がどんな生活をしていたのか、っていうのが分かる場所に、自分行ったことがないな、と、ふと気づいたのです。
(もちろん、そういう場所は必ずあるはずですし、単に僕が行けていないだけなのだとは思いますが…)
もっともっと、自分の故郷のことしりたいな、と思った二日間でした。
また、これは付け足しになるんですが、飛騨高山は、しっかりと住んでみたい場所の一つです。
この二日間、ゆっくり、ぼんやり考えたんですが、僕のキーワードは「生活」、「食」、「土」みたいなところだなー、と、改めて感じたんですね。
まず生活ありき、というのか。
「この町が好きだから、住みたい」っていう選び方があっても、いいと思うんですよ。
仕事を選んで、配属先が決まって引っ越す、っていうのが今は圧倒的に多いんでしょうが、
僕の場合は、まず「場所」ありきで、その後にどうやって生きていくかを考えるのも、多いにありだなー、と。
これは去年の秋口くらいから考えていて、今回再認識できました。
やっぱり「生活」だわ、大事なのって。
「助け合い」というのか、集落の人どうして穫れた作物持ち寄って交換する、とか、「物々交換」っていうのも、飛騨のほうでは普通にあるみたいやし。
(というか、それが本来の姿であって、何でもかんでもお金が介在する仕組みは、やっぱり違うと思う。違和感というのかな)
いろいろ考えた二日間でした。
また定期的に、こういうところに行きたいね。