人と仕事とお金

2012-01-13 22:51:43 | 自分の思想をめぐる冒険
仕事の報酬は、仕事


って言われるけど、これはあながち間違いではないと思う。

というよりも、「仕事の報酬はお金ではない」っていうことが、正しいのではないか、と思うようになってきた。


仕事をする(働く)っていうのは、「世界にどう関わるか」ってことなんだと、小さな会社でのインターンをしたり、自分で仕事作ってみたいな~、っていうはしくれ起業魂を持ったことによって、漠然とではあるけど、気づいてきた。

仕事をする(就職にしても起業にしても)ことで、自分が提供するものって、お金ではないんやと思う。

お金はあくまで、後からついてくるもんなんだ、と。

じゃあ自分は、仕事でどんな価値を作って、それを提供して、何をもたらすのか、って言ったら、

それは、例えばテレビを使った人の満足感であったり、食事をして心が満腹になった人の「ありがとう」の一言であったりするのかな、

と思うようになってきた。


お金は、そんな仕事をしている中で、後からついてくるもんなんやろうなあ。

自分が思っている、上に書いたことは、あらゆる仕事にあてはまることではないのかもしれないけど、

少なくとも、自分が曲がりなりにも「仕事」ということを経験して(いや、経験した、っていうほどではないんやけれども)、なんとな~く形が出てきたものであることは間違いないし、

自分も仕事に関わって行く中で、そういう「ソフトの価値」を一番大事にしていきたい、と思った。

まあこれは、何も仕事だけにあてはまることではないと思うけど…


ここでいう「ソフトの価値」って言うのは、いわゆる重厚長大に対しての軽薄短小、って意味とは違っていて、

「人との繋がり、人そのもの」っていうのかな。

ITとか、いわゆるテクノロジーとも違っているもの。


去年はいろんな世界で活躍されている方に、沢山お会いする機会に恵まれて、

その中で、「人との繋がり」が、自分の中のキーワードになっていったと思う。

世界を作っているのは、人そのものであるし、

人と人とのタッグで、新しい化学反応を引き起こすこともある。


そう考えたときに、今まで「金儲けしたいなー」って気持ちは、自分の中のどっかに、少しはあったのかもしれないけど、

それは違うと思うようになった。


これからは、人の心に訴えるもの、心を掴むもの(商品もサービスも)が、本当に「価値のある」ものとして認められて、残っていくんじゃないか。

そういう中から、お金は後から自然とついていく、というか…


例えば、すっごく過疎の町で、宅配ビジネスをはじめたとしましょうよ。


足腰も悪くて、思うように外に出られないおじいちゃんおばあちゃんに変わって、運ばなければいけない荷物を、軽トラで運ぶ。

そういうときに、

①訪問先に住んでいる人に「ありがとう」と言っていただけるのが、何よりも醍醐味

って仕事をする人と、

②この人たちから、少しくらいお金多くとっても、たぶん気づかないから金儲けになる

って考えて、仕事をする人がいると思う。(二つ目の例は、ちょっと極端やけど)


つまりどういうことかというと、①の人は「人との繋がり」が仕事の価値であると思って、②の人は「どうやってお金を稼ぐか」が、仕事の価値だと思っている、ということで、


これからは、①のような心を持った人が、仕事が残っていくと思うし、②のようなものは、自然と消えていくと思う。

(思う、って言葉使いすぎw)


それじゃあ果たして、この世の中に存在する仕事のうち、①のようなものは一体どれくらいあるんやろう、って考えたら、

正直これは、僕も分からない訳ですが(苦笑)


そういう、本質的な部分も考えながら、生きて行きたいし、生きて行かないといけないと思う。

いわば、「本質を見抜く力」が必要とされてくる。


今はITも発達して、本屋でもよく「アフィリエイト」とか、ネットで稼ぐ方法が紹介されているけど、

これは完全に②やなあ。


自分もいろんな人にお世話になってきて、その一方で、自分が人を紹介したり、繋げたりする場合もあるわけで、

そんな中から生まれてくるのは、人同士の「信頼」であったりするわけで、


いろんな商品、サービスを利用する、提供する、どっちの立場になっても、

それらの向こうに存在するはずの「人(の顔)」を、常に心にとどめて、生きて行きたい。


人との繋がりを大事にしていく中で、仕事や人を紹介していただいたくことも往々にしてあるわけで、

お金は、その次でいいのかな、

って思うようになりました。


(もちろん、お金が必要なときも多々ありますが…)


もちろん、自分の今の状況が、そんなに悠長なことできるものでもないんですが、

そういう時こそ、人の縁や恩、繋がりに感謝して、生きて行きたいな、と思います。

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