ベンチャー企業でのインターンの一周年を記念して。

2011-09-28 00:56:12 | 自分の思想をめぐる冒険
仕事に限らず、なにかイベントとか、いろんなことをするにあたって、パートナーっていうのは、やっぱり大事だと思うんです。


そういう意味では、僕が一年間取り組ませて頂いた、あるベンチャー企業でのインターンの経験は、仕事の経験を少しでもできたこと、組織の中身を見れたことなど、金銭面以外で得ることがたくさんあったな、と、今振り返って思うわけです。


もともと、この会社の人たちと知り合ったのも、偶然といえば偶然で、



去年の春に、AIESECを通じて海外インターンに参加する


→帰国後、その界隈でネットワークが広がる


→去年の6月に上京する際に、AIESECの友達からイベントの紹介を受ける


→自分の興味と合致していたから参加する



という流れでした。


そのイベントのタイトルは「日本のプレゼンスを高めるには」みたいなことをビジネス視点で考えるもので、

あるベンチャー企業の方たちをお招きして、話を聞きつつ、ワークショップをする、というものでした。


僕は去年の春にポーランドに行ったわけですが、そこで「日本に興味を持っている外国人がたくさんいる。日本に生まれて育ってきた一人として、なにかできることはないか」という、自分の生きる軸を確立できたわけで、


そういう自分にとって、このイベントは正に興味にピンポイントだったわけです。


そのイベントで、講師の人が「今後新しく事業を展開するのに、学生のインターンを受け入れようと考えている」とおっしゃって、以後、頭の片隅にではありますが、ずっと引っかかっていたわけです。


そしてそのイベントから三ヶ月ほど経った、ちょうど一年前に、その人に連絡を取ってみたわけです。
「インターンに興味があるんですが、どんなことされているんですか」
と。



で、その時は正直、自分は話聞くだけで、関われないと考えていました。
というのも、会社は東京にあって、自分は神戸在住。
週に一回行くとしても、新幹線代で破産する(苦笑)と考えていたので。


なので、「話を聞かせて頂いてありがとうございます」で終わるつもりだったのですが、
新しく事業を始めた社長(6月にお会いした時は、当時招いた企業の社員さん)から返信があり、
「一緒にしていきませんか」と、声をかけていただいたわけです。


もちろん最初はひたすら驚きましたよ(苦笑)
・オフィスに行けない
・週一回くらいしか関われない
・何より直接会えない

こんなんで関わっていいのかと…。

ですが、僕自身、すごくその事業内容に興味があったのと、声をかけて頂いたということもあり、
「よろしくお願いします」と言って、実際に10月から始めたわけです。
(ちなみに、6月のイベントでは後に懇親会があったのですが、その時は人数の関係で二つにテーブルが分れてしまい、僕は現在の社長(当時社員の方)と一緒の席になりました。当時は、もう一人の、社長の方とお話したいという気持ちが強かったので、少し残念ではあったのですが、今思い返すと、あの時に自分の海外での経験や気づき、アツい思いを全て語ったので、メールをした際にも快く引き受けて下さったのではないか、と思うわけでもあるのです。)


もちろん、最初は全然分かりませんでしたが(会社も設立して間もなかった)、
ゼロから始めたのは、社長も他のインターン生も一緒で、手探りの状態でみんなであれこれ意見出しながら、進めて行ったわけです。

この経験は今思い返すと、なかなかできないものだったのではないか、と思います。

・社長に聞いても、必ずしも答えが返って来るわけではない
・自分たちの意見などが重宝され、それを元に戦略などを詰めて行くことも多々あった
・試行錯誤の繰り返し

普通、就職して働いていると(僕自身その経験はないので、あくまでイメージですが)、
与えられた仕事の方が多くって、自分の意見やアイデアを取り込めることって、相対的に見ると、そこまで多くないのではないか、と思うのです。


ただ僕の場合、一学生を一人の仕事人として扱ってもらって、どんな意見でも出すことができ、
何よりも、志の高いメンバー(社長と他は全員、学生インターンですが)と一緒に、ビジネス(僕はかじったくらいのことしかしていないと思っていますが)をしていけたのは、やっぱり、自分の中にある種の価値観として根をはったな、と思っています。

大学三年の秋と言えば、多くの学生は就職活動を始めると思うんですが、
僕はその時からインターンを始めましたし(笑)、

就職活動をする前に、ドベンチャー企業で、一緒に事業を動かしていくという醍醐味を味わってしまったので、その後に普通の就職活動を一時期しましたが、やっぱり合わなかったというか、違うな-、と強く思いました。

(ちなみに、就職活動を始めたのは今年の五月ですが、そのちょっと前に、スーツを着て出張に一人で行きましたし、なんか、いろいろと順番が違っていると思うんですが(笑)、面接官と差し支えのない話する前に、自分で選んだ会社の社長と「こういう取引をしてほしい」みたいなガチの話をしました。

社長は「お金が動く取引は、みんな真剣に行う(自分の会社の製品の価値を認める/ないというシビアな話に繋がる)し、そういう話し合いをするのが、ビジネスの醍醐味」とおっしゃっていましたが、

その感覚というか、オーラみたいなものは、就職活動では絶対に感じることができなかったと、強く胸をはって言うことができます)



こういう運命のいたずら(?)も手伝って、自分の中では、就職よりも、起業など、他の選択肢の方が現実味を帯びていたというのは、確かです。
(本音を言うと、この会社でもっと仕事したいという気持ちは、今も持っています。ただ、半年くらい前の方が、強かったかも知れない。
この気持ちは、単なる「就職したい」って言葉で表せるものではなく、「同じ志を持った人と、一緒に何かを進めて行きたい」っていう、ちょっとまとまっていませんが、そういう気持ちの方が大きいです。)


このインターンを通して得たものは沢山ありますが、やっぱり、一番のものは
・同じ目標を持った人と一緒に何かをするのは楽しい。

ってことだと思います。

去年の春休みには、友達と「日本を紹介するフリーペーパー」を自費製作して、インドで撒いて来ましたし、

二ヶ月前にふとした一言で始まった、関西旅団体「たびにーにょ」。

そして今、友達と一緒にビジネスしたいね-、なんて言って、不安がおっきいなりにぼちぼち動き始めているんですが、



これらに共通することってまさしく、上に述べた「同じ想いを持った人と何かする」ってことなんだと思う。

すごく充実感があるわけ。

すごく達成感を味わえるわけ。


二日前もたびにーにょの初イベントをしましたが、


何にもないところから、何かを作り出すことはできる。同じ想いを持った人がいれば。


と、パーティーの途中に思って、泣きそうになりました(笑)


だから、やっぱり僕は、自分と同じ想いを持った人と、何かをやっていきたいなあ、
ずっとは無理かもしれないけど、そういう想いのカケラは片隅に持っておきたいなあ。

と、思い直したわけです。




ちなみに昨日、

「就職活動で選べるのは会社だけ。働く仲間も場所も、基本的に選ぶことができない。一年間会社選びをして、結局選ぶことができるのは、会社だけ。

それやったら俺は、その道を外れてでも、仲間と成し遂げたいことがあるし、想いがあれば、夢があれば、何もないところから何かを作り出すことはできるんやから、起業とか、いろんな方法を視野に入れて、仲間作って、おもろいこと考えながら、夢を持って、これからも生きて行こう」

って、思いました。


そんな宣言を、改めてしました。



長い文章を最後まで読んでくれてありがとう。



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