☆松屋銀座8階イベントスクエア 『没後400年 古田織部展』
サイト
※2015年1月19日(月)まで
やっと、今年の茶道具展遍歴がスタートした。
まず、手始めは織部展
ハッピーマンデーの夕方というのに、会場は結構な賑わい。
入ってみると、まずは派手な陣羽織や奇抜なデザインの兜が目を引いた。
あれ? 遠州展みたい~と思った。
考えてみれば、7年前に小堀遠州展、4年前に上田宗箇展が同じ松屋の正月展覧会にかかった。
いずれも織部の弟子である戦国武将。
ノリが同じなのも致し方ない、か。
と思いつつ、復元品も混ざっていたので、その辺りは適当に流しながら先に進む。
南蛮屏風もあって、まずは織部が生きた時代背景から入っていこうとするところは
一般ウケを意識した百貨店ならではの展示手法。
利休の消息が出てくる。
ん? あれ~、なんかテレビで、、、はて?
なんて考えていると、横から「あれは高いねんでぇ。利休ってったら、秀吉ばりに高い」。
何やら骨董の値踏みの会話が
ちなみに、オッサン2人。 さすが会場が銀座の百貨店だけあるなぁ。
時節柄、初釜帰りと思われる着物姿のご婦人多し。
あれ?羽織袴の若い男性も。 成人式の帰りにしていは、ちょっとお年が上?
あとはコミック『ひょうげもの』ファンとおぼしき方々も~
松屋ということもあるけれど、客層の幅広さがまさに“織部”的。
そして、織部焼をはじめ焼き物がいっぱい。
唐津焼とか高取焼とか。
御所丸茶碗。ほー。古田高麗と同じティストだなぁ。
同じ形の円筒型のノッポの茶入が2つ並んでいたり。
出品も野村美術館がちょこっと、田中丸コレクションもちらほら。
途中には京都市考古資料館の出土品がバーン。
確かに、見覚えあるよー。
だけど、半分以上は個人蔵。
その中には骨董系の茶道具商からの出品もある。
(てゆーのは、年末に訪れたところで「ウチからもけっこう出してるんですよ~」と聞いちゃった)
だから、値踏みもしていいノダ。
だから、所蔵がわからないものにどうしても目がいっちゃったかなぁ。
もちろん、個人の素封家のコレクションも混ざった「個人蔵」なんだけど、
その辺りの見極めはめっちゃ難しい。
そんな感じだから、
野村美術館の「餓鬼腹」があまりにも普通に並んでいたのが、すごくビックリだった。
餓鬼腹が来ているのは予め知っていたから、「どこかな」と探しながら見ていたけど、
把握していなかったら、ぜったいスルーしていたなぁ。
歪みがあって、おもしろい模様があるデザインの茶碗はたくさん出ていて見ていて楽しい。
でも、展示リストなしであれだけ見せられても印象に残りにくいよなぁ。
これは絶対に図録買わなくちゃ。
(遠州展でも宗箇展も購入した)
出口で図録購入。2,100円。
フツーに美術館の図録価格。 招待券で入ったから、これくらいは仕方ない。
帰宅して、ぱらぱら~と見ていたら、人物の燭台とか古田高麗が掲載されている。
あれ? あったっけ?
いや、見ていない。
NHKでもテロップで「古田高麗は出品されていません」とあったっけ。
図録をよくよく見ると、
「必ずしも図録掲載のものがすべての展覧会で出品されるわけではない」
という主旨の記述あり。
あれ?
てことは、今後の巡回展では古田高麗が出るかもってこと?
まだ熟読してないから、なんとも言えないけど、
今回の松屋の展覧会、落語で言えば前座か二つ目くらいで
真打ちは出ていないのかもしれない。
というわけで、今後の巡回情報をチェック。
※古田織部展の巡回情報
2015年3月2日(月)~4月12日(日) 奥田元宋・小由女美術館
2015年10月10日(土)~11月23日(月祝) 佐川美術館
なるほど、秋は滋賀県守山市への訪問を念頭に入れた旅計画を練るべきなのかもしれない。
図録も読んで勉強しとこ。
グッズもあった。
私の道楽の一つに
クリアファイル収集があるが、
それを刺激するファイルを見っけ!
茶碗に餓鬼腹、茶杓。
ただ写真が印刷されているのではなく、
実物大の写真。
おぉ~。
2種類とも購入。
入り口で渡されたチラシをみると、
三連休+前日の4日間にお茶席があったそうな。
前振りの展覧会チラシに記載したら、殺到するから開幕まで伏せておいたのかなぁ。
最近、一般向けの茶席はちょっと苦手なので、
とくに残念に感じることはなかった。
あと、某流派の若宗匠点前のVTR。
最後の挨拶が「お目だるうございました」←字幕テロップあり。
思わず、プッと吹き出してしまった。
武士道は謙遜の美学があるのかもしれない。
だけど、「相手の目をだるくさせてしまった」と思うなら、
最初から点前をするなよ。
↑心の中でツッコミを入れてしまうワタシ。
お決まりの言葉かもしれないけど、違和感。
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致しマス
★ご参考
平成20年(2008)正月
『大名茶人・遠州400年 小堀遠州 美の出会い展』
平成24年(2012)正月
『上田宗箇ー生誕450年記念-武将茶人の世界展』