(原 光訳 2000年、沖積舎)
ダンテの「神曲 地獄」編 第15歌(カッコ内は筆子、その5)
◯その焼け焦げもわたしがそのものを見分けるのを妨げなかつた。わたしは片手をそのものの顔の方へ下げて答へた、「あなたが、ここに、セル・ブルネット?」(ブルネットは高名な学者、「セル」はその尊称)、
すると答へた、「おお、わが息子よ、ブルネット・ラティノがそなたとともに少し後戻りして、この縦列を先に行かせても、不快に思はないでほしい。」(ブルネット・ラティノは千二百十年頃フィレンツェに出生)
わたしは言つた、「出来るかぎり、さうして下さい。あなたとともに坐れと言われれば、わたしの道連れが許ししだいさうしましせう。」
(前回ここまで)
◯「おお、息子よ、」と霊は言つた、「この群れの中の誰にせよ、しばしでも立止まれば、それから百年も火に傷つけられ放題で、身を守るすべもなく横はるのだ。
だから先へ進んでほしい、わたしはそなたの裾に寄り添つて行こう、それからきりのない責苦を哭(な)き悲しみながら行く、わたしの仲間たちに追ひつかう。」(つづく)
◯本日、2016年11月27日は、第四十八主日となる。日聖協「聖書愛読こよみ」は「降誕のそなえ」という主題。聖書はローマ13章11~14節、その14節、「キリストを身にまといなさい」と。道徳的な美しい着物を着よ、とはいわない。
「キリストを着る」、信仰の衣である。
◯写真は、先週11月23日、中会長老(執事・委員)研修会が志免教会で開かれ出席者は43名。写真上は講師真田泉先生(東京主僕教会牧師)が「信徒説教者の可能性について」と題して話された。右司会、平山晴記長老(福岡筑紫
野)。下写真会場風景。提供者、上・秦博記長老下・富樫史朗先生(島原教会牧師)。筆子南茂は風邪欠席。
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