カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

早朝の空と海

2011-05-21 07:28:11 | 日記

梅雨に入ってから、雨の合間をぬって太陽が顔を出す。早朝の空は、相変わらず重く灰色の空、海を見ても沖縄らしい青い海が見えてこない。灰色の雲に覆われた空に、一部ぽっかりと明いた穴。白い空が見える。海の色は、空の色。空が重い色だと海も重い色になる。

この季節、神様が、空や海が色を失っている変わりに、たくさんの色とりどりの花を咲かせてくれているように思える。道を歩くと本当に色とりどりの花が咲いている。オレンジ、赤、白、紫、黄色・・・梅雨の重たい空気を吹き払ってくれる気分になれる。赤いサンダンカの花が咲き始めると暑い夏が始まる合図。星の形をした小さな花が集まって一つの花になっている姿は、とてもけなげで愛らしい。このサンダンカは沖縄に咲く花で本土では見たことがなかった。咲き始めると花も長く、次々に咲き始め、庭園を明るく華やかに飾ってくれます。

雨の季節、花々は、彩りを増し、クワズイモのような大きな葉っぱは、つややかさを増して植物にとっては栄養いっぱいの季節なのかな・・。でも、やはり燦々と輝く太陽があってこそ花々の輝きも更にますんだろうなぁ・・・。

早朝の散歩の後、熱いシャワーでたっぷりとかいた汗を流して気分爽快!冷たく冷したアイスティーの香りを楽しみながら朝食をとる。ちょっと、散歩中に失敬してきた(ごめんなさい!)ひまわりが部屋を明るく引き立ててくれる。

東海岸の夜明けを楽しんだ朝は、何かいいことがあるように思える。たとえ太陽が輝くように空に昇らなくても・・・早朝の空気はさわやかで気持ちいい。散歩に行きかう人々と「おはようございます!」と声を掛け合い、すがすがしい気持ちになれる。朝は、とっても気持ちいい!

 


ホテルでの日々

2011-05-20 07:15:46 | 日記

沖縄のホテルに着任して9ヶ月が経ち、多くの沖縄の人々と出会い、沖縄の風土・文化に触れるに従って沖縄の魅力や可能性を感じるようになりました。沖縄は、明らかに本土とは違う歴史を持ち、国際的な地理的環境に恵まれています。日本は、これからこの沖縄と言う素晴らしい資産をどのように活かそうとしているのか・・・政治的な世界からは見えてきません。

観光立県としての沖縄は、まだまだ豊かな独自の資源を持ち合わせています。この豊かな資源は、海ややんばるの森だけではないのでは・・・と思います。この土地で根付いた文化や芸能なども大きな資源だと思います。最初は、「うちなんちゅう」「ないちゃー」と言う言葉は、差別的な言葉かと思っていましたが、今では、沖縄の人々がこの小さな島で生きてきた証のように思えてきました。

ホテルでの仕事は、観光事業の一翼を担っています。本土や外国からのお客様こそが「お客様」と言う感覚がありました。しかし、この土地に暮らすうちに、「お客様」の多くは、沖縄の人々ではないか・・・。もちろん本土や外国からのお客様が大勢沖縄に来てリゾートを楽しんで頂くことは、県経済に大きな豊かさを与えてくれます。しかし、沖縄のホテルが先ず、大切にしなければならないのは、沖縄の人々なのではないか?と考えています。今、カンナリゾートヴィラで、始めたコンサートは、沖縄の人々に改めて、沖縄のホテルの良さを知って頂き、楽しんで頂きたいとの想いからでした。このような仕事をしていると集客と言う言葉が大きな響きと共に重さを感じさせられます。前年対比で今年はどのような事業を行い売り上げをあげるのか・・。集客が減少傾向になるとホテルは、安売り合戦を始めます。これには、どうしてもついて行けない。

本来、ホテルの価値とは、なんだろう?食べ物、家具や生活用品は溢れ、デフレから安値に向う傾向はまだまだ続いています。ホテルは、ぜいたく品?私は、日常から少し離れたところにある別荘のようなものでありたいと思います。友達と一緒に連れ立って出かけて行き、美しい庭園を眺め笑顔のサービスを受けながら一杯のコーヒーを飲む、食事を楽しむ。ちょっとオシャレを楽しむ。会話を楽しむ。なじみのスタッフの顔が見え始めると余計に気軽に楽しめるようになる。

ないちゃーの自分から見える沖縄の魅力や大切な資源を活かした観光事業と言うものを改めて考えてみたいと思います。これから、沖縄のホテル品質の向上には、スタッフのあり方、食事のあり方様など様々の事柄があります。一つひとつ丁寧に創り上げることができたらと願っています。


梅雨の中でイベントに忙しく

2011-05-19 08:06:02 | 日記

毎日降り続く雨、雨、雨。昨日は、久しぶりの晴れ間が見えて気持ちよかったです。洗濯もはかどりましたと昨日休暇を取ったスタッフの言葉。

16日月曜日、雨天(豪雨)の中、台湾100年記念チャリティーイベントゴルフ(琉球ゴルフ倶楽部)に参加しました。100組中18ホールを回りきったのは、私たちとあと1組だったとのこと。表彰式の折に聞かされました。ゴルフ場がまるでアドベンチャーランドの様でした。カート道は、水が溢れまるで水上を走っているようでした。ショートホールでは、グリーンが水鏡のようになってきらきらして・・・思わず笑い出す始末でした。これまでのゴルフ経験の中で最もチャレンジしがいのあるゴルフでした。結果は、もちろん散々でした。しかし、表彰式の折、県知事と名刺交換させて頂く機会に恵まれ、カンナリゾートの観光事業への想い等話をさせて頂きました。知事が私の話に耳を傾けてくださったことに感謝と驚きでした。

昨日は、オリオンビール名護工場でビール園リニューアル竣工パーティーにおよばれがあり出席。作りたての生ビールに舌鼓を打ちました。さすがにオリオンビールのパーティーだけあって、ご出席の皆様は、沖縄のそうそうたる方々ばかりでした。2時間をたっぷり過ごし、来賓の方々と名刺交換をしながらビールを楽しみました!

沖縄の色んな方々との出会いはとても素晴らしい経験です。沖縄では、偉い方・・?とも意外とスムーズに話ができて・・沖縄ならではの雰囲気ですね。名護市長さんも気軽に話してくださいました。とても素晴らしい沖縄の人々。この2回のイベントを通じて出会い、挨拶をさせて頂いた方々に沖縄の素晴らしさや優しさを頂きました。


音楽が溢れた日曜日ステージ2 

2011-05-18 08:24:18 | 日記

音楽が溢れた日曜日は、1部で豊かで感性が磨かれ、心が満たされる至福の時を過ごしました。30分の予定が15分も延長する演奏会になりました。

その後、13時30分ころからステージをレストランの中に移し、お食事が終わりになるころ、デザートを楽しんで頂いている時間帯に「おやじバンド」なるやんばるからお越しになった女性1名(オカリナ奏者)と手作りギター、三味線、ブルースハーモニカの男性3人での演奏が始まりました。このランチコンサート企画に興味を持って頂き飛び入りでの参加になりました。最初は、デビューなので間違いも許してください!なんておしゃっていましたが、始まると、お客様の一緒に歌う、手拍子が始まるなど・・・・一体どうしたんだ!と言うほど盛り上がりました。 今回のご縁は、やんばるで「山のガイド:ヤンバル大自然体験」をされている畠中克士さんからでした。とても素敵な方で、自然を愛してやまない心が伝わってくる方です。

やんばるの夜、山の森の中、星空の下で畠中さんが演奏するブルースハーモニカの音色はきっと素晴らしいものでしょうね!「星に願いを」はとってもロマンチックでした。オカリナの響きはホテル中に広がりクラシックとは違うやさしい音色が広がって行きました。

 


音楽が溢れた日曜日

2011-05-17 07:22:58 | 日記

5月15日(日)沖縄本土復帰の日にカンナリゾートヴィラで開催されたコンサートは、沖縄の歌や演奏とクラシックの演奏の2部構成で行いました。

1部は、おなじみイケメンバリトン歌手、具志史郎さん、ちょっとシャイなチェリスト佐久本大輔さん、美貌のピアニスト仲間直美さんの3人による演奏は、アンコールを含めて、時間も大幅に延長する盛況ぶりでした。今回のランチコンサートには、初めてお越しになるかたも多く、演奏終了後、記念撮影や歓談に花が咲きました。各テーブルを回ってご挨拶をさせて頂きましたが、演奏者の方と身近に接することができると大変喜んで頂きました。

予定より多くのお客様がお見えになり。スタッフと途中からイスを追加して並べるなど慌しい一面もありました。ホテルスタッフは、朝9時に朝礼を行い本日のスケジュール確認をしながら10時に演奏者来館リハーサルや演出の確認などこまごまとした準備を行ってお客様をお迎えするんですが・・・・・毎回、何か必ずハプニングが起こる。今回はライティング!前回は演奏者の後ろは素通しのガラスで庭園をバックに行いましたが、今回はバックにスクリーンを設置したため逆光の加減が変わり中途半端に明るく・・・照明が足りない!慌てて、スポットを臨時で3機設置。今回で2回目。まだまだ学ぶ事がありそうです。

手作りの演奏会は、司会の私も、演奏者への無茶振りを再現して急遽アンコールをお願いしました。チェリストの佐久本さんは、今回の震災へのメッセージとして、「G線上のアリア」を弾いてくださいました。(車まで楽譜を取りに行って頂きました。*ごめんなさい!)しかし、そのアリアは、チェロの低音の響きから切なく美しいと言うにはぴったりの演奏でした。

仲間さんのソロ演奏、映画音楽から「慕情」は、仲間さんの指から音が溢れて出していくように美しく・・・目の前に音楽が奏でる景色が映し出されるようで感動しました。

また、この3人の方々にカンナリゾートヴィラで演奏をして頂けるように願っています。