年々に人こそ舊りてなき世なれ
色も香もかはらぬ宿の花ざかり
かはらぬ宿の花ざかり
たれ見はやさんとばかりに
また廻りきて小車の 我とうき世に有明の
つきぬや恨みなるらむ
よしそれとても春の夜の
夢の中なる夢なれや
夢の中なる夢なれや
閑吟集 十三番
「藍染さん、今晩わ。」
桜の花闇で鬼に囚われる。
「綺麗っすね、花・・・。」
鬼は柔らかく微笑って瞳を覗き込む。
「貴方も花みたいっす。」
「男相手に口にする褒め言葉では有りませんね、それは・・・。」
「相変わらず手厳しいっすね。」
少し困った振りをして、その癖指に力を僅かに入れる。
「桜の木の下には鬼が住まうと云うのは本当ですね。」
「鬼?何処に?。」
「今、私の眼の前に・・・。」
今宵満開の桜花。
その花影で鬼に囚われ散華する。
恋情に身を任せ、切なく甘く・・・・・。
浦×藍 過去編捏造小話。
この季節になると一度は書いちゃう桜ネタ。
いいですね、桜。
日本人で良かった良かった。
以下、コメント御礼。
ぱふぇすとりーむ様
コメントを有り難うございます。
あほ絵はどちらかというと相方の秋里の得意分野なんですが、あたいの下手あほ絵に喜んで下さって大変恐縮しております。
精進いたします。
又遊びにきてくださいね。