
大島弓子先生の『グーグーだって猫である』が大好きで前々からずっと愛読していた。
最初の巻の②『サバの死』はいつも泣きながら読んでた。
にゃあにゃが亡くなってから読むと又感慨深い。
うちのにゃあにゃもおおよそサバと似た最後だった。
もう動けなくなって横になったにゃあにゃの瞳は、冬の美しい星々が幾百も散りばめられたみたいに澄んできらきらと瞬いていた。
大島先生が【催眠術の目】と表現されてたのはこの瞳なんだな・・・と思いながらにゃあにゃの体を撫で続けた。
その瞳を見ながら、私はちゃんと眠らずににゃあにゃの最後まで横にいようと決心した。
旦那様は翌日遠方に出張、秋里も会社があるので、ひとまず各寝室に眠りに戻ってもらった。
それから数時間後、呼吸の感じが変わったので、秋里を呼びに行く。
二人でにゃあにゃの名前を呼びながら体を撫で、最後の時に立ち会った。
にゃあにゃの鼓動が止まった後に旦那様を起こして呼んだ。
3人で思い切り泣いた。
久々に心底泣いた。
朝一番に開院する時間にご近所のかかりつけの動物病院へにゃあにゃを連れて行き、瞳を閉じてもらいました。
そして私が【同じ状況の皆様はどうされていたか】お聞きすると、皆様の評判が良かったご近所の動物霊園を紹介していただきました。
霊園に連絡を入れ、今晩はおうちで最後の時間を過ごし翌日は霊園に行くことと相成りました。

まだ眠ってるだけみたいだね。
声を掛けたらお返事しそう。
いつも眠ってた、そして最後の瞬間もいた私の部屋で、もうひと晩一緒に。
動物病院から頂いたピンクの可愛い花束と、にゃあにゃのイメージカラーの淡い黄色で私が生けた花々。
おうちでの最後のご飯は、家族みんなでにゃあにゃの大好きな焼き鯖を焼いて食べた。
一晩お線香を絶やさぬように、思い残すことが無い様にいっぱい話しかけて一晩過ごした。
翌日は穏やかに晴れた。
にゃあにゃがお空に上がるにはとても良い日和。
秋里は(直属の上司がやはり猫を飼ってらしたので理解があり)火曜日は有給を取ってお別れ出来た。
旦那様も出張の時間を少し先に調整してくれて、翌日霊園まで車で一緒に行ってくれた。
家族揃って大泣きして、なでなでして、にゃあにゃとお別れした。
旦那様はそのまま出張へ。
私と秋里は、にゃあにゃがお骨になるまで少し時間があるので、その間に一度動物病院に花束を頂いたお礼と長年お世話になったお礼を持って伺った。
先生もスタッフさんも皆さん良い方ばかりで、ご近所にこの病院があって良かったなあ・・としみじみと感じた。
夕方再び霊園に。
霊園のビルは、我が家からチャリンコで10分弱の距離にある。
これからも気が向くと何時でもお参り出来る距離です。

にゃあにゃは小さな骨壺に入って待ってました。
そっと蓋を開けると、人間と同じように一番上におつむと喉仏の順番でにゃあにゃはいました。
お骨のおつむを指先でそっとなでなですると、まさににゃあにゃの手触りでした。
ココの祭壇ににゃあにゃは四十九日まで祀って頂いてその後、喉仏は霊園の地蔵尊の中に入り、あとは生まれ育ったこの街の海に船から散骨されるそうです。
希望者は一緒に船に乗れます。
見知らぬ場所ではなくこの街の中で全て収まって、にゃあにゃも安心してると思いました。
そしてそれが決まった時に、私も秋里もやっと何かの緊張から解き放たれた気がしました。
次の日私も、最後までにゃあにゃと過ごした私のお部屋の飾り棚に新しいにゃあにゃの居場所を作りました。

今日はにゃあにゃのイメージカラーの黄色いお花も飾ったよ。

この10日間のおおよその出来事はこんな感じでした。
拙い表現ですが、文字に起こす事で自分の心も整理出来た気がします。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
次回からはまた阿呆な世迷言いっぱいブログに戻りますねv。