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大善人へ身魂磨き

まるい木像仏

以前、岐阜県郡上市を車で走行中高速で巨大な木彫りの像が突然でてきたことがありました。妹があの木像凄いね、木喰仏に似てると言いました。


私は仏像に興味があり、仏像を知りたい!と最初に手にしたのは仏像の漫画です。仏像の漫画はいくつか読んでいて、基本は「マンガでわかる仏像」を読み返します!「仏像に恋して」シリーズも面白いです。


どちらも著者の仏像愛が炸裂していて、読むと私まで仏像に恋しました。活字より漫画が私にはぴったりです!


仏像に恋しての漫画でかなり気になった仏僧に円空さんと木喰さんがいました。岐阜でみかけた巨大な木像は確かに木喰さんの木彫りに似ていました。高速で突然出てきました。後で調べたら、木喰仏でなくて円空さんの木彫りを真似て作られたものでした。


岐阜県郡上市 円空 画像検索より
龍頭薬師如来

円空さん、木喰さんは江戸時代の仏僧で、木彫りを各地で彫りながら修行をした御方です。円空さんと木喰さんはよくお二人で本などで紹介されています。


特に、木喰さんは真言宗で空海さんを尊敬しており、実家のある四国の88箇所を2回も巡礼したという方です。お名前は木の実を食べ生き物を食べない修行をされた方だから木喰さんなのだそうです。


津野町力石はお大師様をお祀りしているので、木喰さんも立ち寄ってくださったのではないかなと思っています。耳の神様のご本尊は木彫りで丸みがある三宝荒神様です。


木喰さんの木彫りはとにかく丸いんです。木喰さんは60歳位から93歳で亡くなるまで木彫りでご本尊を作ったのですが、後年になるほど、その木彫りがまん丸くなったです。


だから、木喰さんの感得したご本尊はまん丸だったし、きっと、丸が目指すとこだったのだと思います。


また、木喰さんは沢山の和歌を詠んでいます。それが、クスっと笑うほっこりするものが多いんです。


木喰も 悟りのまねか あほうもの よくよくみれば ばかのこんげん

木喰は 書物は読めず 字は書けず いつも恥辱を 恥のかきやり

木喰の はだかの姿 ながむれば 蚤(のみ)や虱(しらみ)の 餌食なりけり

木喰も 道には迷う 腹は減る 今宵はここに からの断食


あら、木喰さんも方向音痴?とても、親近感がわきます!


木喰も いずくのはての 行き倒れ 犬かからすの 餌食なりけり

木喰も 悟りてみれば なま悟り 煮えたもあれば 煮えぬのもあり


とにかく、全く偉そうじゃない、とても下に自分をおいていて、謙虚で自虐ネタのような和歌に、クスっと笑いながら、その人柄の丸さを感じます。


病人がいるところでは、薬師如来像を彫ってあげたり、優しかったんだと思います。だから、耳が悪い方がいれば、その方の心の拠り所に像を彫ってあげたりしたのかもと空想しました。


また、木喰さんの歌では有名なのは次のものです。


みな人の 心をまるく まん丸に どこもかしこも まるくまん丸


丸々と まるめまるめよ わが心 まん丸まるく まるくまん丸


木喰さんのご尊顔もまんまるです。彫る木像も作る和歌もまんまる。心がまんまるなんだと思いました!

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