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あらためての記-血管肉腫と心タンポナーデ(8)

5日早い誕生祝い

■2012年5月20日/少し早いけれど…

ところで、犬の心臓は、トイ犬(小さな犬)でも大型犬でも、その大きさはほぼ変わりがないのだそうです。同じ容量というか馬力というか(ワンコだから犬力か)、心臓のその力で小さい身体を動かすのと、大きな身体を動かすのとでは、そりゃ心臓のポンプの摩耗度も違ってくるはずですよね。小型犬に比べて大型犬の寿命が短いというのも妙に頷けます。神様の大きな落ち度です。でっかいワンコには、それなりの心臓を用意してくれないと…

しかし、これって、何かに似ていませんか。よく思うのですが、犬と車は似ている…。維持費は勿論、上記の心臓の話は車に例えると、同じ排気量を持つエンジンで軽自動車を動かすのと大型車を動かすのとでは…。こんなしょうもないことを考えて神様を責めても仕方ないのだけれど。

そうだ!日にちを少々繰り上げて、10歳の誕生祝いをしてやろうと思いつきました。10歳の誕生日まで命があるかどうか分からなかったアルファですが、あと二週間だと余命宣告をした医師の言葉に逆らうように5月20日現在、元気で過ごしています。5日早いけれど、アルファ~10歳のお誕生日おめでとうー!

こんな写真も/101匹わんちゃん大行進

旧広島市民球場で開催2005年9月

そうそう、アルファの細胞診の結果も出ました。あの日、病院内で行った検査では、心膜内に明らかに癌細胞が認められ、80%の割合で血管肉腫だろうと言われましたが、やはりその通りでした。ただ、その診断書に書いてある説明が、一体何のことなのか、素人にはさっぱり分かりません。「空胞状の細胞質をもつN/C比の小さな細胞、および中皮細胞の大小の細胞集塊が多く遊離した細胞や2核の細胞に、多形性の紡錘形ないし多角形の細胞が散見され、明瞭な腹水の核小体を持つ細胞etc∞∴♂℃¥¢#£(-_-;)

何にしても、「血管肉腫」という腫瘍には違いないのでしょうし、専門用語は医師が分かればそれで良いのだろうとは思うのですが、私はこの内容をちゃんと理解したいという衝動が抑えられませんでした。直接担当医師に聞くよりも、いっそのこと、この検査会社に問い合わせる方が早いと思い、メールを入れました。もう少し、素人にも分かるように教えて欲しいと。幸い、診断書には、問い合わせ番号が表記されていて、それを伝えるとすぐに返信がありました。

頑健だった空組兄ちゃん

その回答も、たらたら長くて十分に理解するにはイマイチだったのですが、要するに、心臓周辺の内部器官の外面を覆う細胞(中皮細胞)を詳しく検査したところ、当初N/C比(核/細胞質比といい、細胞質に対する角の割合・この値が大きいほど悪性が疑われる)は、悪性の所見はなかったものの、血管内に出来る悪性腫瘍(血管肉腫)に見られる紡錘形や多角形の細胞が見られて、更にその細胞が、アルファの心膜に貯まった体液(アルファの場合は血液)の中からも発見された、そして、心膜に貯まったのが“水”ではなくて、“血液”だったことを合わせて考えると、診断は難しかったが、血管肉腫が疑われる、ということでした。

が、しかし、このことが分かったとしても今の態勢にはなんら影響はない…。そして、元気だと思っていたアルファの身体には間違いなく異変が起こっていて、この病気に関連する心タンポナーデの恐ろしさを更に思い知ることになりました。 

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