愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

物事の根本的な見かたを見に付けよう

2009年08月20日 23時29分16秒 | 科学的社会主義
 今月の18日にみなさんもご存知のように衆議院総選挙の告示が行なわれました。今回の総選挙の後、民主党中心の政権が成立する可能性が高いといわれています。こういう認識は、私だけではなく、日本共産党中央委員会が都議会議員選挙の結果をふまえて持っている認識でもあります。

 世界を見渡せば、1823年のモンロー宣言以来アメリカ合衆国の裏庭と言われてきたラテンアメリカ諸国で、対米従属から対米自立への道を歩み、貧困克服の流れが大きく前進しています。ベネズエラやボリビア、ブラジルなどを見て分かるように、南米大陸はいまや革命大陸といっていいほどの変化を遂げています。また、アメリカのオバマ大統領がプラハでの演説で「核兵器のない世界」をめざすことを打ち出しました。私や党中央委員会の考えでは、アフガニスタンの問題や在日米軍基地の問題などから、アメリカは帝国主義国であるという認識です。その帝国主義国の大統領が広島や長崎に原子爆弾を落とした道義的責任をふまえながら「核兵器廃絶」を打ち出したことは世界史上画期的なことです。もちろん、アメリカの外交政策、安全保障政策などのなかに旧態依然として変わっていないところがありますが、大局的にはアメリカの社会も大きく変化しようとしています。

 日本はどうでしょうか。やはり、大企業、大資産家ばかりを優遇する政治からおさらばしたいという世論が渦巻いています。そりゃそうでしょう。20代の労働者の約半数は派遣など非正規雇用で人間らしい生活とは程遠い状況におかれ、親の代より豊かになれる見通しがない、将来設計の立てようがない若者が増えています。未来への希望をもてない人が社会全体に増えています。また、生まれた家がもともと貧しかったり、親が失業したことによって教育を受けることから排除される、あるいは医療保険、医療から排除されるなど貧困に苦しむ子ども達が増えています。「子どもの貧困」を根絶することが日本社会における第一級問題として上がっています。人民の生活にとって切実なことに対して、歴代政権、現行政権がなんの展望も示すことができないでいます。それは、現在の政府・政権が従来の枠組みにとらわれここから抜け出せないでいるからです。

 日本を含めて、世界はいま大きく変化しようとしています。月並みな言い方になりますが、私たちが生きている時代はまさに激動の時代というにふさわしい時期です。今後、いままでの10年が1年間にひとまとめにやってくるような局面に私たちは出会うことでしょう。

 そんな、時代において私たちが近視眼的なことにとらわれて考えを誤らないためには、根本的な世界観、ものの見方を身に付けることが大切です。

 世界の根源はなにか、物質と精神の関係はなどすぐに役立つとは言えないかもしれない哲学を学ぶことによって、さまざまな局面に一喜一憂しないで腰の据わったぶれないものの見方を身に付けることができます。

 いまの時代だからこそ私は、多くの人、特に若い人には物事の根本的な見方、世界観を身に付けていただきたいと心から願います。多くの人に、哲学、唯物論哲学を学ぶことをお勧めしたく思うしだいです。


つづく


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