愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

原爆投下から70年目

2015年08月06日 23時23分41秒 | 戦争のない世界をめざす

 本日は、広島に原爆が透過されてからちょうど70年目である。安倍自公政権による戦争法案強行を企んでいるもとで、これを阻止するための闘いがつばぜり合いの様相を呈している。太平洋戦争敗戦及び原爆投下後70年目の年において戦争国家づくりをめざす勢力と平和的な国家をめざす勢力との攻防がかつてない激しさを示している。

 このような状況下で私は朝と夜と平和的生存権阻止のための行動に参加した。

 毎週のことと言えばそれまでだが、木曜日の朝7時30分から8時30分にかけて日本共産党のセバタ勇区議会議員と地元の党員・後援会員がJR総武線平井駅北口駅頭にて宣伝行動を行っている。

 日本共産党は、1922年7月15日の党結成から現在に至るまで一貫して平和と民主主義の実現へむけて活動してきた。自民党の前身政党のように大政翼賛会へ合流して侵略戦争をすすめてきた政党と違って日本共産党は、非合法性党として弾圧を受けても、これに屈せずに平和と民主主義の旗を掲げ続けてきた。これは、たんに日本の近代史における出来事というにとどまらず現在の政党状況に反映している。国政においても地方政治においても平和と民主主義の実現と福祉の増進に最も一貫した態度をとっているのが日本共産党である。他の政党は、国民・住民の要求を一定程度反映した行動をするものの常に動揺して一貫性に欠けている。このようなことを考えれば、日本共産党と他党の状況の対比が戦前からの根深い歴史的背景に根ざしていることが分かるだろう。

 夜に私は、国会議事堂前で行われている戦争法案反対行動に参加した。朝の平井駅北口における駅頭宣伝と違って夜に参加した行動は戦争法案に反対する個人、労働組合、その他様々な市民団体が思想信条の違いなどを超えて集まって行動して成り立っている。

 戦争法案反対国会前木曜行動の主催者の発表によると参加者は約3,000名とのことである。

 2014年7月の集団的自衛権行使容認閣議決定を具体化するために安倍自公政権は安保関連法案、いわゆる戦争法案の制定をゴリ押ししようとしている。日本国憲法は日本国民と世界の諸国民には平和的に生きる権利(平和的生存権)があることを明らかにして、これをふまえて第9条で国際紛争解決の手段として武力を行使することを放棄して、陸海空軍といった常備軍を棄てることを明記している。更に、踏み込んで日本国憲法第9条は国家としての交戦権を否認している。従って、急迫不正の主権侵害を受けた時のやむを得ない反撃はともかくとして軍事同盟をてこにして武力によって他国を威嚇しながら時には戦争を始めるようなことは、明白たる憲法違反である。集団的自衛権行使は、国際紛争を武力で解決しようとする行為そのものであって違憲である。もし、集団的自衛権行使を必要だと考えても、安倍自公政権が強行制定しようとしている安保関連法案(戦争法案)は、現在の憲法に照らして違憲であるという一点で反対するべきしろものである。

 自民党の武藤貴也衆議院議員がSEALDsの若者が戦争法案反対行動に際するスピーチで「戦争へ行きたくない」という旨のコールをしていることに対して利己的個人主義だと誹謗中傷している。このようなことをする政治的教養の下劣さには、私は並行する。

 戦争へ兵士として行けば、必然的に人を殺すことになる。国家と国家との関係において敵軍に属する兵士一人ひとりには人生があって家族、恋人、友人などがいる。戦争へ行って敵軍兵士といえども人を殺せば、殺した相手の人生を奪うだけではなくて、その周辺の人々の人生を大きく狂わせていくことになる。もし、出兵した先で、誤射・誤爆に起因するものであるにしても無辜の民を殺してしまったらどうだろうか。殺された人々の人生が根源的に失われる。そして、人を殺してしまった兵士一人ひとりの心には多大な傷が残ってしまい、やはり兵士本人だけではなくて周辺の人々の人生を大きく狂わせていくことになる。だから、SEALDsの若者などがコールで掲げる「戦争へ行きたくない」は、たんに自分が死にたくないというだけにとどまらず、他者の人生を奪ったり狂わせたくないというメッセージが込められている。この程度のことすら理解できない、理解しようともしないバカどもが戦争法案反対行動をする人々に対して「利己主義的個人主義」云々と誹謗中傷しているのである。

 安倍自公政権が強行制定しようとしている戦争法案は、我々の平和的生存権を根源から脅かすものである。ここで言う、平和的生存権とは、理不尽な殺戮に加担しないという権利が当然に含まれている。戦争法案強行制定によって自衛隊員が海外出兵させられて武力行使をすることになれば、現場の自衛官だけではなくて我々の平和的生存権が破壊される。

 日本を再び侵略国家にしないために戦争法案を廃案に追い込むための運動を盛り上げていこう!

 来年の参議院選挙では、戦争法案制定に加担した政党と個人を民主的な方法によってズタズタにしていこう!