日本共産党の結党は、今から94年前、1922年7月15日である。今でこそ、日本共産党の党員数は30万人を超えているが、党創立会議に集まった人数は10人足らずであり、創立期の党員数は100人足らずであった。
日本共産党は結党当初より人民主権(国民主権)、反戦平和の旗を掲げて活動した。当時の日本では、現在と違って日本共産党は存在自体を認められない、非合法政党として活動することを余儀なくされ、政府から弾圧を受けた。そして、少なくない党員が捕まり、拷問によって命を落とした。それでも日本共産党は、民主主義と反戦の旗を降ろすことなく「一人の兵士も戦場へ送るな」と訴え続けてきた。党創立94周年を迎えようというさなかに日本共産党は立憲主義の回復と「自衛隊員にアメリカとともに海外で戦争をさせるな」という立場で、貧困と格差を正していくという立場で参議院選挙を闘った。民主主義と反戦平和の旗を掲げ続けることは、日本共産党の一つの革命政党としての伝統だと言えよう。
改選3議席から6議席へと倍増させ、また、立憲主義回復のための野党共闘を提案して実らせつつある今日において日本共産党の果たす役割が大きくなっている。しかし、日本と世界の情勢に比較して日本共産党はまだまだ小さい。いろいろと課題をやり残した状態で参議院選挙の投票日を迎えたことは一つの事実である。
日本共産党発行の『しんぶん赤旗』の主張欄に書いてあるように党創立当初と現在の日本共産党を比較すると本当に隔世の感がする。
主張(しんぶん赤旗 2016年7月15日)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-07-15/2016071501_05_1.html