自民党は、ワタミフードサービス株式会社取締役会長である渡邉美樹氏を同党公認の候補者として擁立することを決めました。
ワタミと言えば、2008年に劣悪な労働環境の故に入社2ヶ月の社員を過労自殺に追い込んだ企業です。過労自殺した当時の社員の状況を見ると、15時間の労働で30分しか休憩がないという状況があることが分かっています。
http://www.mynewsjapan.com/reports/1585
なお、労働基準法第34条では、労働時間が8時間を超える場合には、少なくとも1時間の休憩を使用者が労働者に取らせなければいけません。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO049.html#1000000000004000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
従って、ワタミの労務管理のあり方は、労働基準法に違反しているのです。労働基準法は、民報と刑法の特別法です。つまり、使用者が労働基準法に反した労務管理を行うことは、犯罪です。労働基準法に反して労働者を酷使する企業は、ブラック企業です。
入社2ヶ月目の社員が過労自殺したことについて渡邊美樹氏は、ツイッターにおいて次の様に発言しています。
『労災認定の件、大変残念です。四年前のこと 昨日のことのように覚えています。彼女の精神的、肉体的負担を仲間皆で減らそうとしていました。労務管理 できていなかったとの認識は、ありません。ただ、彼女の死に対しては、限りなく残念に思っています。会社の存在目的の第一は、社員の幸せだからです』
https://twitter.com/watanabe_miki/status/171926030666309632
死人が出ているにも関わらず労務管理ができていなかったという認識を渡邊美樹氏が持っていなかったことに、私は呆れ果てると同時に従業員を利潤追求のための手駒としてしか見ない姿勢には怒りを禁じえませんでした。上記のツイッターにおける渡邊美樹氏の発言は、よく知られているように炎上しました。
動画を視聴して分かるように、渡邊美樹氏は、長時間に渡って労働者を酷使することを当然視しています。このことと過労死事件は密接に関連性があると見て良いわけです。このような人物を選挙において公認候補として擁立する、自民党の国民に対する見方の本質が分かるというものです。政党助成金や企業・団体献金にどっぷり浸かり混んでいる自民党にとって、国民は資本の利潤追求のための手駒であり、資本の利益のためならば労働法制を財界の要求のままにどこまでも骨抜きにしてあわ良くば破壊しようとさえするのです。
自民党は、結党以来、日本国憲法を蹂躙して来ました。政府は、憲法を守らなければなりません。政権党の立場で憲法を蹂躙する政治を行う政党は、将にブラック政党というの相応しい存在です。ブラック政党がブラック企業の役員を自党の公認候補として擁立することには、何ら不思議がないように思われます。
ブラック政党である自民党がブラック企業役員を公認候補者として擁立し、TPP加入で米国系資本などに国民を売り渡し、憲法改悪を策動することが何を意味するのか、よく考えるのが賢明でしょう。
ブラック企業役員を擁立する自民党は、私たち勤労者の利益を保持するために参議院選挙にて厳しい敗北の痛打を受ける時です。
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