上の画像は集会へ参加したときに会場で購入した冊子です(紛価¥100)。
すでに私のブログへコメントで寄せられているように、集会参加者は約640名に及び会場内の座席数が足りずに立ち見をする人が出るくらいでした。立ち見を余儀なくされた一人が私です。
事件の概要に関しては、「葛飾ビラ配布弾圧事件 ビラ配布の自由を守る会」のホームページを見ていただくとします。
集会で小田中聰樹東北大学名誉教授(刑法学)が記念講演をしてくださいました。記念講演のなかで小田中聰樹
教授は、戦前の日本において戦争への道と権力による思想・言論への弾圧がいったいのものとして進んでいったことを論じました。そして、現在の日本においては憲法改悪への道とビラ配布への弾圧が根っこでつながっている旨、お話してくださいました。戦前においても戦争への道を進んでいくために、言論弾圧(滝川事件など)が欠かせなかったのです。戦前の日本における弾圧立法の最たるものが治安維持法でした。現在の日本では、さすがに治安維持法そのものを制定するわけにはいきません。だから、注意しないと見逃す危険があるように巧妙に仕組まれています。例えば、破壊活動防止法(戦後の法律のなかではあからさまな治安立法)、そのほかには刑事法の部類で共謀罪を設置する、他には、世界的に非常識なまでに規制が多すぎる公職選挙法(もちろんなかには制定してしかるべき規定もあります)、公務員に政治活動を幅広く規制する国家公務員法、地方公務員法などがあります(堀越事件は国家公務員法が口実となっています)。近頃では、田母神前幕僚長の論文に見られるような制服組の暴走すら出ています。戦前の日本でも2.26事件のように制服組の暴走がありました。また、教授は貧困と格差の拡大と言論弾圧とが一体となって進むこともあわせてお話しました。
記念講演の締めくくりでは、小田中聰樹東北大学名誉教授は、権力が国民の言論を封殺するために、国民を分断して相互に監視する仕組みを作っていく、だから監視しあうのではなく国民の間で連帯を作っていくことが大切だとお話しました。
荒川庸生さんへの弾圧事件は当人に対してだけでなく、国民への言論封殺という支配層の攻撃です。ですから、荒川庸生さんを守ることは、私達国民の言論の自由を守ることにつながっていきます。
国民の連帯で言論封殺を許さず、民主主義破壊勢力を包囲して孤立させて二度と日本社会にのさばらないようにしていきましょう。
「しんぶん赤旗」にも集会のことがとりあげられています。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-12-20/2008122015_02_0.html
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