原子力発電所に関して政府と電力会社が一体となって振り撒いた安全神話がいかに空々しいものかということが、1988年に作られた曲を2011年の今聴くと実に鮮やかに浮き彫りになってきます。
炉心溶融が起きてレベル7でチェルノブイリを超える放射能汚染が発生し、いまだ事態の収束の目処がたっていません。
日本列島のように地震の巣になっているところで原子力発電所を造り続けるのは論外として、現在ある原子力発電所にしがみつくということも実に狂気の沙汰です。
脱原発ということを前提としてこれへの固い決意のもとにエネルギー政策を転換していかないと代替エネルギーをどうするのかということにすらなりません。原発推進派のなかには、脱原発をすすめようとする人や勢力に対して代替エネルギーはどうするのかと言う論立てで原発を容認させようとする人がいます。原子力発電所に事故が発生したときのリスクを考えれば代替エネルギーが確立できたらということではなく、原子力発電所への依存を脱出するということと代替エネルギーをすすめることとを一体となってすすめていくのが道理というものです。
RANKIN TAXI の曲は軽快なリズムの中に鋭い批判精神があるのを歌詞の内容から汲み取ることができます。
現在と未来のために原子力発電所への依存を脱却していこう。
脱原発はもう誰にもとめられない!

