みみずのたわごと

多忙老人の独り言

京都の穴場?

2010-05-27 17:30:00 | 独り言
■上鴨神社の東にある大田神社のかきつばたは平安時代から
有名です。何しろ藤原の俊成が

 『神山や大田の沢のかきつばた深きたのみは色にみゆらむ』

               と詠んでいるからです。






 ちなみに神山(こうやま)とは上鴨神社の御神体である裏にある円錐形の山のことです。
下は下鴨神社の立砂でご神体の神山を表しています。




■ 木屋町と三条通りとが交わる近くに瑞泉寺があります。
鎌倉の瑞泉寺は水仙で有名ですが、ここは豊臣秀次一族の菩提を弔うために建てられた寺です。




 豊臣秀吉は甥である豊臣秀次を関白にまで引き上げましたが、
淀君が生んだ実子(?)秀頼の後継者としての地位を守るために秀次一族を全て惨殺しました。
男児4名、女児1名、正室・側室・侍女など女性34名の計39名を当時三条川原の中洲だったこの地で衆人環視の中処刑しました。
子供達や女性方の遺骸が刑場の脇に掘られた大穴に投げ込まれ、その上に塚が築かれ頂上には秀次公の首を入れた石櫃を据えて三条大橋を往来する人々の見せしめにしたようです。



     辞世の句を集めています。 


■ 南禅寺の朝

   ホテルから近いので毎朝6時頃から朝食前に散歩しました。8時前頃から観光客が見え始めます。大きな大きな三門。この上で石川五右衛門が『浜の真砂は尽きるとも~』とこれも辞世の句だったのか。



 すぐ横にはインクラインが残っています。市内の運河から荷舟をレールの台車に乗せて引き上げ、琵琶湖疎水と高さを同じにして舟を通しました。

運河(下の池)から幅広のレールが2対見える。今立っている橋をくぐって東山を越えて琵琶湖に出ます。



 レールを上っていくと展示用の台車とその上に舟も見えます。(上から下を見ています。)



 琵琶湖からの水を利用できたので近くに日本最初の水力発電所も残っていました。