陽だまりのねごと

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ビジネスと割り切れば腐臭漂う介護産業

2007-06-08 08:01:28 | Weblog
グッドウィル、コムスン事業譲渡 したたか「退場逃れ」(産経新聞) - goo ニュース

やっぱりねと言う体質を露見させている。

訪問介護は24時間365日のコムスンにひっぱられて
じわじわ変わっていった。
本来、ヘルパーは
家庭を大切に思う主婦の空き時間パートが多かった。
今も土日や夕刻、早朝の依頼は事業所を選ぶ。
できる看板に掲げられていても、
実際に動けるヘルパー確保が難しいのが現状。
こういった時間帯に依頼を出すと
訪問介護のサービス提供責任者が
とりあえず自分が穴埋めをと言う返事をよくくれる。

24時間365日のコムスンは大いに貢献してきた。
その受け皿は、
また、お困りの人があれば致し方ないという
働く人の善意にすがるしかないのだろうか。

人と人との関係で成り立つ福祉なら
働く人にも利用する人にも優しいものでなければと思う。

企業倫理と儲けを優先させて
どんなに福祉だの人にやさしいと言う
甘いコーティングで誤魔化しても
中から腐臭は漂ってくる。

最前線で働いている人が一番にこの毒気に当てられる。
コムスン社員の定着率はどうだったのだろうか。

もう一昨年になるけれども
介護支援専門員の試験会場外では
コムスンの解答速報情報のチラシ配りがされていた。
資格を実際に得るための新任実務研修会場の外では
支度金10万円と大きく入った
コムスンのケアマネ募集チラシが配られていた。
おりしも介護保険改正の4月が眼前で、
どこも採用を控えたり縮小を考える雰囲気があった。

当時、私がヘルパーとして在席していた事業所には
未来に渡って、ケアマネ採用枠は臨時すらなさそうだった。
私を採用した今の事業所は
経営者の判断ミスだろうと思われる。
入社して私の仕事はないといえる状態だった。
人員が増えた事をこれ幸いに
利用者を新米の私に手渡して
責任者ケアマネとNO2がとっとと辞めて行った。

こういう介護保険報酬ではヤバイぜって時にも
コムスンは支度金などと、およそ福祉産業に似合わない手法で
人員確保をねらっていた。
まだまだ儲かると言う業務拡張の思惑か?
採用しても採用しても辞めていく人の穴埋めか?

超高齢化社会が迫っている。
シルバー産業に美味い汁ありと虎視眈々はまだまだ続きそう。

人と人とが気持通う福祉産業が
儲け儲けと血眼になって、何か肝心なものを置き去りにしないように
どうしても公のバックアップが必要だと思う。

必要に迫られて細々と行われていた
小規模多機能の原型の施設が
介護保険上のこの制度の認定をあえて受けないと言う話も聞く。

本当に利用者サイドに立てば
この介護保険は制度自体、業者にも利用者にも
なんとももはやな存在なのだ。

はっきりケアマネをしていて感じる。
介護保険では介護者も要介護者も救えない。
歯噛みをするほどくやしいが
ごめんなさい救えません。

防衛庁から商社へ水商売へ介護産業へと
目端の利く経営者はこの先、どんな手を打ってくるのだろう。
もうシルバー産業など
弱者から儲けを考えるのだけは止めにしてよね
と言いたい。