陽だまりのねごと

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落ちこぼれ―茨木のり子詩集 (詩と歩こう)

2007-12-15 06:08:26 | 
落ちこぼれ―茨木のり子詩集 (詩と歩こう)
茨木 のり子,水内 喜久雄,はた こうしろう
理論社

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友人から「自分の感受性くらい」が入っている詩集の
お知らせメールが来て急いで本屋で購入。
ながらく目に触れる場所に置いていた詩のプリントを安心して処分した。

亡くなった後で刊行された詩集の話を新聞で読んだ記憶があり
てっきり↓と勘違いしていた。
歳月
茨木 のり子
花神社

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金パチ先生で登場など仰々しい帯封をみれば
買う前に分かりそうなものなのに相変わらず粗忽もの。
少年少女向けに水内喜久雄さんが選された詩が載っている。
はたこうしろうさんのメルヘン調の絵が
けっしてポップではない詩にやわらかみを感じさせる。
『知命』『廃屋』『十二月のうた』『椅りかからず』
深い詩がいっぱいの中から
息子目に触れないように
思わず隠したくなる本の題名にもなっている詩をひとつ置いておこう。


 『落ちこぼれ』

   落ちこぼれ
    和菓子の名につけたいようなやさしさ

   落ちこぼれ
    いまは自嘲や出来そこないの謂

   落ちこぼれないための
    ばかばかしくも切ない修行

   落ちこぼれにこそ
    魅力も風合いも薫るのに

   落ちこぼれの実
    いっぱい包容できるのが豊かな大地

   それならお前が落ちこぼれれろ
    はい 女としてはとっくに落ちこぼれ

   落ちこぼれずに旨げに成って
    むざむざ食われてなるものか

   落ちこぼれ
    結果でなく

   落ちこぼれ
    華々しい意志であれ

1ヶ月で白髪が増えた

2007-12-15 06:00:01 | Weblog
小休止も後半に入った。
大掃除も寒いからと言う理由で体が動かない。
美容院にだけは行っておこうと出かけた。
息子と同い年の男性美容師は
『こんな時にめずらしいですね』
と言った。
いつも会社帰りの閉店前か、休日。
平日の午後の来店は確かにはじめてだ。

鏡には白髪が目立ちはじめた実像が映っている。
白髪が増えた気がして、口にすると
『前の時より増えていますね』
返事がきた。

54歳で脳腫瘍で死んだ父は
頭の中はガン細胞に犯されていたが
外の髪は死ぬまで真っ黒でつやつやしていた。
ストレートの髪質も父譲りだから白髪の心配はないと思っていた。

つるっぱげ体験以来、パーマはかけない。
カラーリングもアレルギー持ちだから不安でした事がない。

シャンプーの時
『円形はなかったですか?』
思わず聞いてみた。

今のところ大丈夫そう。
原因があって脱毛が起こるまで半年を聞いている。
起こるとしても春先か。

最後に肩を少しマッサージサービスが売りだ。
『カチコチですよ。』
思いっきり力を込めて指圧してもらって気持ちが良い。
息子とおない歳の力だ。
世慣れた彼程度の社会性が健常なのかと息子と比べながら目を瞑った。


狭い田舎町の事、
もう利用者を引き継いだ他業者に出会ってしまった。

開口一番
『おだやかな顔になりましたね』
よっぽど険のある顔をしていたらしい。

仕事を辞めるのにパワーを使い、
次の職場に慣れるのにまた一苦労はじまるんだろう。
53歳と10ヶ月。ごくろうさん私。