陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

猫の額プチ畑計画

2008-05-11 22:49:58 | Weblog
昨日収穫できなかった分、野いちごいっぱい付いていた。
収穫って丹精して育てたワケでもないのにやたら嬉しい。

雨上がりの土はやわらかい。
雑草がスッスと抜ける。
庭に出たついでについでにとちょこちょこ草抜き。
時間制限なしの無職の気楽さだ。

ワタソニア↓が庭工事を頼んだ時の土嚢にから芽吹いた。

「かわいいじゃないの」喜んで放置していたら
繁殖力の強いこと。
ユキノシタだのホトトギスだのハデハデでない和物たちの姿が消えて
去年は一面、これが咲き誇った。

まるで帰化植物がやってきて我が家の生態系乱すの図。
葉を刈って根を掘ったらコリコリとした球根がびっしりと面で詰まっている。
これじゃぁ他の植物が育たないわけだ。
除草からついついワタソニア退治になって、
スコップで庭中、掘って掘って掘りまくった。

「お母さん」
息子がぬぅ~とやってきた。
あら?朝ごはんもまだだった。
「ご飯にしようね」と言ったら
「まだ11時」
あれれ?昼が近い。

ワタソニアの球根を取り除いた後を
スコップで耕して牛フンを混ぜてっと。
農業をしている友人に教えてもらったとおり
プチ畑にするべく地べたと格闘。

息子に何を植えて欲しいか聞いたら
トマトとなすび。
偏食の多い子だ。
リクエストに応えてやろうじゃないの。

じゃ~ん~♪
苗を買ってきて植えたら、夕闇が迫っていた。

朝からず~~っと猫の額で過ごしてしまった。
何かに夢中になると時間を忘れる。
おかげで腰が…イタタタタ。おバカは治らないようだ。



北辰斜めにさすところ

2008-05-11 06:19:51 | 映画(DVD)
北辰斜めにさすところ 神山征二郎監督  

旧制七校(鹿児島)の寮歌の歌いだしが映画の題名となっている。
舞台は昭和11年入寮から現代へとシンクロしつつ
破帽破衣のバンカラで自由な気風を懐かしみ
また戦争へと駆り立てられた時代背景へと思いが至る。

当時のバンカラについては
ワタシがうんと昔、高校生だった頃
大好きだった北杜夫の↓
どくとるマンボウ青春記 (新潮文庫)
北 杜夫
新潮社

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を思い出しつつ観た。

『天才的な馬鹿になれ 馬鹿の天才なれ』
薩摩武士の流れをくむ七校の理念であるそうな。

破衣破帽やシンプルな思考行動形態はASである息子が
悩まなくて過ごせそうに思えた。
もっとも当時、裕福で優秀な人材しか入学できなかったらしいから
我が家では無縁の可能性が大きいが。

映像からは当時の旧制高校生が
今の同世代の若者の数倍も大人でパワフルに感じれた。
時代的には今よりもうんと窮屈なはずなのに自由なおおらかさがある。
教授が学生に死刑廃止論をどう思うかと
まもなく戦争に突入す時代に問うシーンにも驚く。

要介護高齢者に関わってきて、どんなに体が不自由でも
家をきれいに保つ努力をし、
庭にでさえ野菜を植え育てている人に何人にも出会った。
体を動かす事を厭わない習い性には頭が下がる。

現在、後期高齢者である彼らの我々戦後生まれにない強靭さは
生きてきた時代背景が培ったものかもしれない。
あるいは
文明の進化が人間を退化させているのかも?

また、青春のど真ん中で体験された戦争を
骨身にしみて味わったまま
記憶から消すことの出来ない世代でもある。

南方のジャングル野戦救護所で
偶然にも重症負傷兵と軍医という立場で出会った寮の先輩後輩。
敵の砲弾が迫り負傷兵の先輩を置き去りにした話は実話であると言う。
鹿児島から南方の海を臨んで三國のセリフが耳に残る。

 「この海のむこうに 帰ってこれない者がいっぱいいるんだ」


映画は因縁の五校(熊本)との野球の試合や
孫が100週年記念試合で同じマウンドに立つなどストーリーも面白く
三國連太郎、緒方直人などの名優の出演で最後まで退屈しなかった。

観終わって当分の間
『北辰斜めにさすところ 』のストームのバンカラ歌声が
頭の中を回っていて
玄関で靴を脱ぎながら歌っている自分に苦笑した。