気の向くままに

終着はいつ、どこでもいい 気の向くままに書き記す

3月14日 産経抄

2015-03-14 07:26:58 | 日記

 

 3月14日北陸中日新聞より

 

きょう午前11時15分、特急「北斗星」は札幌駅に滑り込む。昭和33年、東京と博多を結んでいた夜行特急「あさかぜ」用に新造された濃青色の20系客車を始祖とするブルートレインは、半世紀以上の歴史に幕を下ろす。

 ▼臨時は今夏まで走るが、春夏秋冬、毎日走ってこそ列車である。カメラ片手に東京駅や大阪駅を駆け回り、昭和50年代前半の「ブルトレブーム」を経験した中高年の愛好家にとっては、長年大切にしていた宝物を失った以上の喪失感がある。

 ▼惜しまれて引退するブルトレは果報者だが、惜しまれずに引退した元首相は、いつまでたっても、いたずらばかり繰り返し世間に迷惑をかけ続けている。元首相とは、もちろんクリミアを訪問した鳩山由紀夫元首相である。

 ▼現地で元首相は、ロシアへの編入を賛成多数で決めた昨年3月の住民投票を絶賛、「日本人は間違った情報の下に洗脳されている」とおっしゃっている。プーチン露大統領は、自ら国営テレビに語ったように、住民投票実施以前に併合を決めていたのだが…。

 ▼ご本人が普天間基地移設問題をこじらせ、クリミアに大規模な露軍基地があるにもかかわらず、「沖縄にこれ以上米軍基地を造らせないよう協力してほしい」と現地の人々に呼びかけたのにも度肝を抜かれた。弟の邦夫氏は「本物の宇宙人になった」と嘆いたが、宇宙人が聞いたら怒るだろう。

 ▼由紀夫クンがここまで暴走するようになったのは、首相経験者なのに誰も尊敬してくれない、という事実に気がついてしまったからではないか。自らがつくった民主党の幹部連中も冷た過ぎる。ここはひとつ、「党功労賞」でも贈って顕彰してはいかが。それでもたたるようなら熨斗(のし)をつけてプーチン氏に献上すればいい。

 

 

 <memo>

金沢駅を出発する北陸新幹線の一番列車「かがやき500号」(14日午前、金沢市)