気の向くままに

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ストリートビューで“散策”

2015-03-16 13:04:05 | 日記

 

ストリートビューで公開されている長野の地獄谷野猿公苑。視点を変えて周囲を見渡すことができる

https://www.google.com/maps/views/view/streetview/japanese-pick-up/jigokudani-monkey-park/-_0l0tU3lKz0JtaEsqJk7w?gl=jp&heading=4&pitch=125&fovy=75

 

秘湯、屋久島、富士山、軍艦島、北陸新幹線…Googleぐるり仮想旅行 「ストリートビュー」いろんな場所、拡大中

オンライン地図で指定した場所の景色を見渡せる米グーグルの「ストリートビュー」サービス。その対象エリアが近年、急速に広がっている。公道周辺だけでなく、大自然の中や観光地、なかなか立ち入れない施設内部まで、より広く、より詳細な画像が続々と公開されている。一体、どんな場所へ仮想旅行に出掛けられるのだろうか。(三品貴志)

 鹿児島の屋久島、長崎の軍艦島、富士山の登山道や山頂…。これらは全て、ストリートビューで“散策”できる日本の観光地だ。パソコンやスマートフォンで利用できる地図サービス「グーグルマップ」の表示を切り替えると、周囲360度が見渡せるパノラマ画像が表示される。端末の操作で好きなように視点を変えることができ、画像上の矢印を選択すれば、その方向に進むことができる。

 サービスは2007年にスタートし、当初は米国の主要都市のみが公開されていた。その後、対応地域は徐々に広がり、50カ国超、800万キロメートル以上で撮影を実施。既に日本の主要道路の大部分はカバーしているという。グーグル日本法人のストリートビュープログラムマネジャー、長沼由希子さんは「その場所を訪れたかのような感覚を味わえるのが特徴。出張や旅行前の予習もできるし、道や建物の段差も分かるので、体の不自由な方にも活用していただけるはず」と話す。

 公道沿いの撮影は、車の屋根に専用の撮影システムを取り付けて行っている。だが、車両が通行できる場所には限りがある。そこでグーグルは、人が背負えるバックパック型の「トレッカー」や、手押し車型の「トロリー」といった撮影機材を開発した。長沼さんは「屋久島や富士山といった険しい場所や建物の屋内、ボート上などでも撮影できるようになった。最近は、なかなか行けないような世界中の名所が公開されていて、目的なく眺めているだけでも楽しいですよ」と語る。

 アマゾン川流域、ガラパゴス諸島、エジプト・ギザのピラミッド…。これまでに撮影された主な自然や観光地などは「スペシャルコレクション」としてまとめられており、サービスのトップページ(www.google.com/maps/views/)からアクセスできる。

 コレクションは「日本の桜の名所」「日本の城」など細かくジャンル分けされており、中には「日本の秘湯露天風呂」という一風変わったシリーズもある。雪景色のなかで温泉につかるサルや、カピバラなどの動物が写り込んでいるものもある。

 また、近年は所有者の協力を得て、商業施設や歴史建築、美術館、駅、空港などの建物内を撮影した「インドアビュー」も充実。米フロリダの「NASAケネディ宇宙センター」内が公開されているほか、今月13日には北陸新幹線の車両内が開業前に公開。無料で「グランクラス」に仮想乗車することもできる。


震災記録にも活用

 グーグル日本法人では平成25年から、一部の団体や観光協会などに撮影機材を貸し出しており、この取り組みも画像の増加を後押ししているようだ。最近では、各地の観光協会が地域の名所を撮影してPRしたり、大学が構内や講堂を公開することで「仮想公開キャンパス」として活用したりするケースもあるという。

 一方、東日本大震災後に開設した震災アーカイブサイト「未来へのキオク」では、自治体などと連携。震災遺構や帰還困難区域などをパノラマ画像で撮影し、デジタルデータとして保存、閲覧することにストリートビューのシステムが使われている。

 グーグル広報部は「時間や場所を超えて簡単に参照できるのがデジタルアーカイブの利点。そんな強みを生かした取り組みを今後も進めていきたい」と話している。

2015.3.16 日経


www.google.com/maps/views/