気の向くままに

終着はいつ、どこでもいい 気の向くままに書き記す

「毎日の朝刊とともに世界は無数の…

2017-03-28 18:17:38 | 日記

 「毎日の朝刊とともに世界は無数の驚愕、危険、それに叙事詩的出来事のひそむ野生の国に生まれ変わるのです」。こう記しているのはチェコの作家カレル・チャペックである。

▲ロボットという言葉の生みの親で小説「山椒魚戦争」などの作者チャペックは、生涯に約3000本のコラムや評論を書き、ナチズムと対決した新聞記者でもあった。その彼は毎朝、世界を一新する新聞の力を信じていたようである。

▲だがその彼はこうも書く--ある日の新聞が「世界は終末を迎えた」と至急電を報じても、「某地区で公衆トイレが不足」とも伝えているだろう。「新聞の世界はつねに新しい。しかし変わらない」。それが彼の「新聞賛歌」なのだった。

▲めまぐるしく変わる時代を報じる新聞は、それによっていつの世も変わらぬ人間の喜びや悲しみ、賢さや愚かさ、勇気や卑劣さも伝えている。当の新聞も変わりゆくものと変わらぬものの間で自らのかたちを模索していく運命にある。

▲戸惑った方や、驚いた方もおられよう。きょうからの紙面刷新により小欄もこのような2段組みのスタイルに変わった。紙面を顔に見立てれば、今までは真一文字(まいちもんじ)に結んでいた口がちょっと開いたかたちで、さあ何をしゃべり出すか。

▲「余録」とは平たくいえばムダ話。チャペックのいう驚愕や危険、叙事詩的出来事のひしめく朝刊1面でムダ話とは少し気がひける。だがそこは古今変わらぬ人間のさがに狙いを定め、新聞のおしゃべりな口という役目を果たしていきたい。

2017年3月27日 毎日新聞 東京朝刊  余録

 

<所感> おしゃべりについて

 おしゃべりを求めてすることが脳の活性に資すると最近思うようになった。できれば老若男女の異業種間でのブレーンストーミングが良さそうである。

 

<👀も> ゆーりんピック2017「太極拳交流大会」5月14日 9時30分競技開始 野々市市民体育館 で開催されるので出場願いたいと開催要項を表氏から手渡された。

 こだわることでもないが、昨年までは所属の協会から出場したように思うけど、今年は市町村からの出場になったようだ。

 参加申し込みは「共催団体が作成する募集要項による」とあるから、それを見たら判るだろう。