この本って、猫を飼っている人は、けっこう泣く率が高いように思うのですけれど。
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長い長いさんぽ ビームコミックス 価格:¥ 756(税込) 発売日:2006-01-16 |
まして、猫を送ったばかりだとちょっと読むのは辛いこともあって、現在先輩にお貸ししてあります。
いわゆるエッセイ漫画の本で、著者が実際飼っていた、ゆず、という猫についてのエピソードが綴られた短編集。
前半は、老いてきた愛猫との、愉快なエピソード。
けれど後半はその猫との、突然の別れが大半のページをさいて描かれます。
絵はとても可愛くて、基本、ユーモラスなタッチなんですよね。けれど、別れの物語には、哀切な嘆きと慟哭がたっぷりつまってる。
正直初めて読んだときは、猫好きでもちょっと引くな、と思った部分もあったのですよ。
でも、実際自分が同じ立場になってみると、けっこう共感してしまうものですね……。
結びのエピソードは、ちょっとホッとさせられますが、私がこの本を落ち着いて読めるには、もう少し時間が必要かもです。