惑星ソラリス [DVD] 価格:¥ 6,090(税込) 発売日:2002-12-16 |
先日、話題の映画、『アバター』を観てきました。
どうせだったら3D版(吹替版)と思っていきましたが、平日モーニングショーにもかかわらず、満席状態になってびっくり!
列に並んで待っているとき、後ろの女性二人が、たぶん違う映画を観に来たらしいのですが『アバター』もすでに観たようで、“眼鏡をかけて観るの疲れる!長いし!終わった時は、やっと終わったと思った”といっていたのでドキドキ。
けれど、私は眼鏡にもすぐ慣れ、長さもあまり感じなくて、それほど疲れなかったのでホッとしました。
ストーリーはシンプルですけれど、映像はやはり迫力があって、《初めてのものを観た》、という感動もありました。
ただ、結局のところ武力で解決するのには、仕方ないのだろうけど、“平和的解決っていうのは夢物語なのかな~”と、残念な気持ちも少し、ありました。
自分たちの欲しいものを手に入れるために異星人は排除する、というのはあまりに乱暴だし、ナビたち異星の生物が対抗して地球人側と戦うのは無理からぬことですが。
全然似てないけど、異星とのファーストコンタクト、というと、私は上にあげた『惑星ソラリス』を連想してしまうのですが、この物語も、『アバター』も、結局他の星に足を踏み入れるべきではない、といっているようで、もの悲しい気持ちになるのでした。
“もっと遠くへ行きたい”と思い、ようやく他の生命体に接触しても、結局、共存できない、ということを知るだけなんて、なんて悲しいジレンマかなぁ、と。
主人公は異星人たちと生きる道を選ぶけれど、あれは特異な例で、“異星人たちと仲良く暮らしました、めでたしめでたし”というような単純なハッピーエンドではない気がして。
あと、異星人たちをみてネイティヴ・アメリカンの人々やヤノマミ族の人々を連想したのは私だけではないのかな、と思いましたが、話はちょっと脱線しますが、ネイティヴ・アメリカンの最後の族長の演説についてご存知の方はいないでしょうか。
白人たちに制圧され、自分たちの土地を去らなくてはいけないとき、“でも、人間は大地から離れては生きられない、自然とともに生きなければならない”ということを言った演説だと思うのですが、内容と、できれば全文が知りたくて……。
閑話休題(それはさておき)。ストーリーはシンプルだと書きましたが、私は楽しめたし、映像の美しさ、今までにない迫力だけでも、一見の価値はある映画だと思います。
私の方は、今年に入って観た映画ったら、「キャピタリズム」と「カールじいさんの空飛ぶ家」だけですね[E:coldsweats01]
管理人さんの書かれていた「惑星ソラリス」は、タルコフスキー監督の作品ですよね?(ハリウッド・リメイクバージョンもあった気がして…[E:coldsweats01])
ワタシなんぞは、上映中は睡魔との闘いであったけれども、妙に忘れ難いあの映画。
その要因は、ソラリスの海の産物であるあの女性の切なさと、あのラストシーンの衝撃ですね…[E:confident]
今は無き、街角シネマで観ました。
タルコフスキー映画特集だったのです。
(『サクリファイス』などもやっていた気がしますが、それは観ませんでした)
よく考えれば(いや、よく考えなくても)怖い映画なんですけど、私も、切ない印象が強かったです。
福島正則氏(だったかな?)の原作の書評を読んでいたので(原作タイトルは確か『ソラリスの陽の下に』だった)ある程度予想はついたはずですが、私も、ラストシーンは衝撃を受けました[E:coldsweats02]
いつの日か必ずや[E:sign01][E:coldsweats02]と思う本が増えていくばかり…[E:coldsweats01]
管理人さんでしたら、アーシュラ・K・ル=グウィンの母、シオドーラ・クローバーが書いた「イシ」はご存知かと思います[E:confident]
残念ながらまだ、私の積読本のリストに入ってますので、語り合う事は出来ないんですが[E:coldsweats01]
イシという人物が、自分と全く異なる文化を持った白人と、どうやって交流し、またどう白人を評価したのか…異文化交流の、一つのモデルケースとして読みたいと思ってます[E:coldsweats01]
アメリカ建国200年記念として作られた(と、記憶してます[E:coldsweats01])大河ドラマ「センテニアル」でも、ネイティブの人々とアメリカ移民の人々の出会いと軋轢、虐殺へと至る部分が描かれていましたね。
あれは、トラウマになったなぁ…[E:weep]
よく考えると、毎週毎週、地球人と異星人とのコンタクト物をやっていたんだなぁ[E:coldsweats02]というのが、円谷プロの「ウルトラマン」シリーズ[E:coldsweats01]
地球が侵略されるに値するものである、というのがこのシリーズの前提でしたが、時には変化球の作品もあって…
『こんな狂った星を? 見てごらんなさい。こんな星、侵略する価値があって?』と、地球を破壊する為だけにやって来る異星人もいたりしましてね…
というか、題名くらいは聞いたことがあるけれど、アーシュラ・K・ル=グインのお母様の著書とか知らないな、と思っていたのですが、考えているうちにだんだん、記憶が蘇ってきました。
たぶん、過去にこの本については、以前読んだか聞いたかしてますね[E:coldsweats01]
ル=グインの本は、メジャーな『闇の左手』、『夜の言葉』、ペーパーバックの『ベリー・ファラウェイ・フロム・エニウェア・エルス』(で、良かったかな……ジュニア向けです)くらいしか持ってないけど、『夜の言葉』があやしい……読み返してみよう[E:coldsweats01]
(ちなみに、シンさんのお持ちの『イシ』は、岩波現代文庫版ですか?それとも単行本?)
ウルトラマンは、弟がいるから再放送を観たはずですが、個々の話は覚えておりません。
そんな渋い話があったのか……[E:coldsweats02]
円谷プロ「ウルトラ」シリーズ第二作目となる「ウルトラセブン」は、地球が惑星間戦争に巻き込まれたという設定で、色々な形での地球人と異星人とのコンタクトを描いています。前作「ウルトラマン」からメインライターを務め、両作品スタッフの要の一人となった故金城哲夫さんは、「『世界平和』『人類平和』というのは、仮想的なものだけれど、宇宙からの侵略というドラマが貫かれる事で、この仮想が、もっと現実的な力を持たないだろうか」といった文章を書き残しておられるそうです。…異星人からの侵略という事が無ければ、地球人の団結は無いのではないか、という視点をお持ちだった訳ですね…[E:confident]
前回の投稿に引用した台詞は、「ウルトラセブン」の『盗まれたウルトラアイ』でのものです。(脚本は市川森一さん)
地球は破壊すべき、と考える異星人の尖兵の少女は、モロボシ・ダンからウルトラアイを奪いますが、その少女も、仲間から捨て石として見捨てられていた事をダンから知らされ、ウルトラアイを返すのです…。
地球破壊の為のミサイルを迎撃した後、ダンは少女が自殺した事を知るのです。シナリオ原題は『他人の星』でした。
子ども心に、“セブンが一番面白かったな~”とぼんやり思っていました。
けれど観た年齢が幼かったので、内容ははっきりと覚えていないのでした。
再放送もされないようですし……[E:sweat02]
でも、子どものための番組を、しっかりとした思想と理想を持って創ってらした脚本家はじめスタッフの方々は、ほんとうに尊敬します[E:confident]