ヴィヨンについての謎、少し解けました。
と、いうのも。
すこし話は脱線しますが、私、小学校から中学にかけて、よく図書館の本を書き写しておりました。
まだ、気軽にコンビニでコピーを取る、という時代じゃなかったし、(コンビニがフツーになったのは、住んでるとこが田舎なのもありますが、高校生以降^_^;)ひたすら写していました。
小学生の頃は雑学的なことが多かったのですが、中学生になると、好きな詩や、小説の一節(短い童話などは全文写したことも(^^ゞ)を大学ノートに書き写しました。
小学生の頃のノートは父に捨てられてしまったけれど(T_T)中学の頃のものはだいたい残っていて、ただ、2Bから4Bの鉛筆で書きなぐっていたので(少しでも早く写すため)、二十歳ごろ、ベネトンのミニノートに少しきれいに写し直しました。
その中にあったのです。ヴィヨンの詩が。
写したのは小6か、中1だったと思うので、表記に間違いがあるかもしれないし、最後の一節かも知れませんが、こんな詩でした。
わが君よ その美しき姫たちの
いまはいずこにいますやと
言問うなかれ
曲なしや ただいたずらに
ルフランをくりかえすのみ
さはれ さはれ
去年(こぞ)の雪 いまはいずこ
ローティーンの私がなにをもってこの詩を書き留めようと思ったかは謎ですが(・_・;)最後の一行が記憶に残っていましたから、たぶん、その部分が気に入ったのでしょう。
謎の一端が少しほどけて、ほっといたしました(^_^)
こうなると、翻訳された方が誰だったのか、気になりますね。
以前、ある方の同人誌で、「『Beaty and the Beast』を『美女と野獣』と訳した人は素晴らしい。これが『別嬪とけだもの』だったら、かのディズニーのアニメ映画も、日本ではヒットしなかっただろう」という文章を読んだ事があります…ぶはははは[E:sweat01]
そこがローティーンの詰めの甘さですね。
「出典を書いておきなさいっ!」と、過去の自分を叱りたくなることがありますね。
でも、本当に翻訳は大切ですね。
二十歳ごろタニス・リーの『平たい地球シリーズ』が好きでしたが、浅羽莢子氏の訳でなかったら、それほどにハマらなかったかも、思います。