月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

薔薇も芍薬もうつくしい、5月に。

2018-05-18 00:00:34 | writer希望を胸に執筆日記


5月18日 晴れ。夕方から強い風と雨

朝起きてヨガと瞑想。朝から気分が優れず。
キウイと広島産のはるみ、紅茶を飲む。

昨日からのJ社、地域特集の連載原稿に苦戦。ロボットアパレルを事業化した開発者のインタビュー記事。
夕方、ご近所の友人が静岡の釜揚げシラスをお取り寄せしてくれた品を持ってきてくれた。
庭に咲いていたピンクの薔薇を沢山、白薔薇も。

薔薇のとげは、思いのほか太く緑のもの、太く茶色がかったものがあった。野生の薔薇は鋭い。
「危ないから刺さらないように気をつけて」
といいながら、手から手へとピンクと白の薔薇は渡る。

ガラスの花瓶に刺すと、部屋がぱっと生気であふれかえる。Nがくれたカーネーションに薔薇の花達が寄り添うよう。綺麗に咲きそろってくれて、美しい。
5月はのびやかな季節だ。木々の枝や葉っぱも花々も山の尾根、雑草のたぐいまでどんどん伸びる。ウグイスがなきはじめ、カエルも鳥も、このうつくしい季節を唄う。










再び仕事。夜中2時半まで執筆の案件。編集から来週の原稿依頼があり、4ページものが1本入った。

東京からメールで送られた資料、音声データーなど。ダウンロードしても開封できず、焦りながら、何度もチャレンジ。
色々な人とメールのやりとりをしながら、文を進めるのだが、どうもまとまらない。
結局、ざっとしたところまで書いて深夜2時半で切り上げた。



中園ミホさんの脚本は素晴らしい(西郷どん)

2018-05-17 23:49:00 | writer希望を胸に執筆日記

5月13日の執筆日記

最近心がけることは、ともかく睡眠。体調を崩してからというもの、出来ていなくても時間になれば、さ!寝ようと寝室へ行く。例えば遅くとも深夜1時までには眠る、としている。


13日の日曜日。朝思いのほかヨガのブレス(呼吸)がいつもより長く、深くできることに幸せを感じる。快復の兆しだ!
白湯を飲み、家のまわりを10分ほど散歩して、冷蔵庫からタイ産マンゴーと柑橘類を出し、それらを一皿に盛り付けて紅茶を飲む。
いい朝だなと、思う。


1日で原稿2本は難しいと昨晩眠る時には思っていたのに、午前中は短いコラム記事を仕上げ、それから本腰をいれてS社の連載人物インタビューに、意気揚々ととりかかる。
一章かくごとに、何度か机を離れて、家の周囲を歩いたり、読みかけの本、数ページに目を落としたりして、案件にどっぷりつかりすぎないように、自分が綴っていくものを俯瞰する立ち位置を試みながら。
途中で、何度か挫折しそうになったが、5章まで書いたらもう夜の9時だった。(まぁ下書きみたいなものだけど)

日曜日なので、当然として昼・夜の食事を作る必要があり、昼は釜揚げしらすのパスタ。夜は夫が辛いカレーを用意してくれていた。

食事の最中、大河ドラマ「西郷どん」をみる。
中園ミホさんの脚本は、あいかわらず素晴らしい。夫はここ数年、鹿児島にオープンする(1つはこの春に開館したらしい)博物館を2館担当している関係上、「西郷どん」の原作はもちろん読み、史実には相当詳しいのだが、大河の「西郷どん」は「実際の史実に寄り添ってないところもあるし、林真理子の原作とも少し異なる」のようなことをしきりにいうが、そこも含めて、脚本家の手腕(フィルター)だと私は返す。西郷の人間味にあれだけの焦点をあて、豊かに、魅力的に描けるところに見惚れてしまう。(俳優の選出も含めて良い)

「西郷どん」は、挫折と再生を描いたドラマなのである。時々、物凄くへたれになる、西郷どん。最後に、西田敏之のナレーションが繰り返し励まし、鼓舞させるシメもいい味。
天を崇め、民を愛する。特に弱いものに感情移入しすぎる彼の中に、私の父を回想…。

10時から、もう1案件。1ページものの同系列別誌を必死で書いて、13時には就寝。
明日、もう一度。新しい目で見直して原稿を提出することに。今日は久しぶりに、よく働いた。珍しい充実の日。


仕事の波を縫うようにして、今月3回目のNの帰省に

2018-05-14 23:58:20 | writer希望を胸に執筆日記

5月14日(月)
快晴。朝お風呂に入る、出て紅茶とタイ産マンゴーで朝食。


昨日からの原稿を手直しし、1本を11時に。もう1本を5時に提出。
最初の原稿を朝から、気になるところがあり結局、書き直して提出。企業の取り組みを紹介するというのは、骨が折れることだ。
一流の企業なら、なおさら。どんな小さなものであっても責任が伴う。

連載記事も、ギリギリまで時間がかりいったん提出した後で。
さらに読み直して、再び修正して出す。この集中力はギリギリの段階にならないと発揮されない。

3時半にNが東京から帰省。青いソファーに座って、ずっと待ってくれていた。
関西に帰省したら立ち寄りたい店があったらしく、車でつれて行く。
そして夜は久しぶりに料理を振る舞おうと張り切る。

ここのところずっと仕事がたてこんでいるせいもあって、手軽につくれて栄養のあるものがメーン(しかも2品、3品くらい)だったが。この日はNのリクエストに応じて和食を。
きぬさやとちくわの卵とじ、石垣島のもずく、アボカドとトマト、セロリのサラダ。ハタハタの干物。しじみの味噌汁。若鶏の唐揚げ。
ズラリ並べてみたら簡単なものばかりだ。

Nは渡米でのお客様の接遇や職場での人間関係の様子などをあれこれ披露してくれる。面白いネタばかり。
久しぶりにお腹を抱えて、ころころと笑った。体をよじって笑いながら、興奮気味に応える。愉しい夜だ。

彼女の言葉で印象的なのが、「日本人と外国人(アジア系や欧米人)を比較した場合に、外国人は大らかで、コミュニケーションが陽気」だと話す。
対して「その場では寛容なフリをしてみせ、後でクレームをいうのはきまって日本人」とも。
自分が抱いていた自国イメージとあまりに違うのに驚く。でも、納得するところもある。



この日はお風呂の中で、ふたたび談笑に花が咲く。
Nが裸でシャワーを浴びているところを観察すると、ユカちゃんちっくな手足の長さに、今どきの若者だと見惚れる。

その反面。
象型の朱色のジョロをもって、花壇に水をジャージャーと何杯もあげまくっては、花々にむかってアンと、ペコリと頭をたれて。溝掃除をしていた、幼少の姿を重ねて、いる。今日も。大きく成長したものだ。

夜は仕事をしないで13時に寝る。



再び、執筆日記

2018-05-13 15:48:30 | writer希望を胸に執筆日記

5月7日(月)〜5月12日(土)

この5日間の朝食には、タイ産マンゴー×メキシコアップルマンゴーあるいはキウイなど旬のフルーツをぐるぐると沢山食べて紅茶を飲む。タイ産マンゴーはおいしい。ビタミンC豊富な熱帯フルーツの王様だ。
昔T商社のコピーを担当していた頃、毎年のようにこの時季は、タイ産マンゴーがダンボール箱で送られてきて友人や実家になどに配り歩いたりしていたことを思いだす。懐かしいなぁ。


そう。毎朝執筆の日々を綴り、その合間に見たもの、感じたことを記録しておこうと心に誓ったのにも関わらず、結局、〆切り原稿を優先して、こちら(Blog)をおろそかにすることになってしまった。

忙しくなったら途端によく眠れるようになって、ベッドに倒れ込んで、横になりたくてたまらない気持ちを鞭打って、依頼原稿での執筆にかじりつく。

この頃は、いろんな鳥がよく鳴く。
朝ウグイスが鳴くと思ったら、昨日夕食の後に散歩をしていたら「てっぺんたけたか」(ホトトギス)が夕暮れの中で鳴いていた。もうこんな季節。これから夏になると深夜から早朝にかけて「てっぺんたけたか」が鳴くのだ。

最初にパナソニックさんの講演原稿に着手して、思考がうまくまとまらず、それをおいて(来週月に提出)、月曜日は病院に行く。
(来週別の検査になった)


帰ってから、約5000文字案件(4ページもの)2本。1本ずつ、格闘する。
原稿を書くときは闘っているような気持ちで書く。

とくに東京の編集から送られる音声だけで原稿をつくるものなど、知らない名詞や簡略用語が飛び交い、聞いていて50%しかわからないものもあり、それらをイチから調べ上げたり他の案件での収集した資料を読み返したり。(テープ起こしだけで時間がかかるのに、資料収集のほかにこれだけインターバルをとるとは。)、いつも初日はほとんど書き出すことがでない。
途方にくれて敗北まみれでいっぱいに。

それでも翌日になったら気分も回復して、すっと理解できたりするからおそらく私の理解力がそうとうにスローモーなのだと思う。
2日ごとの〆切りになんとかまにあわせる(といいたいが1本は、1日伸ばしてもらって翌日の昼すぎから一気に書き上げなければならかった)。頭がまわらなくて、体調は思わしくなかったが、9日(水曜)くらいから、平常運転に。
鮮明にわかる!と書きながら思えると、あとは一気にガンガン進む。
昨日までのちんたらは、なんだったのかと思うほどだ。

水曜は夕方から打ち合わせで半日つぶれた。結局、長いもの(5千字弱のもの)は1日ずつで仕上げて、水曜、木曜、金曜の深夜に送信した。

これから別の雑誌の2案件に取り掛かる。
1日で2本もできるのか。それでも朝は、思いのほかはかどった。昨日あまりに疲れて夜11時には眠ってしまったのだからそれが返って功を奏したのだろう。

「編集から連絡をもらい、体調が悪いと聞いて心配しておりましたが来週も取材が数本あるので、いくつでもいいので助けてほしい」と連絡をもらう。よかった。とりあえず安堵。

体調が悪くかったほうがクリアな原稿が書けているらしい。

毎日90分の水素ガス吸入を2セットしているからだろうか。
吸入している時は気管支や肺が清浄になるくらいしか、よくわからないけれど、
身体の内側が(気管や脳)のジャブジャブと洗われるような気もする。
よし、何事も良い方向へ、プラスに流れていると捉えよう1

こちらの写真はNがゴールデンウィークにかえってきた時におみやで持ってきてくれた、東京・浅草の梅園のあんみつ。
もうひとつは、実際に浅草で食べた懐かしい味。(昨年9月)。







私が時々ここに書いている水素ガス吸入器はこんなかたちをしている。
90分も吸うと、水素水を2リットル飲むのと同じだけ水素が身体に吸収できるらしい。






スタートダッシュは速く、着地は時間をかけて。

2018-04-15 23:48:15 | writer希望を胸に執筆日記



4月2日(月)〜5日(木)

ここしばらくは、執筆の仕事にあけくれている。
思いのほか、1本めの案件に時間がかかってしまったので、月曜日の昼にいったん提出してから、次の案件の資料収集とテープおこしにかかる。
2つの案件を平行して執筆し、仕上がりもほぼ同時とする予定が、結局1本ずつということになった。

ふと十数年前を思い出す。
私がD社のクリエイティブにいた頃は、同期入社で、同職種の友人(年は少し彼女のほうが若かった)がいて、その人固有の仕事スタイルに刺激を受けたり、疑問を解消しあったり、人から得る切磋琢磨が非常に多かった。

取材や打ち合わせが終わるや、マシンガンのようにパソコンのキーボードを打って、1時間もすると、ガバッといきなり立ち上がるや、筋トレでもした後のような爽やかな笑顔で「帰ります!お疲れさま」といって風のように立ち去るのを、
残業組の私やエディター嬢と見送ったものである。なぜ、思い出したかといえば、彼女の仕事のスタートダッシュには、いつも見惚れる速さがあったから。


まぁ、今、私はフリーランスという立場なので、自分の時間とやり方で自由にやれる分、いつまでたっても自分の領域からぬけだせないというジレンマもあるのだなぁ。
そんな時、ライター友達の存在は、とてもありがたい。
ちょこっと近況報告をするだけでモチベーションアップにつながる。

ともかく東京から帰宅して1週間くらいは、仕事優先で日々を過ごした。
750ミリリットル瓶で1本10万8000円(税別)のビンテージ日本酒をつくる事業化の話や
本や映画、コトバを扱う特集記事などを編む。

東京から送られてくる録音データーをきいて特集記事を書く案件では、
いろいろな情報ばかりが錯綜したまま自分の中にふってきて、それをどう処理し、どこをクローズアップして、なんのため誰のために、文をつくるのかがごちゃごちゃになったりもするのを、1つ1つ絡まった編み糸をほどくようにして整理し、話の骨子を捕まえて、世の中に伝えたいこと、伝える意味のあることを物語のように紐解いていった。


ただそれが結果、良かったのか。あまり良い出来ではなかったかが短時間勝負の場合には、いつも自信がない。一晩、二晩おいて。ふと「入稿の箱」から原稿を拾い上げた時に、決定的に善し悪しがわかるのだが。

スタートダッシュは「速く」!最後の「推敲」は時間をかけてゆっくりと、
自問自答をしっかりとクリアして着地させる。いつになればその理想どおりに書けるのだろうか。

執筆三昧。&半日だけの桜行脚の日々

2018-04-12 22:46:31 | writer希望を胸に執筆日記





3月29日(木)〜4月1日(日)

東京1日半の滞在を終えて、今度は完全に仕事モードへ切り替え。
帰宅した29日(木)から1週間ほどで3案件。
4月2日(月)・3日(火)・4日(水)と毎日締め切りがやってくる。

今回の東京遊覧は、江戸のサクラを生まれて初めてみることができたのが収穫だ。
昨年は、谷中・根津界隈や神楽阪、代官山、青山、上野・自由が丘などを歩いたが、そこに中目黒・恵比寿という新しい街が加わった(といっても、どの街も表面的にみただけである)。

帰宅してからは、新しいコンテンツのプロットを考えたり、それを数枚の企画書にまとめたりというプランニング案件と、
事業構想さんからの4ページの案件2つを平行して仕上げていった。
最初の案件のテープを起こすのが約4時間。
1本めはインタビューの質問内容の回答を(おそらく取材対象者の方が)文字にして「見える化」した資料があったので、
私のテープ起こし内容と照らし合わせて、いかにわかりやすく伝えるかに苦心する。

資料があって喜んだのはつかの間。
解答を用意されると絶対にその主軸に沿って書かないといけないので、かえって限定されすぎてしまい、そのままを取捨選択すると、とても難しい話になってしまうのが難だった。

しかし、今回は締め切りとの勝負だ。じっくりと2転3転させて書き直す時間もない。
まずは一度仕上げて、それを今度はシンプルに削ぎ落としていくしか手がなかった。


この頃は近所のサクラは満開。京都の花見に3人の友人が誘ってくれたが、
そこへ乗っかりたい気持ちを抑えて仕事を優先し、淡々と執筆作業をこなす。
何年、経ってもうまくなくし要領を得ていない自分の仕事に、ため息をつきながら寝る日も。
でも、次の日には昨晩のものよりは少しマシなものになっていると、安堵する。
その繰り返しである。



4月31日(土曜日)は、よく晴れたので、2カ月前から約束していた友人のYと京都の桜見物。
「4時には京都を帰る」という約束で平安神宮、琵琶湖疎水界隈、烏丸御池の神社へと出かけた。



















八坂圓堂「岡ざき邸」で天ぷらを食べる
コース「鴨川」をオーダー。

カウンター越しに揚げたてをいただけるので、どの素材もアツアツ。
家庭ではこうはいかない。それが何よりの贅沢。普段の地味な食事があるから
こういう1日が特別になる。

甘いとうもろこし、
パンにエビのすり身
えんどう豆のコロッケ
サーモンの紫蘇巻き
舞茸、
あなご、
かき揚げ、
琵琶湖の小魚














京都のサクラはしっとりと憂いがあるなぁ。
それは女性でいえば円熟の頃というべきか、花色もピンクをおびて、たおやか。
その土地が醸す空気感が花をそんな風に匂わせるのだと思う。
花の季節は短い。
短い盛りの頃をどう咲かせるかを花に問われている。







爽やかな1日、神戸シネリーブルでシネマを観る

2018-04-07 13:01:18 | writer希望を胸に執筆日記



3月26日(月)〜27日(火) 晴れ

月曜日。ほぼ完成と思っていたフラワーアーティストのW氏の原稿を再び見直してから提出するつもりが、どうも納得いかず、彼の生き方のあらすじをなぞった、という感じが拭えなかったので、再び書き直していると、今度は細かいところが気になってしまい、
結局は昨晩に三宮へ行く前に仕上げた原稿を自分で真っ赤にして、それをざっと推敲してから提出するともう夕方だった。

なんだこれは、とあきれながら、家のまわりを10分ほど散歩。
通常なら3日ほどしか提出までに時間がないのだが、1週間前に発注されたと思ったらこれだ。

それでも、週末の原稿よりはおそらくよくはなっているだろうから、
それでよいと自分を納得させる。
桜が可愛らしい花弁を広げている。
道ばたにひょっこりと菜の花、
そしてユキヤナギが華麗な花を風になびかせていた。

夕食でもつくろうと、冷蔵庫をあけて食材を探していると1本のメール。
行政の会報誌のコラムをもう1本仕上げることになる。
一人で夕食を食べた後で、2時間ほどで仕上げて送信する。
正直、もうへとへとだった(だらしないことに)まだ、今日はやることがある。

すべて提出し終わると9時を回っていた。
このあと、情報収集や資料を整理するはずが、全く頭が動かず。
このまま、11時には風呂に入って気合いを入れ直すつもりが、風呂に入っている最中に夫がかえってきたので、食事を作ったらなにもやる気にならず、結局深夜1時すぎに寝てしまった。


(27日(火曜日)
ヨガと瞑想を40分。
そのまま資料をつくって、打ち合わせ。
3時に終わった。せっかく神戸まで来たので、三宮のマリアージュフレールに。





あぁ、ここは落ち着く良い店だ。
もう初夏のような日差し。私のテーブルの前に座っていた女性は麦わら帽子を被って紅茶を飲んでいた。

3年前。パリのルーブル美術館内「マリアージュフレール」にいたのも、ちょうどこの時季だ。
その時に飲んだマルコポーロはまるで色つきのお湯を飲まされていると思うほどに生ぬるくてまずかったことを、ふと思い出す。
それに比べて、この店のヌワラエリアは、熱い湯が喉を落ちていき、それだけでうれしい。水色も澄んでいた。
茶葉が新鮮なのだろうと思う。
最初に花の香りが立ち上がり、口をすぼめたくなるほどの軽やかな渋みに続き、後味は爽快。ヌワラエリアは情熱的なお茶だ。
ベリーのケーキも最後の一口まで新鮮においしく味わえ、これぞケーキセット!





そのまま神戸シネリーブルで映画「シェイプ・オブ・ウォーター」を鑑賞。ちょっと不思議で崇高な恋愛映画。流行りのオシャレ系映画と思ったが、観終わったあとで思考が交錯する。孤独と愛。正義か悪人か、とか。鑑賞後の余韻がうずまく。


三宮の夜。照明に照らされた居留地のビルディングはいつ歩いてもきれい。
道路は広いし、人も車も多くないし、ふと見上げたショーウインドーのファッションセンスもいけている。
今年は神戸に行くことが多い。神戸は夜が一番素敵。この街らしい。
港のほうから潮の匂いが運ばれて、それを鼻先に感じながら、海岸線の町を歩くのが特にいいと思う。



春爛漫を前に、フラワーアーティストの生きざまを記事にする

2018-03-30 20:24:21 | writer希望を胸に執筆日記


「希望を胸に執筆日記」


3月24(土)〜25日(日)


この週末は、連載のインタビュー記事(宣伝会議・私の広告論)を仕上げることにしていた。
昨晩、テープおこしをしてから目が冴えてしまい、なかなか寝付けず、それで2時半を過ぎてからお風呂。
お風呂でANAの機内誌を読み、おそらく寝入ったのは4時頃だったのでは…。

それで、朝はゆっくりと目覚めて、朝食をとり執筆の仕事を開始した。
5月1日から掲載予定のフラワーアーティストW氏の仕事人生を振り返るインタビュー記事4ページ。
夜までに4300文字を仕上げられず、翌日の昼過ぎまで掛かり、そこからこの日に2度書き直した。


久しぶりに感情移入するのが難しい案件。
取材対象者は、ブログやウエブなで取材される機会が多く、そういった記事を読み過ぎたのか。記事をつくるうえで、資料を読むことは大事だが頭でっかちになってはよくない。
言葉が言葉として、まるで美術品のように美しいまま固定されたものが自分の中に入って、
人物の内側からわき上がる人間像というか、真実の言葉(その人の匂いみたいなもの)が浮かび上がってこないのだった。

意図する意味や内容は確かにわかるのに、自分に取材対象者から響きかけてこないのである。
変に固まっているイメージ、既製品のような語り口調。これはいかん。
こうなるとつまらないものになる。
結局、日曜日の夕方、まぁまぁのレベルの状態でまとまってきたのでパソコンを切った。


この仕事は、数年前から携わっているもので、昨年は3度ほど抜けたがそれ以外は連載で書く機会を与えていただいている。
毎号、とても学びが多くて、取材対象者の生き方や人生を辿りながら、記事をつくることで自分のなかに置きかえて(自分の中におとして)考えられ、そういう意味では本当に多くの人々と出会ってきた、意義の深い仕事なのだった。

今回の取材対象者でテーマとしたのは、仕事への向き合い方や喜び、発信力みたいなもの。
文字を通して花と植物の生命力みたいなものを、読んだ人に感じとってもらえたらいいなと思いながら書いた。特に蕾から開花し、枯れるまでのいきとしいける、移り変わる姿よ、うまく伝われ!と思いながら書く。

夕暮れ。近所を散歩したら、桜の固いつぼみが、だいぶ膨らみ、ピンクが色濃くなっている。

春爛漫までもうすぐ。



執筆のお仕事は日進月歩。1日たりとも休むことなかれ

2018-03-26 13:02:48 | writer希望を胸に執筆日記

「希望を胸に執筆日記」
3月21日・22日(両日とも雨)


最近、家内でのノマドを時々行います。
この日記もお風呂に持ち込んで書いています。
土日は夫が1日中テレビをつけているので、
コーヒーとポメラをもって、エスケープ。


この日は、午前中に昨晩の原稿を手直しして、そのままお彼岸の墓参りに八鹿へ出かけました。

普段、私たちの夫婦はあまり会話らしい会話が少ないのですが、
なぜか車中で横並びになると、仕事での報告や互いの友人のことなど
あれやこれやと話します。

この日も昨晩の安藤忠雄氏主催の船上(日本丸)パーティの模様やその中での
スピーチの中味の話を事細かに語ってくれていました。
すでに中堅から上のセクションで働いているようで
「安藤氏と仕事をしたのは私くらいになってしまった」
「文化庁の仕事が入ると、すぐ名指しで呼ばれるし、こんな僕がやで」
などと。しかし安藤氏が部下にお怒りになると……という話は本当なのかしらね。

普段口数の少ない人なのでそこは、にっこりと笑顔とともに相づちを。


大雨の降りしきる中でのお彼岸のお参り。
お寺に立ち寄り、檀家のお布施を手渡して、ご住職と奥様と顔をあわせて近況などを報告し、そのまま実家の母の元へ。
日本海の魚を握るお寿司を食べに行きました。
この日は、深夜11時に帰宅。それから一行も書かずに就寝のこと。






翌日は、6時に起床。
朝からヨガスクールへ。
道中、ふと見上げると桜の蕾がまんまるの桃色に。
空気のように花びらを内に秘め、いまかいまかの準備中。小さな高揚感がわき上がりました。

昨日。一行も書かなかったせいか、この後の仕事はいっこうにはかどらず。
「日進月歩」毎日書くことでスピードやスキルは養われるというのは本当。書かないと原稿の始まりすらどうやって始めるか不確か、迷子状態に陥ってしまいます(これだけ長く仕事をしていても、実にそうなのです)

夕刻近くなってようやく大阪自治体の広報誌に掲載する記事を1本仕上げ、提出の準備を。
それから翌日から仕上げる予定の原稿の準備として東京の編集部から送られてきた音声テープを4時間かけて起こしてそのまま就寝。






どこまで原稿にこだわるのか、どこでケリをつけるか

2018-03-24 01:38:06 | writer希望を胸に執筆日記



「希望を胸に執筆日記」

3月19日(月)

翌日も雨だった。毎朝一〇分のヨガを五分で切り上げて原稿を送る。
二本送信したらすでに昼過ぎだった。
本来なら昨晩書いていた原稿をもう少し時間をかけて再考したかったのだが、取材対象者が意図していた内容はおそらくこういうことだと自問自答した上に、結論づけてそのまま提出していたことが気になっていた。
これ以上時間はかけられない。


朝に何度かキャッチフレーズを再考してはみたが、この言葉ほか大事なポイントはないように思えた。ただ、私なりの考察(フィルター)が色濃すぎるのではないかとも気になる。
本誌が書かせたかったタイトルとは少しだけ違うのではないかと、そこが少し気になった。

誌面でのキャッチは一五文字くらいで言い切る言葉が圧倒的である。
こう短ければ曖昧な言い回しなどしてすることはできない。
私の提案したものは切り口は新しいはずだが、やや断言しすぎないかとじりじりと自問自答。
本当にそうだろうか、いや他の結論はないか、もっと別の切り口はないか。

結局三案くらい考えた末に、一番はじめのものに戻して送信したわけだが、なんだかつじつまだけ合わせて、時間を優先したのではないかと胸に手をあて軽く落ち込んでいたのだ(こういった場合、数分してから再送する場合も私の場合には時折りある)

続けての依頼原稿にかかればいいものを、そんな気にもなれず久しぶりにSNSをだらだらとみて、お昼ごはんづくり。昨年のものだが小笠原のしらすがあったので、解凍もせずにパスタを作って食べた。

メールの返信をして、デザイナー女子と電話。気がつくと四時だ。

大慌てで、紅茶をいれてもう一本コラムを書き出したが全く筆がのらなかった。何度もトイレへ行ったりお香を焚いたり。
気持ちを入れ替えるため一〇分ソファーで仮眠をしようと思い、結局四〇分以上も寝ていた。
こりゃ完全にふて寝だ。いつまで切り替えられないのだ、全くとほほである。

日が沈もうとしていた。
薄いブルーのシチュエーションに包まれる夕方の時間がやってきた。
この時間だけはなぜか、自分もブルーの時に染まり自然の一部へならないといけない気がする。


再び気分を入れ直すため、乾燥させたショウガを入れた紅茶をつくって飲んでいたその時だ。
担当編集者(副編集長)から一本のメール。

「〜〜〜などポイントが良くまとまっていると思います。
 テープ起こしも十分丁寧ですので、助かります」
というような軽いねぎらいの文面であった。
原稿作成前には必ずテープは起こすものの、それまで送信してほしいというオーダーも実は少し気重だったのだ。
ともかく、
ホッと肩の荷が1つ下り、Nに一本、脳天気なメールを送る。

そして次の依頼原稿に、今度は真剣に取り組み始めた。

途中で日々の恒例となっている母に安否とご機嫌伺いの電話をし、
夕飯には手羽先入りのじゃがいも煮をメーンに、サラダを作る。

今日こそ早寝をしようと思っていたのに結局二時まで仕事をして就寝。


雨の音を聴きながらロスの空を思う

2018-03-21 02:24:17 | writer希望を胸に執筆日記







3月19日(日曜日)

最近は寒の戻りで、部屋の空気も心なしか寒い。背中がスースーする。寒さは苦手なはずなのに、こうひんやりとした空気だと安堵を覚える。春までにやろうと思うことを、じっくりじんわり考えても良いのだぞと執行猶予を与えられたようなそんな気して心なしか
ホッとする。雨の音は素敵。こんな日は読書がしたい。

それでも、今日も依頼案件の原稿を2本上げなければならないので、そわそわ。
提出は翌日正午だ。
パソコンに向かっていたら、NからのLINEを知らせるぴよぴよと泣く鳥の声の着信音(メールの着信音は鳥の鳴き声にしている)。
約10時間のフライトを終えて今はロサンゼルスの空港そばの店で先輩と一緒にハンバーガーを食べているのだという。












いかにもアメリカっぽい青い空。日本の2倍ほどに広い道路と低い建物のレストランや家々と。
やや年配のアメリカ人夫婦が大きなハンバーガーを食べている姿を瞼の中に想像する。
たちまち、さっきまでの鬱蒼とした気持ちは消えて、心はカリフォルニアへと飛んだ。

それでお風呂に湯をためて、
JALの機内誌スカイワード3月号を持ち込む。
「We Love Camping!」の特集だった。
ロサンゼルスの空港でレンタカーを借りて、海岸線にのびる通を北上にオーハイからブエルトン、そしてジョシュア・ツリー国立公園へのキャンプの旅を記したものだった。
アメリカの大地に抱かれて眠る、それを想像しただけでワクワクした。
キャンプ地で飲むアメリカンコーヒーとはそれは格別なんだろうな。

10年前にアメリカを旅して美味しかったのは、分厚い赤身のステーキと
朝HOTELで飲んだ無料のコーヒーだった。軽くて飲みやすく、朝が待ちきれないくらいだった。

キャンプの魅力って?とたずねたら
「日常から離れてリラックスすること」 「家族だけでもしくは友人と過ごす特別な時間」
「自然を深く感じること」という答えが返ってきたという。

すごく得てしてわかる回答だった。どの答えもいきるために必要なものばかり。

桜の開花を待つ、薄曇りの日本にいながら、湯気のたつお風呂のなかでしばしアメリカ気分を味わえるとは。
お風呂から上がってから気持ちを現実へと戻すために10分だけ家の周囲を散歩して、再び、原稿に戻った。

東京から京都の北伊根町に移住した建築設計デザイナーのビジョンを伝える講壇からの記事作成。約2500ワード。伊根浦湾の見事な舟屋風景や人と人が交わることで生まれる熱いコミュニティーを思いながら記事にまとめた。
もうひとつは、パーソナルトレーニングジム&加圧トレーニングルームを主宰する
女性パーソナルインストラクター春からの筋トレを教わるインタビュー記事だった。

結局、仕上がったのは翌日の1時10分…。それからもう一度お風呂に入って就寝。
明日、もう一度朝から推敲して提出しよう。